上中 彰浩 院長の独自取材記事
かみなか歯科クリニック
(豊中市/桃山台駅)
最終更新日:2023/08/09

豊中市熊野町2丁目。府道2号線沿いの「かみなか歯科クリニック」は2017年開院。大学病院で補綴とインプラント治療を専門に診療を行ってきた上中彰浩院長を含め、8人の歯科医師が在籍。それぞれの専門性を生かした歯科診療を行っている。駐車場6台分、院内外はバリアフリー設計。待合室、キッズスペース、診療室、いずれも広く、幅広い世代の患者への工夫がなされている。「開業後も地域に貢献しながら、自分もクリニックも常にステップアップしていきたい」と歯科医療の先端を常に追い求める上中院長。子を持つ親でもある上中院長に、診療体制や歯科医師として大切にしていることなど詳しく聞いた。
(取材日2023年7月11日)
8人の歯科医師がそれぞれの専門性を生かして診療
最初に診療方針や特徴について教えてください。

私は大学病院で審美補綴とインプラント治療を専門に幅広く診療を行ってきました。当院では常勤の私のほかに、矯正治療、補綴治療、歯周病治療などそれぞれ専門の違う歯科医師がいます。私の母校で当院の開院まで勤務していた大阪大学歯学部附属病院に現在も勤務している先生方で、診療のない日に来てもらっています。歯科衛生士は5人、歯科助手は7人。日・祝日以外、毎日診療しており、夜は木曜と土曜は午後5時まで、他の平日は18時半まで診療しています。大学病院勤務時代に予約が多くかなり先までお待たせするということを経験しました。患者さんはお困り事があって連絡してくれるので、できるだけ予約を先延ばしにすることは避けたい。そのためには診察時間を確保しなければと思いました。また、転倒して歯が欠けてしまったなど、急患にも対応していますよ。
クリニックの設計、レイアウトなどで工夫されたことはありますか?
快適に過ごしていただけるよう、待合室、キッズスペース、診療室、いずれも広く取っています。待合室は木の質感を生かしてどの世代の方も快適に過ごせるような空間にしました。診療チェアは7台で、1つは親子で入室できるファミリールームとしても使える完全個室。お子さん連れでない方でも定期的なメンテナンス等では、40~50分くらい時間をかけているので、そうした方も個室で快適に受けていただけます。他のユニットは半個室で、プライバシーを確保しています。ただ、あまり閉じた空間にしてしまうと、患者さんとお話しする際に圧迫感を与えてしまうことも。それを防ぐためバックヤード側は開放的に見える設計にしました。私たちスタッフにとってもお互いがどこで何をしているか見やすく、コミュニケーションも密に取れて連携しやすいような環境が大切と考えました。
どのような世代の患者さんが多く通われていますか?

駐車場も広く、バリアフリー設計なので、さまざまな世代の患者さんに来ていただいています。広いキッズコーナー、キッズスペースつきの診療室などもあるので、一番多いのはお子さん連れのファミリー層だと思います。時間帯で見ると、午前はご高齢の方と小さなお子さん連れの主婦の方など、昼から夕方は幼稚園や小中学校に通うお子さんや仕事終わりの方が多い印象です。ご両親の来院がきっかけでそのお子さんにも来ていただいたり、その逆もあったりと、地域のかかりつけ医に1歩近づけているのかなと感じる瞬間でもあります。
患者さんと接する時に、大切にしていることはありますか?
まず、患者さんのお話をよく聞くことですね。不安なことを伺った上で、適切な治療法を提案し、納得してもらってから治療を行うことを心がけています。そもそも歯科の話は理解するのが難しいもの。モニターを使いながら、ゆっくり丁寧にお話しすることをスタッフみんなで徹底しています。医療を行うことを許された私たちは、すべての患者さんに誠実に接することが最重要だと思っています。さらに、良い治療には知識・技術に加えて「どんな患者さんでも治したい」という熱い気持ちが大切だと考えています。
丁寧な説明を大切に、矯正に注力
矯正に力を入れているとお聞きしました。

