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齋藤 宜之 院長の独自取材記事

さいとう内科・呼吸器クリニック

(西宮市/西宮駅)

最終更新日:2020/08/07

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JR神戸線の西宮駅北側出口から徒歩1分。「さいとう内科・呼吸器クリニック」は、齋藤宜之(よしゆき)院長が2017年9月に開業したクリニックだ。同院は、風邪やインフルエンザといった内科疾患のほかに、齋藤院長が専門としている呼吸器疾患などに対応。さらに、地域のかかりつけ医として患者の生涯を一貫してサポートできるよう、訪問診療にも注力している。通院が難しくなった患者に対しては、在宅医療に切り替えるなど柔軟に診療している齋藤院長に、開業までの経緯や訪問診療、今後の展望などについて、たっぷりと話を聞いた。
(取材日2019年5月9日)

安心して相談できる、地域のかかりつけ医をめざして

はじめに、医師をめざしたきっかけを教えてください。

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高校1〜2年生の頃は医学部に行こうとは考えていなかったのですが、3年生になって目標を決めました。私が在籍していた理系クラスでは、生徒の半数ほどが医学部をめざしたこともあり、同級生からの影響もありますね。一番のきっかけは、一緒に暮らしていた祖母に大腸がんが見つかったことです。手術後もなかなか具合が良くならず、自宅で療養していたのですが、小さい頃からかわいがってもらっていたこともあり、祖母が亡くなったときは家族の中で私が一番大泣きしていたそうです。当時の経験が忘れられず、命に関わる仕事、健康を守る仕事に就きたいと考えるようになり、医師をめざすようになりました。

開業に至ったのはなぜですか?

医師になった当初は開業医になることは考えていなかったのですが、長く勤めるうちに管理職の立場となり、大きな病院の運営やルールなどに対してジレンマを感じるようになりました。初心に戻り、「地域の患者さんのための医療を提供したい」と思い、開業を視野に入れるようになりました。大学卒業後は大阪大学医学部第三内科(現・呼吸器・免疫アレルギー内科)に入局し、最初に勤務したのが西宮市立中央病院です。その後、東大阪市や大阪刀根山の病院を経て、2006年からは再び西宮市立中央病院内科で医長として勤めました。医師になって22年以上たちますが、西宮市で働いていた期間が長く、愛着がある西宮市で開業しようと決めたのです。勤務医時代よりも多忙とはいえ、自分で決めて納得して仕事をしているので、日々やりがいを感じています。

開業にあたって、目標やこだわったポイントなどはありますか?

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地域のかかりつけ医として、今困っている症状はもちろん、健康や病気に関する悩みも気軽に相談できるクリニックになりたいと考えました。患者さんがいつまでも安心して療養できるような診療をめざしています。こだわったのは院内のインテリアですね。患者さんは苦しい、つらい状態で来院されるので、少しでもリラックスしてもらえる雰囲気にしようと考えました。病院と聞くと白のイメージがありますが、私自身が幼い頃から病院に緊張していた記憶もあって、落ち着いたやわらかいカラーにしました。私がいつも着ているウエアも白衣ではなく、カラーのユニフォームにしています。

訪問診療に注力。患者の生涯を一貫してサポートする

どのような患者さんが来院されていますか?

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ビジネスパーソンの方から高齢の方まで、世代を問わずこの地域にお住まいの方にご利用いただいています。駅前に位置していることもあり、お勤めの方が仕事帰りに受診するのにも便利なようです。相談内容としては、気管支喘息や咳喘息といった呼吸器疾患を中心に、風邪やインフルエンザなどの内科疾患、花粉症や鼻炎などのアレルギー性疾患など、多岐にわたります。あとは、睡眠時無呼吸症候群の検査や禁煙の相談にも注力して取り組んでいます。高齢の患者さんに関しては、当院の外来を利用してくださっている方と訪問診療を活用してくださっている方がいます。通院が難しくなって、訪問診療に移行された患者さんもいらっしゃいますね。

