藤森啓院長の独自取材記事

フジモリ歯科医院

(羽曳野市／恵我ノ荘駅)

最終更新日：2024/10/28

近鉄南大阪線・恵我ノ荘駅、高鷲駅からそれぞれ徒歩7分のところにある「フジモリ歯科医院」。藤森啓院長が、以前祖父の歯科医院があった場所に、2017年新たに開業した。虫歯や歯周病の治療から、予防ケア、小児歯科、矯正、入れ歯、インプラント、審美歯科に至るまで、1つのクリニックですべて完結できるよう、充実のスタッフと診療体制で患者を迎える。中でも藤森院長はインプラントを得意とし、これまでの診療経験から、できるだけ歯を残すためにも予防ケアと歯科の総合検診の重要性を訴える。患者自身が歯と口の健康に高い関心を持ち、歯科医院と患者がともに健康な口腔内を維持していくことを理想に掲げる院長に、同院の特徴や歯科の総合検診の詳細について話を聞いた。

（取材日2024年9月7日）

1つの歯科医院で治療が完結できる、充実した診療体制
歯科の総合検診で、各患者に合う予防と治療計画を提案
噛める喜びを伝え、患者のデンタルIQ向上もサポート

1つの歯科医院で治療が完結できる、充実した診療体制

まずはこちらに開業されたきっかけを教えてください。

きっかけは、地域密着で歯科医療に携わりたいと思ったからですね。もともと祖父の歯科医院があった土地で、2017年に新たに開業しました。父も違うところで開業しており、3代にわたり歯科医師という家系です。父や祖父の姿を見て、先生と呼ばれる職業、直接ありがとうと言ってもらえる職業は素晴らしいなと感じ、僕自身も歯科医師の道へ進みました。歯科医師になってからは、「自分がされて嫌なことは患者さんにもしない」をポリシーに、患者さんを自分の家族やきょうだいと思って、寄り添った診療をするよう心がけています。

同院のこだわりはどんなところですか？

“行ったことのない歯医者さん”をめざしました。患者さんが窮屈に感じず、プライベート空間でリラックスして治療を受けていただけるよう、5つある診療ユニットはすべて個室か半個室になっています。やはり歯科治療は見られたくない、知られたくないところもあると思いますので、そういった部分への配慮に特にこだわりました。個室であることで、お子さんが来やすく、また、お母さんやお父さん方にも同一空間で子どもを見ながら、安心して治療を受けてもらえるという面もあります。患者さんが来やすいというのが一番なので、診療時間も長めに設けています。

平日の診療時間が20時まで、さらに土曜日も診察されているとお聞きしました。

はい。仕事帰りや学校帰りに寄っていただけるよう、平日は月・水・金曜日が20時まで、土曜日も18時まで診療しています。子育て世代から年配の方まで住んでおられる地域ということもあり、各世代満遍なく、幅広い年齢層の患者さんにお越しいただいています。診療としては、虫歯や歯周病の治療はもちろんのこと、歯のクリーニングや小児歯科、矯正、入れ歯、インプラントなど、総合的に診られる体制を整えています。なるべくなら、一つの歯科医院で全部の治療ができるほうがいいですからね。僕自身インプラント治療を得意としていますし、矯正に関しても専門の歯科医師が在籍していますので、各分野でしっかりと診させていただきます。

歯科の総合検診で、各患者に合う予防と治療計画を提案

総合的に診られる中で、特に力を入れている診療について教えてください。

まずは予防歯科ですね。それ以上悪くならないようにするためには予防が大事です。悪くなってから、怖い、痛い思いをして歯科医院に行くよりも、美容室に行く感覚で、定期的に通って状態を維持するほうがいいですよね。また、歯を失われた患者さんには、ブリッジや入れ歯よりもインプラントをお勧めしたいです。ブリッジは隣の歯を削らなければならず、健康な歯に負担をかけてしまいます。また、入れ歯は針金を隣の歯に掛けるため、こちらも健康な歯に負担がかかり、いずれ悪くなってしまうリスクがあります。その点、インプラントは周りの歯に負担をかけず、残っている歯を守ることにもつながります。金額は高くなりますが、やはりそれだけの価値があります。ただ、インプラントに向かない方もいらっしゃいますし、その辺りをしっかり診断するためにも、当院では歯科の総合検診をお勧めしています。

