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松倉知之 院長の独自取材記事

松倉クリニック&メディカルスパ

(渋谷区/表参道駅)

最終更新日:2019/08/28

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今ではすっかりお馴染みの「ボトックス」を、日本に初めて紹介した「松倉クリニック」の松倉知之院長。オバジやレチノイン酸なども院長が日本の美容医療界へ広めた。数多くの"日本初"のキャリアを持つ院長だが、そのお話を伺っていると温かい人間性と熱意がよく伝わってくる。表参道の真ん中で先進の美容医療と聞くと、つい敷居の高さを感じがちだが、院内にアットホームな温かい雰囲気が満ちているのも院長の人柄の表れだと感じた。「ナチュラルな美」を多方面から追究し、多くの女性たちからも頼られている。つねに日本の美容医療のトップを走っている松倉院長に、美容医療・再生医療への熱い思いを伺った。(取材日2011年4月1日)

日本女性の肌に希望を与えた美容外科のパイオニア

今ではすっかり有名になった「ボトックス」、先生が日本に初めて紹介されたとか。

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「ボトックス注射」やしみやニキビ痕の治療に効果を発揮する「レチノイン酸」も、私が日本で初めて導入しました。美白に興味のある女性ならよくご存知の「Obaji(オバジ)」も、私が初めて日本に紹介したものの一つです。そもそもドクター・オバジとの出会いが、私の美容外科医としての人生を運命づけました。当時私は博士号の研究をしていました。今ならインターネットで調べものができる時代ですが、あの頃は図書館にこもって膨大な書籍の中から、一つ一つ手にとって読んでいかなければなりませんでした。そんなある日、ふと手にとったのがドクター・オバジの論文でした。それが本当に面白かったんです。形成外科医として傷の治療に関する研究をしていたのですが、その論文を読んで皮膚が本当に甦るという事実を知りました。そしてアメリカのドクター・オバジのもとまで飛んでいきました。「よし!これを日本に持って帰ったら、肌に悩んでいるたくさんの人が喜んでくれる」と、期待して日本に戻ってきたのですが、大学病院ではやらせてもらえなかったので、居ても立ってもいられず開業しました。「え?そんな理由だけで」って笑われそうですが(笑)。

ボトックスやオバジは、日本女性の肌に大きな希望を与えましたね。

そう感じる女性がいらっしゃることを、私は本当にうれしく思います。海外に比べて、美容外科や美容皮膚科に対して抵抗を感じる女性が、今なお多いのも日本の特徴です。だからこそ垣根を低くした美容があっていいんじゃないかと考えてきました。さらに美容外科という世界をクリーンにすることも、強く願ってきたことです。私は北里大学病院で形成外科医として経験を積んできました。北里大学は形成外科に非常に力を入れており、積極的に新しいものを学べる環境でした。北里大学の形成外科のドクターになるには外科で1年、整形外科で1年、麻酔科で3ヵ月、救命センターで半年と、さまざまな科での経験が必要で、それも今思えばとてもよい環境だったと思います。いち早く美容外科に注目してきた大学の一つでもあり、北里の形成外科・美容外科にはいろんな事情を抱えた患者さんが来られてました。ある日、鼻の手術を受けた女性が「私、これで人生が変わります」と話したんですが、そのときに「人生を変えられるんだ。それも医療なんだ」と感じましたね。

エステなどいろんな角度から「美と健康」を提案されてますね。

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美容はナチュラルであるべきだと思っています。そして足し引きのできることが大事です。足し引きができるというのは、患者さんのリスクを減らしていくことです。それからいろいろな要望に応えるために多くの選択肢を用意したいと考えています。美容外科の難しいところは、いくらドクター側が大成功だと思っても、患者さんご本人が満足できなければ、それは失敗だということ。体の美と健康、そして心の満足も必要なんですね。ここではエステもご用意していますが、広い意味でエステも代替医療の一つではないかと思っています。なぜなら美容外科できれいな肌を手に入れても多くの人がエステに通うんです。その答えは、ハンドマッサージやリラクゼーションといった癒しによる美も必要とされているからでしょう。

ナチュラルな美を手に入れて、美しく年を重ねていく

アンチエイジングに対する関心がますます高まってますね。

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当院でもアンチエイジングのメニューは豊富に用意しており、私もかなり研究しています。分子整合栄養学からのアプローチもあり、食べ物が体へいかに大きな影響を与えるかは、多くの人に知ってもらいたいと思っています。例えば腱鞘炎になった女性の場合、整形外科に行くとお薬を出されますが、ここで知っておきたいことは、なぜ腱鞘炎になってしまったのかという根本の部分です。腱鞘炎は女性に多い症状で、その理由は生理で鉄分が失われ、コラーゲン産生能力が低下するからです。ですから本来であれば、体に鉄分を与えてあげるべきなんですね。当院ではメスを使った外科的な手術も行っていますが、体に極力負担を与えず、ナチュラルな美を手に入れるためのメニューが豊富なのは、このように人間の体の根本的な生理や仕組み、老化という「自然」をしっかりとらえているからです。その上で新しいものをどんどん採用しています。もし100%の患者さんが満足してくださったら、新しいものには興味を持たないでしょう。99%の人が満足でも、残り1%の人が満足じゃないとおっしゃるのなら、その1%の患者さんのために世界中からいろんなものを探してくるだけです。

今日までを振り返って、印象的な患者さんとの思い出はありますか?

