全国のドクター9,182人の想いを取材
クリニック・病院 158,625件の情報を掲載(2024年4月25日現在)

  1. TOP
  2. 広島県
  3. 広島市安佐北区
  4. 玖村駅
  5. いたくら眼科
  6. 板倉 秀記 院長

板倉 秀記 院長の独自取材記事

いたくら眼科

(広島市安佐北区/玖村駅)

最終更新日:2022/12/16

板倉秀記院長 いたくら眼科 main

さまざまな医院が集まる安佐北区落合の高陽記念クリニックビル。その2階に位置する「いたくら眼科」は、ゆったりと過ごせる広い院内が印象的なクリニックだ。院長を務める板倉秀記先生は、広島大学医学部を卒業後、県立広島病院や広島大学病院など、さまざまな病院で経験を重ねた後、2017年に同院を開業。現在はその豊富な経験と技術を地域へ還元すべく、一般的な眼科診療から日帰りでの白内障手術など、幅広い治療に対応する。「今できる医療を精一杯やっていくことが、自分なりの社会貢献だと考えています」と、眼科医師の仕事や患者と真摯に向き合う板倉院長。手術日を週2日設けるなど、できるだけ多くの患者に医療を提供したいという想いで、日々力を注いでいる。そんな板倉院長に、クリニックの特徴や地域医療への想いについて話を聞いた。

(取材日2022年11月16日)

白内障を中心に、幅広い治療・手術に対応

最初に、先生が眼科の医師を志したきっかけについてお聞かせください。

板倉秀記院長 いたくら眼科1

高校生の頃、身近に医学部をめざしている友人がいました。彼の様子を見ているうちに、自分もチャレンジしたいと思うようになったのがきっかけです。それまで特定の職業に憧れたことはありませんでしたが、漠然と人に役に立つ職業に就きたかったので、医師という仕事がその想いにフィットしたのでしょう。眼科を選んだもともとの理由は手術への興味が大きかったからなのですが、今はシンプルに、患者さんの喜びに触れる機会が多い点が魅力だと感じています。眼科の場合は手術時間が比較的短く、それだけ多くの患者さんを救う機会に恵まれます。開業医になってからは特に、自分が治療を行った分だけ多くの患者さんの喜ぶ姿が見られるなと感じていて。その姿を見て自分も良かったなと思える点にやりがいがあります。

広々とした院内が印象的ですが、内装に何かこだわりはありますか。

余裕を持ってスペースを取ることと、院内で患者さん同士がすれ違う際に、体を避けなくて済むような動線を確保することを意識した内装にしています。入り口や窓の位置は初めから決まっていて、そのほかの間取りはすべて私が一人で決めました。ドアからコンセントの場所など、細かいところまで決めなければならなかったので大変ではありましたが、その分自分の希望に沿った内装を実現できた点は良かったなと思っています。

現在は、どんな患者さんが来院されますか。

板倉秀記院長 いたくら眼科2

患者さんの中心は地域の高齢者の方々で、特に白内障の症状にお悩みの70代以上の方が多いですね。白内障は加齢とともに増える病気で、手術が必要になる場合も圧倒的に多くなります。当院で行う日帰り手術に関しても、9割は白内障手術です。対して緑内障は年齢が上がるにつれて増える点では白内障と同じですが、40代だと有病率は20人に1人くらいで、さらに手術が必要となる人の割合は比較的少ないと思います。そのほか、老眼の症状が顕著になる50代以上、ものもらいや、コンタクトレンズを希望する若年層の患者さんが来られることもあります。また、学校で視力検査が行われるシーズンになると、結果によって診察を促されてやってくるお子さまも多くなりますね。

