渡辺 俊博 院長、渡辺 陽子 副院長の独自取材記事
わたなべ歯科クリニック
(福岡市西区/今宿駅)
最終更新日:2023/03/31
JR筑肥線今宿駅から徒歩1分で利便性が高く、マイカーでの通院も可能な広い駐車場がある「わたなべ歯科クリニック」。大きな窓に面した院内は明るく開放感があり、リラックスした優しい雰囲気が漂う。待合室には熱帯魚が泳ぐ水槽があり、癒やしを与えてくれる。「子どもたちからはお魚の先生と言われることがあるんですよ」とほほ笑むのは、院長の渡辺俊博先生。優しい笑顔と穏やかな語り口が印象的だ。妻の渡辺陽子副院長と二人三脚で、患者への思いやりを大切にしながら診療に取り組み、さまざまな年代の患者の幅広い診療に対応し、口の中全体のトータルケアをめざしている。夫婦ならではの息の合った診療で地域の健康を支える2人に、診療にかける思いやお互いについてなど、さまざまな話を聞いた。
(取材日2023年3月9日)
オールマイティーな診療で、お口の健康をサポート
クリニックの特徴やコンセプトからお伺いします。
【俊博院長】当院では、お口の中全体を診るトータルケアを重視しています。大学病院であれば、細分化された専門分野に特化した治療、研究の追求はとても大切です。しかし、クリニックに来院される方は同じような症状でも捉え方や感じ方、訴え方が人によってまったく異なります。一つの分野に特化しているだけでは、こうした患者さんのお困り事を解決することはできません。局所的な治療ではなく、口腔内を一つの単位と捉えた包括的な治療を行います。
【陽子副院長】患者さんのお口の健康を長期的にサポートするために、さまざまな症例に対し幅広い治療及び対応が可能な体制を整えています。総合的診査診断をもって皆さまのお口の健康に寄与することからはじまり、皆さまの人生をも豊かにしていきます。
どのような診療方針をお持ちですか?
【俊博院長】当院が重視しているのは予防ケアです。虫歯や歯周病が再発してしまっては意味がありません。「悪くなった歯を治療して終わり」ではなく、生涯にわたって健康な状態を維持できるように、定期的なメンテナンスをしていくことが歯科医院の役割だと考えています。小児の場合、早い時期からフッ素を塗って歯の質を強くすることが虫歯予防に有用です。一方、成人以降は虫歯と歯周病に対する治療が大切になります。歯周病予防は、ご自身だけでは難しく、専門的な治療が必要となりますし、虫歯治療を行っても、定期的なケアがないと材料の劣化も生じます。当院では、自宅で行うセルフケアとクリニックでのプロフェッショナルケアを組み合わせた予防ケアを提案しています。
設備や内装のこだわりはありますか?
【俊博院長】歯科用CTや歯科用CAD/CAMシステム、レーザー治療器、電気麻酔器、滅菌設備など、幅広い治療に対応できる設備を一通りそろえています。その一方で、歯科医院はいろいろな器具があって怖い、痛そうというイメージをお持ちの方も少なくありません。そこで、恐怖心をあおるような先端の尖った器具は、なるべく患者さんに見せないよう工夫をして診療を行っています。
【陽子副院長】歯科医院となると、どうしても緊張してしまいますよね。患者さんがほっとできるように、内装は木目を基調とした落ち着ける空間にしました。また、診療台から花壇が見えるように窓を配置しています。治療の合間に花を眺めて、リフレッシュしていただきたいですね。
患者目線に立った診療に心を尽くす
どのような患者さんが多いのでしょうか?
【俊博院長】ご近所にお住まいの方を中心に、0歳から90代まで幅広い年代の患者さんが来られています。ご家族そろって通ってくださっている方も少なくありません。この地域は温かい人柄の方が多く、アットホームなやりとりをさせていただいています。
【陽子副院長】この辺りは宅地開発が進んで、古くから住む方に加え、若いファミリー層も増えてきている印象です。当院は、小さなお子さん連れのお母さんも通いやすいよう、院内はバリアフリー化されています。親御さんの治療の際、お子さんもベビーカーのまま一緒に診療室に入っていただけます。スタッフはみんな子ども好きですし、私自身も子どもがいるので、気兼ねなくお越しいただきたいですね。
診療の際に大切にしていることは何ですか?
