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関川 紀子 院長の独自取材記事

せきかわ皮ふ科

(松山市/本町四丁目駅)

最終更新日:2021/10/12

関川紀子院長 せきかわ皮ふ科 main

平和通り沿いにある「せきかわ皮ふ科」は、一般皮膚科と美容皮膚科のクリニック。日本皮膚科学会認定の皮膚科専門医として長年研鑽を積んだ関川紀子院長が、2017年にクリニックを開業。一般皮膚科では虫刺されなどの日常的な皮膚トラブルやアトピー性皮膚炎、じんましん、乾癬(かんせん)、多汗症などの悩みに応える治療を展開。一方美容皮膚科では、医療脱毛やピーリングなど幅広く行っている。「患者さん一人ひとりのお悩みや不安を取り除いてあげられるよう、カウンセリングを大切にしています」と穏やかに話してくれた関川先生。二児の母として子育てに仕事に全力投球の先生に、働く女性の決断、皮膚科の医師としての想いをたっぷりと聞いた。

(取材日2019年7月17日)

皮膚科診療という好きな仕事を続けるため開業を決断

医師を志したきっかけを教えてください。

関川紀子院長 せきかわ皮ふ科1

私の祖父母も父母も医師という医師家系で、母は私たち子どもを育てながら朝から夜中まで患者さんのために働いていました。そうした忙しい姿を見て、「私も手伝ってあげたい」ということが私の夢になったんです。そして宮崎医科大学を卒業後、地元大分の大分医科大学皮膚科への入局を決めました。きっかけはそのようなことでしたが、実際に皮膚科の診療を始めたら結構楽しくて。患者さんの湿疹などの皮膚症状が目に見えて良くなっていくことにやりがいを感じるようになりました。母は岡山大学の医学部を出た後、結婚して、父についていく形で大分に移ったのですが、私は真逆。岡山大学の人と結婚して大分から岡山に移ったんです。なんだか不思議な巡りあわせを感じますね。両親は大分で外科・皮膚科の医院を開業していて、弟が後を継ぐまでは私も手伝っていました。

そんな先生が松山に移ったのはどういった経緯でしょうか?

内科の医師である夫が松山市民病院へ転勤したことがきっかけです。その前は鳥取県に住んでいまして、そこでは鳥取大学医学部皮膚科に勤務しながら勉強をしていました。でも、松山に移った頃は「そろそろ二人目の子どもを」と考えていたので、医師は一旦お休みしようかと思っていたんです。でも、仕事を忘れると怖いので、出産後は割とすぐに復帰しました。2004年と2006年に出産したのですが、その当時は週に2日間、実家の病院を手伝っていました。明け方に松山の家を出て、大分で朝から診療して、松山に戻るのは真夜中という……今思えば、すごいスケジュールですね(笑)。

子育てをしながらの開業は、大きな決断だったのではないでしょうか?

関川紀子院長 せきかわ皮ふ科2

「皮膚科の医師を長く続けていければ良いな」という気持ちでやってきましたので、「いつか開業しよう」という強い想いがあったわけではないんです。転機といえば、ジョウクリニック松山院で美容皮膚科の勉強をさせていただいたことですね。医師になってからずっと一般皮膚科を専門としてきましたが、新しいことを学べる良いチャンスだと思ってチャレンジしました。そうして勤務医として美容皮膚科を学びながら、日本皮膚科学会認定の皮膚科専門医としてもキャリアを重ねていけたらと考える中で、開業という選択肢に辿り着いたんです。今の女性に求められるのはフレキシビリティだと。古い自分にとらわれず、状況に応じて柔軟に行動することが大切かなと思い、決断しました。

一般皮膚科と美容皮膚科による豊富な診療内容

クリニックの特色を教えてください。

関川紀子院長 せきかわ皮ふ科3

「皮膚の健康と美容」をめざし、一般皮膚科と美容皮膚科の両面から皮膚のお悩みにアプローチしています。治療としては、まずは塗り薬や飲み薬などの保険診療から。症状に応じて紫外線療法を導入することもあり、これは乾癬やアトピー性皮膚炎などの場合に用いていきます。また、当院では多汗症の治療として、水道水を入れたパッドに電極を沈め、電流を流したところに手のひらを浸していただく、水道水イオントフォレーシスという治療法を試みています。電流を流すことによって生じた水素イオンには発汗を抑える作用があり、手のひらの多汗の改善に利用しています。

多汗に悩む患者さんも多いのでしょうか?

