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野田 憲 院長の独自取材記事

のだ歯科クリニック

(高石市/高石駅)

最終更新日:2023/08/02

野田憲院長 のだ歯科クリニック main

南海本線の高石駅から徒歩3分。大型商業施設の向かいにある「のだ歯科クリニック」を訪問した。木のぬくもりを生かした待合室には、一脚ずつ色の違うチェアが置かれたかわいらしい雰囲気。院長の野田憲(のだ・けん)先生とスタッフが笑顔で迎えてくれ、さらに緊張がほぐれる。野田院長が常に意識しているのは「口の健康は体の健康につながる」ということ。「再発の少ない治療をめざし、何年も持つ歯の状態をつくることが目標です」と話す。最近、マウスピース型装置を用いた矯正も導入。口腔内スキャナーやCAD/CAMシステムといった先進の機器も導入し、デジタル技術を駆使しながら治療を提供。さまざまな物事にアンテナを張り、情報発信にも積極的な野田院長に、診療のモットーから今後の展望まで熱く語ってもらった。

(取材日2023年2月9日)

「口の健康=体の健康」を常に意識して治療を提供

居心地の良い歯科クリニックですね。どのようなコンセプトでつくられたのですか?

野田憲院長 のだ歯科クリニック1

ファミリー層を含めて、さまざまな年齢の方が来院しやすい歯科クリニックをテーマにつくりました。うさぎをモチーフにしたロゴマークも、上下をひっくり返すと歯の形になるというからくりで、患者さんに親近感を持ってもらえたらうれしいなあと思ってつくりました。床は木材を一色ではなくグラデーションをつけて並べることで、温かい雰囲気を出しています。診療スペースは5つの半個室と、インプラント治療や審美歯科を行う個室に分かれており、プライバシーに配慮した圧迫感のない設計となっています。フロアはバリアフリーなので、お子さんをお連れのお母さんもバギーでそのまま入っていただけます。

治療に対する考え方やモットーについて伺います。

お口の健康は体の健康につながることを頭に置いて治療しています。口腔内を健康に保つには、虫歯、歯周病を予防することも、しっかり機能する噛み合わせをつくることも大切です。開院した頃は、お母さんとお子さんをメイン層に考えていましたが、ある歯科治療のアンケートで「若い時にもっと歯をしっかり治療しておけば良かった」という人の割合が70代ぐらいの方に圧倒的に高かったのを見て、考え方を大きく変えました。「自分でしっかり歯磨きできているから大丈夫」「歯科は痛みが出てから行くところ」と考えている方に適切な情報を発信し、地域の人たちのデンタルIQを高めていくことも、歯科医師の役割の一つです。当院では待合室にコーナーを設置し、患者さんのお口の状態に合った歯ブラシや歯磨き粉もご紹介しています。病院がお薬を処方するように、歯科医院がホームケアに必要な道具や情報をきちんとお伝えするのは大事なことだと思っています。

注力している治療について教えてください。

野田憲院長 のだ歯科クリニック2

治療において抜歯は最終手段ですが、歯並びの悪い方は、抜歯に至るリスクが他の人より高いんです。磨き残しができやすいため、そこから虫歯になりやすいですし、噛み合わせが悪いことで歯が割れたり、顎関節症になったりすることも少なくありません。そういう症状を回避するために、当院では矯正やインプラント治療、審美歯科、予防歯科に力を入れています。矯正では専門の歯科医師によるワイヤー矯正もできますし、マウスピース型装置を用いた矯正も開始。専用のスキャナーで口腔内をスキャニングするので、型採りが早く患者さんの負担も少なくて済みます。機器では短時間で精密なかぶせ物や入れ歯を作るCAD/CAMシステムも導入しています。また、自由診療となりますが歯周病治療では先進の機械を活用し低侵襲な治療を行っています。また、どの治療においても信頼している歯科技工士さんと連携している点も当院の強みです。

長期安定性を重視。何年も持つ歯の状態をつくっていく

治療において気をつけていることや、患者さんに知ってもらいたいことはありますか?