定期検診を含め以前から通ってくださっている患者さんから相談を受ける場合や新規の方で話を聞いてみたいという場合、どちらもたくさんいらっしゃいます。どの場合も、時間をとってわかりやすくご説明し、理解してもらうよう努めています。費用についても初診の相談はもちろん、当院で前向きに矯正を検討していただいている方には、費用を抑えて精密検査を提供しています。実際に矯正を始めるかどうかについては、検査結果をご説明して、納得の上で決めていただけます。開院して7年目となり、最近は患者さんの紹介で矯正を希望される患者さんが増えてきています。
検査機器についてはいかがですか?
歯科用CT、口腔内カメラに加え、マイクロスコープを導入しています。歯の状態をより細部まで見ることができ、撮影、録画も行えます。細かな部位まで観察が必要な場合や、肉眼では通常では見えない範囲の治療の精度向上につながります。
大勢のスタッフさんがいらっしゃる中で、コミュニケーションの取り方など工夫されていることはありますか?

歯科衛生士と歯科助手は、SNSや院内の掲示、季節ごとのイベント、院内美化、業務改善についてなど、診療そのもの以外のさまざまな仕事をセクションに分け、半年など期間を決めて数人ごとのチームで担当してもらっています。各チームみんなが主体的に活動してもらって、新しい提案を月一の全体ミーティングで報告してもらっています。そうすることで院内全体が活性化する体制を取っています。知識や技術についても、月一でスタッフ全員で勉強会を行っています。年に数回は外部の先生を講師として招くこともあります。定期的な知識や技術確認の院内試験も行いレベルの向上と均質化を図っています。当院は向上心を持ったスタッフが多いですので、こういった活動を通じてコミュニケーションがとれ良い関係性を築けていると思います。
地域の中核病院をめざし、チームで専門性の高い治療を
先生が歯科医師を志したきっかけと補綴科を選ばれた理由を教えてください。

幼い頃から歯科医院の雰囲気が好きなこともあり、小学校で人間の体をつくる食事の入り口となる口が大事ということを学び、この仕事に就きたいと思いました。そのため、多くの方が適切な治療で食事を楽しめるようにしたいと思っています。補綴科を選んだのは、今も趣味でしているバスケットボールの試合中、相手選手の肘が私の前歯に当たり折れてしまったことがきっかけです。その時、後に入局することになる補綴科の先生の治療を受けました。そこで、丁寧に解説をしながら治療する先生の姿に興味を惹かれ、学んでみようと思いました。ダイレクトに患者さんの反応が見られるのも補綴治療の醍醐味だと思います。こうした理由で審美歯科やインプラント治療が一番の大学病院時代の専門分野となり、さらにそこから矯正歯科、もちろん虫歯や歯周病など一般的な治療についても深く研鑽することができました。
ご趣味やオフの過ごし方について教えていただけますか?
趣味は学生時代から続けているバスケットボールですね。大学の後輩のところに行って、一緒に練習したり、社会人のサークルにも所属しています。NBAもよく見ますし、バスケットボール選手が主人公の漫画も大好きです。ある意味、バスケットボールで歯が折れたことがきっかけで進路も決まりましたし、バスケットボールは、そんな縁もくれましたね。
最後に、今後の展望についてお聞かせください。

地域の幅広いニーズに応えられるよう、どんなジャンルの治療にも対応する歯科クリニックでありたいですね。それぞれの専門性を持った歯科医師がいれば、大きな病院でなくてもさまざまな症状に対応できます。地域の中核病院をめざし、チーム医療で専門性の高い治療を実践することが、開業当初から掲げてきた目標でもあります。また、矯正にはこれからも力を入れていきたいですね。歯並びを整えることができれば、歯磨きがしやすくなり、虫歯になりにくい状態もめざせます。また、噛み合わせも良くなれば健康的に過ごせることにもつながります。「この地域の人たちは、かみなか歯科クリニックに通っているからみんな歯がきれいなんだ」と言われるようになったらうれしいです。私たちは歯科医療の先端を常に追求して学び続けなければいけません。歯科治療を提供することで地域に貢献しながら、自身もクリニックもさらにステップアップしていきたいと思っています。
自由診療費用の目安
自由診療とは成人矯正歯科/81万4000円、小児矯正歯科/37万4000円、インプラント治療/49万5000円