医師になって2年目のときのことです。当時私は外科や整形外科を回っているときで、肝硬変の患者さんの治療をすることになりました。大きな静脈瘤ができてしまったのですが、肝硬変になると血液の凝固能力がなくなってしまいます。その静脈瘤からの出血をなんとか少しでも止めたくて、私は必死に頑張っていました。すると患者さんが「先生、ここまで必死にやってくれて本当にありがとう。俺はもう十分だよ。もういいよ。本当にありがとう」とおっしゃったんです。その患者さんのことは今でも記憶にしっかりと残ってます。医師としてスタートしたばかりのときでしたから、これから私は毎日死に向き合うことになるのだろうかと考えました。患者さんを死から救うことはとても素晴らしいことだけど、そうじゃない医療もやってみたいなと思いましたね。医療って何かと聞かれると本当に難しいのですが、「健康な人を病気にさせないこと」が究極の目的ではないかと最近は強く感じています。

このクリニックには、やさしくて温かなムードがありますね。

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先進の治療法や技術を数多く導入してますが、あくまでもこちらから押し付けるようなことはいっさいしていません。患者さんに「これを絶対にしなさい」という言い方はしないんですよ。ですから患者さんのなかには、「あれ? もっと強く勧めると思ってたのに」と、拍子抜けする方もおられるようです(笑)。でも最終的に「やっぱり松倉がいいな」と思ってここに来てくれる患者さんが大勢いらっしゃいますし、それをうれしく思っています。幅広い層の女性が気軽に足を運べるアットホームな雰囲気は、今後も大事にしていきたいです。

これからも美容医学の先駆的なクリニックとして

先生ご自身も、非常に若々しくて溌剌とされてますね。

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栄養バランスの取れた食生活にはとても気を付けています。できるだけ糖質を摂取しないように、つまり甘いものや多量の炭水化物はなるべく避けています。でもイタリアンレストランに行ったらパスタも食べますし、銀シャリだって大好きですよ。しかし常に食事の栄養をトータルで考えるようにしています。食事の話をし出すと、また「自然の素晴らしさ」に行き着いてしまうのですが、同じお米でも白米は炭水化物の最たるもので、食べ過ぎはよくありません。しかし精米してない玄米の場合は、驚くほど体に良い栄養分が含まれています。このように栄養の面からの健康づくりには非常に気を付けてます。ある意味、僕の体を実験台にして栄養バランスを計っているようなものですが、このような生活は60歳でやめようと思っています。だってこのままじゃ間違いなく長生きし過ぎてしまいますからね(笑)。

聞くところによると、先生はかなりスキーがお上手だとか。

じつをいうと、スキーの道に生きるかドクターになるかずっと悩んでいました。私は本格的にスキーに取り組んでいて、インターハイや国体への出場経験もあります。親がスパルタ教育で、小さな頃から山に預けられていたんです。そりゃ、いやでも滑るのは上手になりますよ。結局、スキーの道で自立することの大変さを考慮して、建築家・パイロットなどいろんな将来像を考えましたが、最終的には人に喜ばれる医師という仕事に落ち着きました。残念ながら6年前にスキーで膝をケガしてしまい、現在はかつてのように本格的に滑ることはできませんが、今もスポーツで体を動かすことは好きです。ちなみに私は強力なスパルタ教育を受けて育ちましたが、自分の子どもたちには甘いかもしれないなあ(笑)。ただ生きていくうえで、いつでもどこでも必ず壁があって、それを乗り越えるために頑張らないといけないんだという話はしています。私は現実に立ち向かっていかないと気が済まないタイプ。それは診療面においても言えますね。

今後も、どんどん新しいことに取り組んでいかれるのですね。

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新しいプランはたくさんあり、すでにいくつかは具体的に進行しています。その一つとして、現在、代官山において建設中の新しいビルで本格的な再生医療のクリニックを展開する予定です。大学病院とは違って、当院はあくまでも患者さん一人ひとりに時間をかけた個人クリニックですから、先進性の点では大学病院以上という言い方はできませんが、でもやるからには患者さんに一番信頼していただけるクリニックにしたいですね。今後も「松倉クリニックに来て良かった」と、患者さんに思っていただけるよう努力していきたいです。

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