野田憲院長 のだ歯科クリニック3

矯正において長期安定性はとても大切です。例えば奥歯が全然ないのに、前歯だけをきれいにしても長く持たせることはできません。ですので、全体の噛み合わせを整え、矯正後の状態を長く維持できるような口腔環境づくりを心がけています。虫歯などの治療も同様で、再発リスクを減らすにはセラミックをはじめとする自費診療を選択することも大事だと考えています。保険範囲内のかぶせ物はどうしても接着剤の寿命が限られますし、銀歯は硬く、噛むことで歯に負担をかける上、周囲に汚れがたまりやすくなり虫歯リスクを高めてしまいます。一般には「保険外の治療=白い歯」というイメージがあるかもしれませんが、「保険外の治療=歯を守るための治療」だと思います。つまり、一番歯を守るために良い物を選択した結果、白い歯になるということです。抜歯に至らないためにも歯にとって何が良いか。そのことをもっと患者さんに伝えていきたいと思っています。

虫歯や歯周病を予防するには、定期的なメンテナンスも必要ですね。

そうですね。特に矯正中の方は、自分で歯磨きするだけではきれいな状態を保つことが難しいので、歯科衛生士によるクリーニングで衛生管理を行うことが重要です。当院には優秀なスタッフがたくさんいますので、安心してお任せください。スタッフは開院当初からのメンバーが多く、チームワークも良好です。月1回は外部講師を招いた勉強会を行い、スタッフのスキルアップにも力を入れています。

診療時に心がけていることを教えてください。

野田憲院長 のだ歯科クリニック4

患者さんの気持ちに寄り添うことを心がけています。初診時に記入してもらう問診票には、これまでの治療でされて嫌だったことや苦手なことを書く欄も設けて、患者さんが治療に対しどんなことを求めていらっしゃるかを事前に把握。そこに即したかたちで治療を行っていきます。エックス線検査と当時にお口の中の写真も撮影して、モニター画面に映しながら、「歯茎のここが腫れています」とか、「奥の歯並びが少し悪いです」とか、鏡を見るだけではわからないところを細かく説明しています。そしてできるだけ痛みの少ない治療を心がけています。神経のない歯でもちょっとした振動が伝わることで患者さんは怖いと感じてしまうため、麻酔を打つ時もゆっくり打つようにしています。細かなことではありますが、一つ一つの積み重ねが患者さんとの信頼関係をつくる上で大事なことだと考えています。

患者が笑顔で来院し、笑顔で帰る歯科医院をめざして

小さな子どもたちの歯についても、知ってほしいことがあるそうですね。

野田憲院長 のだ歯科クリニック5

体の軸や姿勢、抱っこの仕方がお子さんの不正咬合に関係することを知ってほしいですね。足が床につかずブラブラした状態で食卓につくと、お子さんは猫背で物を食べることになってしまいます。また、体の軸が曲がったままだと出っ歯になりやすいとか、抱っこの仕方が悪いと赤ちゃんはお口を開けないと呼吸ができずお口ポカンの状態になりやすい、などがあります。新型コロナウイルスの関係で子どもたちが外で遊べず、運動する機会が減ったことも、成長に影響することが考えられます。食育についてもお伝えしたくて、私なりに勉強したことを紙媒体にまとめて、診療の合間にお渡ししたりもしています。親御さんがやる気を持って取り組めるように、サポートをしていきたいですね。

歯科医師を志した理由についてもお聞かせください。

父が富田林で歯科医院を開業していて、子どもの頃から父の歯科医院を遊び場にして育ってきたので、とても身近な職業だったのです。しかし大学受験当時は生物学にも興味があって、歯科大学のほかにバイオテクノロジーや遺伝子学などの研究ができる大学も受けたんです。どちらも受かったのですが、最終的には将来プランも描きやすかったことから、この道を選びました。私は自分で目標を決めて動き、目標を達成することに喜びを感じる性格なので、治療がうまくいくことにやりがいを感じられるこの仕事を選んで、本当に良かったと思っています。

今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

野田憲院長 のだ歯科クリニック6

私のモットーは皆さんを笑顔にすることです。患者さんが笑顔で来院し、笑顔でお帰りいただけることが私の喜びです。2017年に開院して7年がたち、やりたいと思っていたことも少しずつかたちになってきました。人との巡り合わせで今があります。自分の家族との時間も大切にしつつ、チャンスがあれば同業の歯科医師だけでなく、異業種の方ともコミュニケーションを取り、さまざまなことを吸収してもっともっと成長していきたいですね。

自由診療費用の目安

自由診療とは

ワイヤー矯正(小児)/38万5000円~、マウスピース型装置を用いた矯正/22万円~、インプラント治療(かぶせ物)/8万8000円~、オフィスホワイトニング/1万3000円~、歯周病治療(歯槽堤温存術)/2万2000円、セラミック/3万8500円~

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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