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中澤 速和 院長の独自取材記事

東新宿駅前クリニック

(新宿区/東新宿駅)

最終更新日:2019/08/28

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2018年2月に開院した「東新宿駅前クリニック」は東新宿駅B2出口そば。駅出口横にクリニックに上がるエレベーターがある。院長の中澤速和(はやかず)先生は長年東京女子医科大学で泌尿器を専門に研鑽。気さくで小さなことでも気軽に相談しやすい雰囲気の医師で、日本泌尿器科学会泌尿器科専門医と日本透析医学会透析専門医でもある。開業したてのクリニックは、患者の負担を考慮した診療をモットーに、トイレ型の尿流量測定器を設置するなど、設備も充実。心療内科と婦人科も標榜しているため、女性が泌尿器科を受診しやすいのも特徴だ。今後はインターネット予約や遠隔診療も導入したいと考えている中澤先生に、日々の診療について話を聞いた。
(取材日2018年2月16日)

病院と連携し、安心して通えるクリニックに

こちらに開院された経緯をお聞かせください。

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僕は大学卒業から東京女子医科大学病院で26年、分院の同大学東医療センターでは泌尿器科部長として13年勤務しました。がんの治療を中心にしてきましたが、世界を変えて、一般診療をしたい思ったのが開院のきっかけです。東新宿は東京女子医科大学にも近く、他にも大きな病院があって病診連携もできますし、僕自身土地勘があったので、ここでやってみようと思いました。大学だと週2〜3日の診療だったのが、ここではほぼ毎日診ることができますので患者さんが分散され、お待たせせずに済むと思います。これまではこの周辺に泌尿器科医院が少なく、大学病院での治療後に患者さんを送るところがないと苦労していましたが、今後はそれが解消されるので、後輩たちからすでに「安定している患者さんを紹介していいですか?」と言われるなど期待されてます。

実際に開業していかがですか?

勤務医時代より自由度が高くなりました。システムなどは開業したばかりの今のうちにきちんと組み上げなければいけないと思っています。当院で治療が完結しない場合でも、病名や症状を診断して、適切な治療が受けられるのがどこの科なのかを見極めることが大切です。いってみればポータルサイトのようなものですね。地域の方たちが最初に訪れる医療の入り口として対応ができればと思っています。ただ、透析が必要な慢性腎不全の患者さんの場合、高血圧や糖尿病などを患っているケースがあるため、その場合は同時にそれらの疾患の治療も必要です。このような内科治療が必要な患者さんが来院しても、自分で診れる範囲をわかっているので、必要に応じて他の医療機関への紹介も行っています。

心療内科や婦人科も標榜されていますね。

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僕が泌尿器科をメインに腎臓内科や性感染症を診て、心療内科と婦人科は同院法人の理事長が担当しています。内診台もあり、一般的な婦人科診療が可能です。泌尿器科というと男性が通うイメージが強いと思いますが、当院は婦人科があることから女性も来院しやすいようで、月経困難症やピルの処方、そのほか婦人科疾患や不眠症の方も来院されます。心療内科も女性が多いですね。男性にも女性にも更年期はあり、ホルモンバランスが崩れることでいろんな不調が現れますが、男性と女性ではそれぞれ治療法が異なります。男性の更年期は僕の専門ですが、女性の場合はホルモン剤や漢方を使った治療をしています。

トイレ機能が付いた、こだわりの尿流量測定器

設備について教えてください。

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腹部や前立腺に対応したエコーと、膀胱や尿道に対応した内視鏡を導入しています。現在、エックス線検査・CT検査・MRI検査は外注していますが、自分で画像を見るのが好きなので、近いうちにエックス線撮影装置を導入する予定です。エコーと内視鏡は電子カルテにつながっています。僕の患者さんは、他院からも画像を持って来られる方が多いので、スキャンして取り込み、診察時にリアルタイムで見られるようにしています。パッと見て検査データがわかり、患者さんにも説明しやすく、間違いが少ないのが電子カルテのメリット。画像もモニターで見るとわかりやすいんです。精度が高い分時間がかかりますが、診察室で完結するので、終わったらすぐに受付にて自動支払機で会計ができます。これからクレジットカードやICカードの支払いにも対応していく予定です。

