野崎 千佳 院長の独自取材記事
N.キッズファミリークリニック
(西春日井郡豊山町/味美駅)
最終更新日:2026/07/10
西春日井郡豊山町にある「N.キッズファミリークリニック」は、2020年にリニューアルオープンした小児科と内科のクリニックだ。前身は50年ほど前からこの地で開業していた「中島産婦人科」だが、世代交代のタイミングで婦人科を廃止し、建物も一新した。白い洋館風で緑色の飾り雨戸が目を引く。待合室は青空に白い雲が描かれた天井が明るく開放的な印象である。野崎千佳院長は「待っている間も心が安らげるよう、私も楽しみながら内装を考えました」と話す。カラフルな壁紙やスタッフ手作りの装飾があちこちで見られる院内は、野崎院長の人柄を表しているように明るく楽しげだ。どんなクリニックをめざしてリニューアルをしたのか話を聞いた。
※野崎先生の「崎」の字は正しくは「立(たちさき)」になります。
(取材日2020年8月25日/情報更新日2026年7月7日)
産婦人科からファミリークリニックへ
クリニック名を変えてリニューアルされたそうですね。

当院は昭和、平成、令和と時代とともに変遷してきました。もとは1972年に父が開業した「中島産婦人科」です。2010年に私が加わり「N.キッズレディースクリニック」となり、2020年には「N.キッズファミリークリニック」となりました。「N」は中島と野崎の頭文字です。現在、父は他界し婦人科診療も行っていませんが、婦人科時代の患者さんも来院されていますし、父の意思も受け継いでいきたくて。「ファミリー」には私の専門の小児科を中心に家族皆が受診できる場所にしたいという意味を込めています。
明るい院内ですね。どんな点にこだわりが?
小児科が中心ですから親子で来院される方が多く、子育てに忙しいお母さんもゆったりと待てるような待合室にしました。吹き抜けの天井には青空が描かれています。バリアフリー構造で授乳室やユニバーサルトイレを備え、新生児や予防接種に来たお子さんが感染しないように待てる待機室と、逆に感染症が疑われる患者さんを診察する隔離室もあります。入り口も別になっているのでご安心ください。生まれたばかりの赤ちゃんも安心してお連れいただけるよう、感染症対策には神経を使い、おもちゃやベビーベッドの消毒なども徹底しています。一時期、鼻の吸引は感染が心配という声もありましたが、ウイルスを除去するためのフィルターがついたクリーンパーティションを使ってリスクを抑えています。
小児科の医師になったきっかけと、医師になってからのご経験を教えてください。

産婦人科医の父を見て、その大変さは子どもながらに感じていたため、継ごうとは考えていなかったですが、小学生の頃に読んだ本に感動し、医師になりたいという気持ちが芽生えました。本の内容は広島の原爆がきっかけで白血病になったお子さんの話。小さいお子さんを助けたいという気持ちから小児の医師を志しました。最初は小児がんを専門とし、私自身の出産や育児のタイミングで外来に移って診療を続けていました。その後、父が高齢ということもありここで働くように。当時3人の子育て中でしたが、外来で出会う患者さんやスタッフから「頑張っていますね」と温かい声を頂き、私もクリニックに来院するお母さん方を応援したいという気持ちを強く抱くようになりました。
子育ての先輩として、子育て中の母親を応援したい
3人の子育て経験者としても、子育て中のお母さんを応援されているのですね。

私自身、仕事をしながら必死に子育てをしてきたのでお母さんの苦労は理解しています。産婦人科の経験のある看護師は乳房マッサージや授乳指導の経験も積んでいますので、お母さんのケアにも注力していきたいです。お母さんたちへの漢方薬も含めた処方もしていますよ。また、忙しいお母さんのために予約や問診をウェブでできるようにしました。受診前にご自宅で問診表を落ち着いて入力できる他、伝え漏れや質問漏れ、感染リスクの軽減につながるでしょう。
最近は美容医療でもお母さんを応援されていると聞きました。
はい。2026年4月から、レーザーによる脱毛やしみのケアなどの提供を新たに開始しました。お母さん方だけでなく、中高生の方からもニーズがありまして、皆さんに喜んでいただけるならと自分自身で試して選んだ機器を取り入れたのです。レーザーによる脱毛では全身やVIO、男性のひげといった各部位への施術が可能です。脱毛は高い、痛いというイメージがありますが、当院採用の機種では痛みの軽減が図れますので、ほとんどの方に麻酔不要でストレスなく続けていただけるでしょう。美容医療は自由診療ですが、費用対効果で見れば決して高いということはないと思っています。肌質に関するご相談などもお受けしておりますのでお気軽にご利用ください。
子どもの患者さんにはどのように接していますか?