歯科の総合検診ですか。どういったことをされるのでしょう？

まずはお口の写真、顔の写真、エックス線やCTを撮らせていただき、歯の模型を作ります。それらから口腔内の問題を見つけ、適切な予防と治療計画を立てた上で、患者さんに選択肢をご提案させていただきます。自費診療にはなりますが、今のお口の中の状態を詳しく知ることができ、これから起こり得るリスクも予測することができますので、人間ドックに行くのと同じように考えてもらえたらと思います。自分の歯で噛めることは健康維持にとても重要です。インプラントに限らず、お口の健康維持のためにもぜひ歯科の総合検診を利用し、問題の早期発見と予防につなげていただきたいですね。当院では、歯科の総合検診以外にも、初診の際にTC（トリートメントコーディネーター）と呼んでいるカウンセリング専門のスタッフが、丁寧にカウンセリングさせていただきます。歯科医師に直接伝えにくいことや、わかりにくい点などがあれば遠慮なくご相談ください。

これから先のビジョンをお聞かせください。

いかに歯を残していくかを大切に考えていきたいと思っています。ただ、やみくもに歯を残すのではなくて、不健全な歯は適切に処置や治療をした上で、健全な状態の歯を守っていく、そういった治療をしていきたいです。傷んだみかんが隣のみかんをダメにしてしまうのと同じで、残せないものを無理に残してしまうと、他の歯にまで悪影響が出てしまう恐れがありますから。そのためには、歯だけではなく、骨格から診て、適切に判断をしていく必要があります。木を見て森を見ないのでは正しい判断はできません。まずは森を見て、林を見て、木を見て、枝葉を見て、花や葉っぱを見る。そんな診療が、患者さんの口の真の健康を守っていくと思います。

噛める喜びを伝え、患者のデンタルIQ向上もサポート

スタッフの皆さんについて教えてください。

地域のかかりつけ歯科として幅広く、かつ、高水準な治療が提供できるよう、僕以外に、非常勤の一般診療を行う歯科医師が2人、同じく非常勤の矯正歯科を専門とする歯科医師が3人在籍しています。加えて、歯科衛生士9人と歯科助手2人、TC兼受付スタッフ2人で、お互いに連携を取りながら、チームで患者さんの診療にあたっています。日々のミーティングでは情報共有や意思疎通を大切にし、また、3ヵ月に1回は院内の勉強会、半年に1回は他の歯科医院と合同勉強会を開いて、スタッフ同士の発表の場も設けながら、それぞれの能力や知識の向上に努めています。

藤森院長はどんな時にやりがいを感じられますか？

そうですね。噛めなかったのに噛めるようになった、見た目がきれいになったなど、患者さんから直接言っていただけたりしたら素直にうれしいですね。また、今までご自身の口のことをあまり考えてこられなかった患者さんが、口の中をしっかりと考えてくださるようになった場合は、特によかったなと感じることができます。虫歯や歯周病の治療もしっかりとさせていただきますが、治ったら終わりではなく、悪くなってしまう前から、また治療が終わった後も、歯の健康を維持できるよう、患者さんにはぜひ、歯と口の健康への関心や意識の度合いである「デンタルIQ」を高めていっていただければと思います。

最後に、読者の方にメッセージをお願いします。

悩む前に、歯科医院に来てください。歯科医院も、美容院と同じように、定期的に行くものと思っていただくことが大事です。そうすることで悪くなりそうなところを早く見つけられますし、将来の歯や、ひいては将来の体の健康をも守ることにつながります。継続的なケアには、患者さんご自身がどれだけ歯を大切に考えているか、つまりデンタルIQの向上が不可欠です。デンタルIQは、皆さんの考え方次第で高めることができます。そのお手伝いを僕たちもさせていただきますので、ぜひ関心を持っていただき、当院にご相談いただければと思います。丁寧なカウンセリングと説明で患者さんに寄り添いながら、適切な治療と予防ケアにあたらせていただきます。