尿流量測定器も導入されていますね。

はい。尿流量測定器にはこだわりました。一般的なのは、便器にロートがつながっているタイプで、1秒間に何cc出ているかを測定するものですが、患者さんは検査だと思うと緊張してしまい、なかなかうまく出せないんですよ。そこで当院では普通のトイレとしても利用できる高機能なタイプを導入しました。検査は便器に座って、スタートとストップの2つのボタンを押すだけ。音消し機能もあり、リラックスした状態で検査をしていただけます。この尿流量測定器は開発されてしばらくたちますが、価格が高額なことと、導入する場合は下水道をきちんと整備しないといけないため、後から追加で設置するのが難しく、備えている医院はそう多くありません。ですから開業時から導入しようと考えていました。

診療時に心がけていることは ?

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ちゃんと説明することと、話を聞くことです。「Listen to the patient」はカナダの著名な医学者の言葉ですが、臨床の基本となっています。医師は患者さんが何で困っているのか、何に悩んでいるのか、何が苦痛か、対話することでどう治していくかを考えていかなくてはなりません。僕はこれまで腎がんをたくさん診てきましたが、初期段階で手術だけで終わった方でも、いつ再発するのだろうと不安になります。しかし半年に1回の検査に来て話を聞くだけでも患者さんは安心するものです。医学に100%はないけれど、100%あるのは死。それが何歳なのか、原因が何かは人それぞれですが、大事なのはどう生きていくかということ。精神的苦痛や痛みは良くないですし、緩和ケアが注目されているのは、そうしたものを取り除くことで前向きになれるからです。

4月から遠隔診療を開始。より受診しやすい環境に

先生が医師を志したきっかけは何だったのでしょう。

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父の後押しがあったからです。僕が高校生の頃はちょうど学生紛争の最中でしたが、哲学や自然科学の分野が好きでいろんな本を読みましたね。生命に関心があったので、そのまま進んでいたら遺伝子などの研究をしていたかもしれません。若い頃は哲学書が好きだったので、周囲は文学部に行くと思っていたでしょう。大学進学の時、他の選択肢もあったのですが、父や周囲から勧められたこともあり、医学部進学を決めました。

遠隔診療の導入も予定しているとか。

この4月から始めようと思っています。同時にインターネット予約システムの構築も進めています。遠隔診療は当初寝たきりの患者さんの在宅診療で活用していく考えでしたが、準備を進める中、当初の想定とは少し変わってきそうです。例えば、慢性疾患で薬だけという方や、忙しくて時間のない方、来院するのが嫌だという方に遠隔診療で対応できれば、すごく楽になると思います。時間を決めてテレビ電話で話をして、顔を見ながら薬の処方をする。処方箋は郵送です。今後は、QRコードやバーコードを使い、メールで処方箋を送れるようになるといいですね。スマートフォンでも簡単に操作できるようになりますから、ぜひ試していただきたいです。

お忙しいと思いますが、趣味などはありますか?

昨年大学病院での勤務を辞めてから時間があったので、年齢を重ねてもできるスポーツをと、スキューバダイビングを始めました。僕は全然泳げないけれど、泳げなくても楽しめます。体験ダイビングで沖縄に行った時、インストラクターさんが親切でいいなと思ったんです。最初は魚に興味がありましたが、今はのんびり海底の地形を眺めるのが楽しいです。石垣島や久米島にも行きました。沖縄は水がきれいで、透明度も高いですね。

読者へのメッセージをお願いします。

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泌尿器の症状で高齢になると増える夜間頻尿は、不眠の原因となるだけでなく、転倒リスクが高まり、骨折がきっかけで寝たきりになることもあります。しかし、寝室を2階から1階にするなどして、生活そのものを見直せばリスクが減ることもあるので覚えておいてください。今は昔と違い、気軽に病院を受診できるようになりました。丁寧に説明してくれる先生も増えましたし、僕らも地域性を考慮して根付いていこうと思っています。健康に関して自分で解決できないものがあれば、それがたとえ些細と思われるようなことでも、まずは相談に来ていただきたいですね。

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