声かけはもちろん、一緒に遊びながら心を許してもらえるよう接しています。お母さんから「子どもがここしか行かないって言うんです」という言葉を聞けたらガッツポーズですね(笑)。遊んでばかりいると思われるかもしれませんが、お子さんは最初の印象で病院嫌いになってしまうこともあるので、不必要な検査や注射などはしないよう尽力しています。スタッフもお子さんの扱いに慣れているベテランが多いので、私がお母さんとお話し中、お子さんを退屈させないように努めてくれています。お母さんの相談事にもしっかりと応えていきたいという思いから、クリニック全体で明るく、何でも話しやすい雰囲気づくりには特に注力しています。
お子さんに関するものだとどんな相談事が多いのですか?
体重が増えないなどの発育の悩み、言葉の面などの発達の悩み、腹痛頭痛など体調不良が続く、頻尿や夜尿などの問題、休校期間に肥満になったという相談が多いですね。特に体重の増加は想像以上に将来に響くので、気をつけていただきたいです。また、弱視や近視などの相談もあります。視力検査はきちんとお子さんに答えてもらえないと判断が難しいため、自動測定機器を導入して早期発見に努めています。最近は小型のエコー検査機器も導入しました。軽くて持ち運びに便利で使い勝手が良く、場所を変えず落ち着いた雰囲気で、より正確な診断をするために必要に応じて活用しています。
家族皆のかかりつけとして利用してもらいたい
どんな症状のお子さんが来院されていますか?

鼻水や鼻詰まりといった鼻炎、アトピー性皮膚炎、便秘、腹痛、頭痛、検尿異常、夜尿症、起立性調節障害、肥満、低身長などいろいろな理由で来院されています。当院ではスギ花粉・ダニアレルギーの舌下免疫療法にも対応していますので、その相談もありますね。食物アレルギーについては、危険度を予想し可能だと判断した場合は、安全に配慮した上で負荷試験を実施。危険度が高いと考えられる場合は、専門病院に紹介しております。また、軽度の食物アレルギーの方には、耐性を獲得して普通に食事を楽しめるように、アレルギー克服をめざす食事指導を行っています。当院には予防接種の希望も多く、なるべく恐怖や痛みを感じないようにさまざまな工夫をしています。加えて、親御さんの管理負担を軽減できるように、期間が空いても打ち忘れがないようにお知らせメールでサポートしています。
内科専門の外来も併設しているようですね。
そうですね。日本内科学会総合内科専門医の協力のもと、妊娠・出産のタイミングで禁煙を考える方には、禁煙治療を行っていますし、気管支喘息や咳喘息、胸の痛みなども診ています。糖尿病や高血圧、高脂血症、痛風などの生活習慣病にも対応していますので、家族皆のかかりつけとしてご利用ください。また、大人が対象の麻疹風疹や帯状疱疹、高齢者肺炎球菌、インフルエンザ、新型コロナウイルス感染症、妊娠中のRSワクチンにも対応していますのでお気軽にご相談ください。
子育て中のお母さんへメッセージをお願いします。

子どもは1年で大きく成長します。その年、その時期にしか経験できないこともあり、1年待つことはできません。体をつくる大事な時期だということも忘れないでほしいです。ゲームばかりして目が悪くなった、発達障害ではないか不安など、いろいろな悩みもあると思います。どんな悩みにも耳を傾け、より専門的な治療が必要であれば名古屋大学医学部附属病院、名古屋市立大学医学部附属西部医療センターやあいち小児保健医療総合センター、小牧市民病院などへ紹介します。当院は家族皆のファミリークリニックとして生まれ変わりましたので、母子だけでなく、お父さんやおじいちゃん、おばあちゃん、どなたでも遠慮なくお越しください。
自由診療費用の目安
自由診療とはレーザーによる医療脱毛:全身/11万円~
しみのケア:3300円~
※部位によって費用が異なります。詳細はSNSをご確認ください。