訪問診療にも対応しているのですね。

地域のかかりつけ医として、通院してくださっている患者さんと長くお付き合いしたいと思い、当院では訪問診療にも注力しています。勤務医の頃に従事してきた呼吸器系の内科診療は、呼吸不全など重篤な状態になる場合もあり、緩和ケアや終末期医療にも取り組んだ経験があります。中には、「自宅で最期を迎えたい」と希望される呼吸不全患者さんもいらっしゃったのですが、急に状態が悪くなるケースもあって、在宅医療に踏み切れないことも少なくありませんでした。そのような経験から、病院を退職した2014年からは西宮市にある在宅支援診療所で在宅医療に携わるなど、現場で研鑽を積みました。当時培った知識を生かして、当院でも患者さんの生涯を一貫してサポートできる体制を整えたのです。通院が難しいと感じた場合は、在宅医療に切り替えることもできるので、気軽にご相談ください。

診療の際に心がけていることはありますか?

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患者さんの多くは「咳が長引く」「痰が切れにくい」「動くと息切れがする」「胸が痛む」といった、苦しい、つらい、困った症状で来院されるので、できるだけ早く良くしてあげたいと思っています。そのため、まずは患者さんの訴えをきちんと聞き、必要な検査をして、適切な診断をして治療にあたるように心がけています。中にはすぐに改善を望めないケースもありますが、少しずつでも良くなるように、諦めずに診療しています。また、患者さんがリラックスして何でも話せるような雰囲気をつくって、体の不調や健康についての疑問も聞くようにしています。現代は日常の中に健康に関する情報があふれていますから、サプリメントや健康食品についても質問を受けることが増えました。

診療科の垣根を越えた診療で、地域の健康を支え続ける

印象に残っているエピソードはありますか?

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咳がひどくてなかなか治まらないという患者さんがいらっしゃいました。話を伺ってみると、「ほかのクリニックで喘息と診断されて吸入薬を処方してもらったけれど、症状が改善につながらない」とのことでした。吸入薬の使い方を確認すると、きちんと薬を吸えていなかったことがわかったので、適切な使い方を指導したところ、患者さんに喜んでもらえました。私たちのような医療従事者にとっては当たり前のことだとしても、患者さんにとっては初めてのことやわからないこともあるので、きちんと説明し、実際の使い方を覚えてもらうことの大切さを実感しましたね。ですから、吸入の方法などについては、処方する際に院内でしっかりと説明しています。

今後の展望について教えてください。

西宮市は人気のエリアということもあって、最近は若い世代の方も増えているように感じます。今後もこの地域に住む皆さんが気軽に利用できて、長くお付き合いできるようなクリニックにしていきたいと考えています。訪問診療などを通して患者さんと長く付き合い、最期を迎える瞬間まで診療できることは、開業医だからこそ実現できる医療です。かかりつけ医として、外来だけでなく在宅医療にも携わり、皆さんの健康をサポートできる存在でありたいですね。当院を安心してご利用いただけるように、これからも患者さん一人ひとりと信頼関係を築いていきたいと思っています。

最期に、読者へのメッセージをお願いします。

私は呼吸器内科を専門としているので、長引く咳や息切れ、胸が痛むといった症状がある方は、当院にお越しください。市販薬で一時的に咳を抑えられても、「単なる風邪だと思っていたら、実は喘息やCOPD(慢性閉塞性肺疾患)だった」というケースをこれまでに何度も診てきました。一方で、専門性を持ちながらも、地域のかかりつけ医として幅広い診療を提供していきたいと考えています。そのために、現在も勉強会に出席したり、先進医療に関する文献を読んだりして、常に新しい知識を吸収していますから、どんなことも相談していただければと思います。また、当院に通院していて、さまざまな理由から一人で通院することが難しくなってしまった場合でも、訪問診療に切り替えることが可能です。些細なことでも構いませんので、何でも話していただければと思います。

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