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八田 知之 院長の独自取材記事

はった歯科・小児歯科クリニック

(熊本市西区/上熊本駅)

最終更新日:2022/08/22

八田知之院長 はった歯科・小児歯科クリニック main

上熊本駅の改札を出てすぐ、駅直結のショッピングモール内に「はった歯科・小児歯科クリニック」はある。院内は明るくおしゃれで美容院のよう。八田知之院長は、困り事をすぐ相談できる、家族ぐるみで通えるかかりつけの歯科医院をめざしている。そのため院長は患者の話に耳を傾け、常にコミュニケーションを取り、丁寧な説明するように努めている。「治療するのが自分の家族だったら」と考え、患者にとってベストな提案・治療をすることがモットーだそうで、必要であれば他分野の専門家を紹介し、連携しながら患者の歯を総合的に診ていくのだという。笑顔とフレンドリーな人柄で、大人から子どもまで幅広い年齢層の患者を温かく包み込む八田院長に、診療時の心がけやこれまでの経歴などについて詳しく聞いてきた。

(取材日2022年7月22日)

自分の家族にするような最良の提案と治療をめざす

患者さんとのコミュニケーションをとても大事にされてるそうですね。

八田知之院長 はった歯科・小児歯科クリニック1

「歯科医院に行くのが嫌だ」をなくしたいのです。歯科医院は痛くなったら行く場所、という昔ながらの考え方も変えたい。日頃から来てもらえるようにするために、コミュニケーションは非常に大事だと考えています。そして患者さんのご要望に対しベストな提案をしていくためには、お話をすることが大切だと考えています。それがないと、患者さんの真意を聞き出せませんからね。何が嫌なのか、どうしてほしいのか、私と話をするよりも、スタッフが患者さんと話をして聞き出してくれることのほうが多いです。自分の奥さんや娘さんと同じくらいの歳だったり、女性のほうが話しやすかったりというのもあるのでしょう。私だけだと「歯医者さんは怖い」というイメージが先行しがちかなとも思うので、私と歯科衛生士の2人で雑談も交えながら患者さんとお話しています。

患者さんを診る時に最も心がけていることは何ですか?

「自分の家族にするのだったらこうする。だからこの患者さんに対してもこういう提案をしよう」という姿勢で臨むことです。そのため、どうしても保険適用外の提案も出てきますが、聞いたことがなければ、患者さんの中にはその選択肢すら上がってきません。患者さんの歯科的知識が増えれば、取りこぼすことや、治療で悩まれることも少なくなると思います。それに何年後かに「八田先生がこう言っていたな」と思い出してくれるかもしれません。そして治療においても、自分の家族に対して治療するつもりで丁寧に行います。自分の家族にするような最良の提案と治療をめざす。それが私が一番心がけていることです。スタッフも皆、そういう気持ちでやってくれています。

その他に治療の際に大切にしていることは?

八田知之院長 はった歯科・小児歯科クリニック2

精度の高い治療をすることですね。そして大人の患者さんには歯周病の治療もきちんとしていきます。外科的な治療については、極力出血を少なくするよう努めていますが、例えばインプラント治療の場合、どうしても大きく触らなくてはならないケースもあります。その場合「鬼手仏心」であることを心がけています。これは大学病院時代の手術室に掲げられていた標語で、手術ではまるで鬼の手のように躊躇なく切るけれど、それは患者を治したいという優しい心によるもの、という意味。私の好きな言葉なんです。そして質の高いチーム医療を提供するためにも、歯科医師、歯科衛生士、歯科技工士の3人がしっかり連携することも大事にしています。

インプラント治療をはじめ、幅広い歯科分野を研鑽

先生が歯科医師になった経緯を教えてください。

八田知之院長 はった歯科・小児歯科クリニック3

祖父も父も医師だったので、はじめは医学部に行きたかったんですよ。ですが2浪するもかなわず……。そこで歯科部に進学したのですが、実は私、歯科医院というものに行ったことがなかったんです。周りの友達は皆、歯科医院の2代目3代目の息子さんばかりでしたが、私は歯科医院が何をする場所かもきちんとは知らなかった。そんな中、私の関心を引いたのが歯科口腔外科でした。まるで医師のようだったから、というのもあったのでしょうね。そこで卒業後は大学病院の歯科口腔外科に研修医として入ることに。そちらに手術のエキスパートである教授がいらして、私も手術をしたいと思ったんです。2年間の研修の後、市立病院の歯科口腔外科に出向し、本格的に手術を教わりました。