特に夏場は多いですね。汗っかきで握手することができない、人前に出るのが苦手など、多汗が原因で悩まれている方、普段の生活に支障をきたしている方は結構いらっしゃいます。でも、実際に治療というと二の足を踏んでしまう方は多いのではないでしょうか。先ほどお話しした水道水イオントフォレーシスは、治療回数を重ねていただく必要がありますから時間はかかりますが、外科的治療などに比べて体への負担は抑えられますから、選ばれる方はかなり増えてきています。また、腋下多汗の治療に使われるA型ボツリヌス毒素製剤注射もあり、こちらも保険診療でできますから、脇の汗に悩む方からのご相談は非常に多いんですよ。毎年春頃からご予約が増えていきますので、ご希望の方はなるべく早めにお問い合わせいただけたらと思います。

患者さんと接する際に心がけているのはどんなことですか?

関川紀子院長 せきかわ皮ふ科4

じっくり時間をかけて、患者さんお一人お一人の話をお聞きすることに尽きますね。皮膚の疾患は目に見えるものですから気になりますし、それがコンプレックスになることもあります。生活を送る上で、どんなことに悩んでいるか、どうしてほしいか。丁寧にカウンセリングをして、一緒に治療方針を決めていくことを大切にしています。自由診療となる治療の場合は高額になってしまうものもありますから、予算感も考慮した上で、どこまでの治療を望んでいるかをお聞きします。中には、「毎回は難しいけど、子どもの卒業式には奮発してきれいにしてもらいたい」という方もいらっしゃいます。そのように、患者さんの生活背景にも寄り添えたらいいなと思います。とはいえ、最近はありがたいことにたくさんの患者さんにご来院いただいており、しっかりお話をお聞きする時間が不足していると感じています。それが今一番の悩みですね。

一人ひとりの皮膚トラブルや悩みに寄り添う存在に

お母さんたちに、お子さんの皮膚に関して知っておいてほしいことはありますか?

関川紀子院長 せきかわ皮ふ科5

特に小さいうちは、皮膚を清潔にして、保湿をすることを習慣にしていただきたいです。肌が荒れていたり、湿疹があったりすると、そこからアトピー性皮膚炎を発症する可能性もあります。また、ニキビのケアもですね。小学4年生くらいからできる子もいますので、ニキビが見つかったらお薬を塗ってあげるなど、お母さんには普段からお子さんの肌を気にしてあげてほしいなと思います。うちの子もニキビができるので、一生懸命お薬は塗ってあげているんですが、男の子だからか無頓着なんですよ。「皮膚科の息子なのに」と悩みどころです(笑)。病院だからこそできる治療もありますので、ニキビ痕を残さないためにも専門家の治療をお勧めします。

お忙しい日々だと思いますが、先生のリラックスタイムを教えてください。

仕事を終えて、帰宅したときに飲むビール! おいしいビールとコーヒーを飲むために頑張っているようなものです(笑)。息子たちは思春期真っただ中で、日々大変なこともありますが、リビングで息子たちの様子を見ながら晩酌する時間が幸せだったりします。医師の夫は仕事人間で、一緒に過ごす時間はなかなか取れませんが、だからこそ、夜に二人で話す時間を楽しんでいます。皮膚疾患に関して、内科の医師としてのアドバイスもくれますし、公私ともに頼りにしているんです。

読者の方へメッセージをお願いします。

関川紀子院長 せきかわ皮ふ科6

私は、皮膚科の医師として、患者さんの皮膚に見られるあらゆる症状が少しでも良くなるよう、精一杯サポートさせていただきたいと考えています。ですから、何か気になることがあれば、ほんの些細なことでも気兼ねなくお越しください。そして、患者さんの不安な気持ちや痒み、痛みといったトラブルを改善するため、お一人お一人に合わせた治療法のご提案に努めていきます。皮膚は内臓と関連するとも言われていますから、診断をした上で、もし専門的な病院で診ていただく必要がある場合は、松山赤十字病院や愛媛県立中央病院、松山市民病院、愛媛大学医学部附属病院などへご紹介しています。虫刺されなど日常生活で起こる皮膚トラブルから美容診療まで、これからも患者さまの皮膚の健康と美容に寄り添い、丁寧な診察を大切にしていきたいと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

ピーリング/1回3000円、脇の医療脱毛/1回5000円、イオン導入/1回3000円、ほくろやイボのケア(焼灼術)/長径5mmまで(1ヵ所につき)1万円、男性型脱毛症のケア/4週間分8000円
※すべて税別です。
※詳細はお問い合わせください。

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