【俊博院長】歯科治療においては「歯を抜かれた」「削られた」など受け身の表現をされがちです。当院ではご納得いただける治療のために、患者さんが主体となって治療を進めることを大切にしています。こちらから特定の治療法を押しつけることはありません。選択肢があればすべてを提示し、それぞれのメリットとデメリットをしっかりお話しして、受けたい治療を選んでいただくようにしています。
【陽子副院長】治療に関することは、言葉だけの説明ではなかなかイメージしづらいので、イラストや模型などを用いて、症状や治療内容を患者さんにわかりやすく説明することを心がけています。肉眼や手鏡では見えにくい口の中の状態は、それぞれのユニットに設置しているモニターに写して、視覚的にご確認いただいています。
歯科医師2人体制のメリットやお互いの尊敬しているところを教えてください。
【俊博院長】診断及び歯科治療を行っていく上で、2人でダブルチェックできると治療の正確性、治療の精度がより高まります。お互い信頼し合い、あうんの呼吸でチームとして仕事ができているのは強みです。副院長は、明るくて、女性ならではの考え方や接し方もでき、治療以外でも、冗談を交えながら患者さんとコミュニケーションを取るのが上手だなと思います。
【陽子副院長】私たちはともに協力し、審美性に配慮した治療も含め、すべての分野においてオールマイティーな治療を患者さんに提供できることが最大のメリットだと思います。院長は穏やかな性格で、常に患者目線に立つ診療スタイル。自分が患者の立場でも安心して任せられる人柄だと思います。
治療だけでなく将来を見据えた予防ケア
お二人が歯科医師をめざしたきっかけを教えてください。
【俊博院長】子ども時代はやんちゃでケガをすることが多く、何かと整形外科のお世話になっていたので、医療の世界に親近感がありました。当時は整形外科の医師になりたいと思っていましたが、中学に入学した頃、いとこが歯科医師になったことをきっかけに俄然そちらに興味が移って。自分の腕で勝負できることに魅力を感じたのです。そこから歯科医師への道を一直線に歩んできました。
【陽子副院長】私は逆に病院に行く機会は少なかったのですが、ある日、母が歯科検診に一緒に連れて行ってくれたんです。最初は怖かったけれど、その時の先生が優しく丁寧に説明してくれて苦手意識がなくなり、いつしか憧れの職業になりました。手に職を持ち、自立した女性になりたかったことも志望動機の一つです。
診療において最近の傾向はありますか?
【俊博院長】最近の傾向としては、歯ぎしりや食いしばり、顎関節症にお悩みの方が増えてきた印象です。社会背景として、長期にわたるマスク着用やパソコン・スマホの操作などの影響が大きいと考えられます。当院ではこうした症状にも対応しています。また、口腔内疾患と全身疾患との関わりが近年医学的にも注目されており、患者さん自身のお口の健康意識が非常に高まっており、若い時から歯を大切にしていきたいと通院する方が多くなりました。
【陽子副院長】昔に比べると、男女問わず美意識が高まり、歯並びや歯の色などに審美性を求める方が増えてきました。噛み合わせによって頬の内側を噛んでしまう、お口周りのたるみが気になるといったご相談をいただくこともあります。こうした口元のコンプレックスが解消されると、心理面でもプラスの効果をもたらすのではないでしょうか。患者さんの要望にお応えするため、審美歯科にも注力しています。
最後に読者へのメッセージをお願いします。
【俊博院長】口の中の健康は、全身の健康にも大きな影響を与えています。当院では部分的な歯の治療だけでなく、お口の健康、さらには全身の健康を見据えた、予防ケアを大切にしています。虫歯や歯周病などの治療を行うことはもちろん大事ですが、治療後の良好な状態をいかに維持するかが重要です。痛くなる前から予防としてクリニックで定期的にメンテナンスを受けておけば、口の中の健康を長く保つことにつながります。もし異常が発見されても、早期治療ができるので負担は必要最小限に抑えられるでしょう。まずは、ご自身の歯に興味を持つことが予防の第一歩。何か気になる症状がある方、長い間歯科医院に行かれていない方は、お気軽にご相談ください。
自由診療費用の目安
自由診療とは矯正/15万円~、インプラント治療/38万5000円~、セラミック治療/4万9500円~、ホワイトニング/1万5400円~
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マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。