週2回の手術で患者にできるだけ早く治療の機会を提供

クリニックの強みや特徴についてお聞かせください。

板倉秀記院長 いたくら眼科3

総合病院の眼科では白内障手術の予約が3ヵ月先まで埋まっていることも少なくありません。そうした待機期間が少しでも短くなればと、当院では週2日、手術日を設けています。例えば週1日の手術で3ヵ月待ちだったとすると、週2日にすれば単純計算で1ヵ月半ほどでの手術が可能になります。手術のサイクルをできるだけ早め、短いスパンで多くの患者さんに治療機会を提供しているのが、当院の特徴です。もちろん、緊急疾患の場合は総合病院のほうへ直接紹介し、迅速に対応いたしますので、そこはご安心いただきたいです。

先生が診療において大切にされていることはなんですか。

患者さんに納得して帰ってもらえるよう、誠実かつ正直に対応することです。眼科の医師に限らず人として当たり前のことですが、それが患者さんはもちろん、医療スタッフも含めた周りの人々と信頼関係を築くために、最も重要な心がけだと考えています。また、診察中や治療中は、言葉を濁すような曖昧な言い方ではなく、できるだけはっきりした表現で伝えるようにすることも意識していますね。時には患者さんにとって厳しい宣告をせざるを得ないこともありますが、医師としてとにかく誤解が生まれないよう、誠実に対応することを第一に考えています。

スタッフさんについてもお聞かせください。

板倉秀記院長 いたくら眼科4

当院は看護師が2人、視能訓練士が1人、あとは受付診療補助が4人在籍しており、ところどころスタッフに移管しながら、それぞれの仕事を責任を持ってやっています。例えば手術の細かい説明のほとんどは、すべて2人の看護師に任せていて。私からはエッセンスだけを説明し、麻酔のことも含めた詳細は看護師がたっぷり時間をかけて説明しながら、すべての質問に答えるような体制です。医師は私1人ですので、スタッフとうまく分業を行っています。そうした分担や心がけについては、クリニックの立ち上げのときに一通りのルールを決めました。今は私が特別何かしなくとも、スタッフが自ら動いてくれるので助かっています。

今できる精一杯の医療で地域・社会へ貢献する

忙しい毎日だと思いますが、休日にはどのようにリフレッシュされていますか。

板倉秀記院長 いたくら眼科5

仲の良い開業医が何人かいるので、みんなでスケジュールを合わせて季節ごとに魚釣りに行っています。事前に申し込んで遊漁船に乗り、海釣りに出るような形です。釣りは屋外ですし、ソーシャルディスタンスが確保されるので、感染症の影響も少ないのがいいなと思っています。

地域医療に対する想いについてお聞かせください。

眼科の開業医として、必要とする人に治療を提供していくことが、自分のできる社会貢献だと考えています。この先、70歳くらいまで健康で医師を続けられると考えても、私が患者さんに医療を提供できる時間は有限です。だからこそ、眼科専門の医師として、そのとき自分が持てる力を極力発揮していきたい。地域の患者さんにも、いわば医療資源として、当院を活用したいと思ってもらえる存在でいたいですね。

先生の考える今後の展望について教えてください。

医師に限らず、精一杯仕事を続けていくことが経験やキャリアにつながり、人も組織も発展していくものだと思います。私自身や当院のスタッフも、医療に携わり続けることで力を蓄えてきました。そのマンパワーを今後も地域の皆さまに還元していきたいです。特に手術に対しては、対応件数をさらに増やすなど、もう少し地域に貢献できないかと考えています。この先、年を重ねれば徐々に働けるペースは限られてくると思いますが、働き盛りの今はできる限り、自分の力をフルに活用する姿勢を持っていたい。私が眼科の医師でいられる時間は有限ですので、自分の今活用できる医療スキルを目一杯使い続け、私にできる社会貢献を続けていくつもりです。

最後に読者へメッセージをお願いします。

板倉秀記院長 いたくら眼科6

目に関して、どんな些細なことでもかまいませんので、何か異常や気になることがあれば気軽に受診していただきたいです。私が眼科の医師として社会貢献をするためには、どうしても目のお悩みを持つ皆さんに一度受診してもらうことが前提になります。その代わり、ご来院いただいた際は精一杯治療をさせていただきますので、まずはお気軽にご相談ください。

Access