歯科口腔外科の道に踏み出されたのですね。

ええ。5年目から大学病院に戻ることになり、手術ができると思っていたのですが、年功序列の壁もあり下からスタートせざるを得ない状況で。それなら実力で勝負のできる一般歯科に行こうと、歯科口腔外科をメインにやっていた歯科医院に勤めました。当時はインプラント治療の第一次ブームともいえる時期で、その歯科医院でも、その後移った別の歯科医院でも、インプラント治療に携わることができました。インプラント治療が、一番面白いと感じましたね。しかしいくらブームでも、状態に照らして適応ができない、金銭的に折り合いがつかないなど、インプラント治療ができない患者さんもいます。そうした患者さんを診るために、インプラントに限らずさまざま治療法について満遍なく学びました。

その後いよいよ開業をされた、と。

八田知之院長 はった歯科・小児歯科クリニック4

開業したのは2017年3月のことです。勤務医を続けていっても良いと思っていたのですが、将来もし息子が私立の歯科大学に行きたいと言った時、努力をして開業した父の姿を見せたい、と考えたんです。それで頑張ってみようかなと。この地区に開業したのは、出身の小中学校がすぐ近くで土地勘があり、上熊本駅の開発で構内商業施設ができるタイミングに恵まれたからです。この辺りは昔ながらの住宅地で、患者層は20~60代の女性、奥さん方が多くいらっしゃいますし、そのお子さんやご主人などのご家族、その他の層の方にもおいでいただいています。

家族ぐるみで何でも相談できる地域のかかりつけ医に

治療に恐怖を感じる方にはどのように対応されていますか?

八田知之院長 はった歯科・小児歯科クリニック5

痛みや恐怖感をなくすための工夫をしています。口の中は見えないので、何をされるのかわからない。だから怖い。先ほどのコミュニケーションの話にもつながりますが、撮影した口の中の写真を一緒に見ながら説明したり、今日の治療はどうしますよ、今から何をします、ここ終わりました、今日はここまでにしましょう、次回はこれをしますよ、何かあったら電話してくださいなどとこと細かにお話したりするようにしています。また、麻酔の針には小児用の細いものを使ったり、歯茎の表面に麻酔を塗ったりするなど、処置面でもできる限り痛みを抑えるようにしています。

小児歯科をされようと思ったのはなぜですか?

子どもが好きだからです。実は医師になっていたら産婦人科医か小児科医をやりたかったんですよ。当院のスタッフは皆子どもがいて、子どもが大好きなメンバーばかりなので、お子さんの扱いが上手です。私にも小学校6年生と4歳の子どもがいますが、私よりスタッフのほうが扱いに慣れていますね。お子さんの主訴として多いのは、やはり虫歯。熊本はお子さんの虫歯が多いといわれているんです。あとは近隣に小学校や幼稚園があるので歯をぶつけた、ケガをしたなど外傷で受診されるケースもあります。当院では、お子さんを含めすべての患者さんが安心して診療を受けられるように、機器や器具の滅菌や消毒を徹底して行い、院内をきれいに保つよう心がけています。

今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

八田知之院長 はった歯科・小児歯科クリニック6

かかりつけ医は、患者さんに本当に必要な存在だと思っています。私が副支部長を務める日本臨床歯科学会熊本支部では、インターディシプリナリーアプローチと言って、それぞれの歯科医師が得意分野を追求し、各自の治療技術を連携させることが、患者さん一番の利益になると考えています。他分野のサポートが必要であれば、その道の専門家に診てもらう。その統率役となるのがかかりつけ医で、当院もそうした役割を担うことをめざしています。何か困り事があったら、あるいはこの辺りに来たら「八田先生のところに行こう」と思ってもらえる存在になれればうれしいです。おじいちゃんおばあちゃん、お父さんお母さん、お子さんと家族ぐるみで来てもらえればなおうれしいですね。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療/38万5000円~

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