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北川 尚嗣 院長の独自取材記事

きたがわ歯科クリニック

(広島市安佐南区/下祇園駅)

最終更新日:2022/11/08

北川尚嗣院長 きたがわ歯科クリニック main

歯を治すだけでなく、歯を守る地域密着型の歯科医院をつくりたいという思いで、北川尚嗣院長は、2017年に「きたがわ歯科クリニック」を開業した。JR可部線の下祇園駅東口から徒歩約3分とアクセスしやすいが、大通りから1本入った住宅街にあり、静かなたたずまいをしている。車いすやベビーカーを押したまま通れるスロープから院内に足を踏み入れると、外光が明るく差し込む待合室が現れる。広々とした待合室や完全個室の診察室をはじめ、院内はゆったりしたつくりが特徴。「設計士にはもったいないと言われたんですが、快適に安心して受診してもらうためには譲れないポイントだったので」と北川院長は話す。「一人ひとりの患者さんを大切にするクリニックにしたい」と患者への想いを語る北川院長に、クリニックの特徴や診療について話を聞いた。

(取材日2022年7月14日)

歯を「治す」だけでなく「守る」がモットー

この場所に開業したのはなぜですか?

北川尚嗣院長 きたがわ歯科クリニック1

生まれ育ったのは呉市ですが、広島大学歯学部に進学し、将来的に開業するなら広島にしようと決めました。大学院修了後、広島市内の歯科医院で勤務医として10年あまり経験を積み、いよいよ開業を考えてからじっくり2年間ほどかけて場所を検討しました。僕の理想は「歯を治すだけでなく守ることのできる歯科医院」です。お子さんの歯を守りつつ、ご家族で通っていただきたいと思い、子育て世代が多いこのエリアを選びました。立地については、大通りに面していないのがいいなと思いました。僕はクリニックを大きくしたいとかは思っていなくて、当院を気に入って通院してくださる方を大切にして、長いお付き合いをしたいと考えています。ですから、大通りの看板を見て来院するというよりは、クチコミで広がっていくくらいがいいかなと思ったんです。それに、お子さま連れで車で来られたときに、大通りに面していない方が駐車場への出入りが楽ですよね。

歯を守る歯科医院とは、具体的にはどんな診療ですか?

今の自分の診療の土台は、包括歯科診療です。これは、口のトラブルを原因から根本的に解決する治療のこと。かつての歯科治療は、虫歯であいた穴に詰め物をするというような対症療法が主でした。でも、それでは根本的な解決にはなりません。虫歯や歯周病などは原因があるはずです。患者さんの生活習慣などから原因を突き詰めて改善することで、歯科疾患にかかりにくい口をつくっていくことが歯を守ることになるんです。ですから、当院では予防歯科に力を入れています。予防歯科にはメンテナンスや口腔ケアをする歯科衛生士の役割が大きいですよね。当院では担当制により、いつも同じ歯科衛生士がケアにあたります。担当者が患者さんのお口の状態や変化をしっかり把握できますし、患者さんの側も、いつもの相手なら安心でき、相談しやすいのではないでしょうか。

どのような患者さんが多いですか?

北川尚嗣院長 きたがわ歯科クリニック2

検診やクリーニングを希望して来院される方が多いです。口腔内の健康への意識が高い患者さんが多く、当院のめざす「歯を守る」という考えと合っているので、ここで開業して良かったと思います。それから、最近では顎が小さいために歯並びの悪いお子さんが増えていると感じ、子どもの矯正に力を入れるようになりました。歯並びが悪いと、見た目だけの問題ではなく、虫歯や歯周病になりやすかったり、噛み合わせや口腔機能、さらには成長や健康に悪影響を及ぼすこともあるんです。成人の場合、並びきれない歯を抜歯して矯正することが多いですが、成長期の子どもなら、顎顔面矯正といって、矯正装置を利用して顎の骨格形成を図り、抜歯せずに自然に歯が並ぶようめざす方法もあります。6~8歳で始めるのが理想で、小学校卒業くらいまでかかる治療です。最終的にはご家族の判断になりますが、歯並びに問題があると思ったらお声かけをするようにしています。

患者との対話で治療計画を立て、納得の上で治療を開始

クリニックの特徴を教えてください。

北川尚嗣院長 きたがわ歯科クリニック3

すべての患者さんにカウンセリングを行うことですね。初めての患者さんからお電話をいただいたら、「まず30分間お話を伺うので、全部で1時間半ほどお時間をいただくことになり、治療までに時間がかかります」とご説明するんです。もちろん痛みがひどい方には処置を優先しますが、基本的に初診では、困り事の内容から歯科治療への不安、患者さんのバックグラウンドまで、担当のスタッフがじっくり伺い検査を行います。2回目の受診でもカウンセリングを行っていて、前回の検査結果を踏まえ、患者さんご自身のお口の状態について一緒に相談をしながら治療計画を提案、ご納得いただいた上で治療を開始します。「虫歯があるから削ります」といったような一方的な治療はしたくないんです。また、口腔内カメラで撮影した画像や模型、パソコン画面上の模式図など、さまざまなツールを駆使して、わかりやすく丁寧に説明することを心がけています。

院内の設計や設備でこだわった点はありますか?

専用のカウンセリングリームを用意し、診療室もすべて完全個室となっています。地域密着型のクリニックなので、患者さん同士がお互いを知っていることも多く、特にプライバシー保護には気を配っています。気兼ねなく受診して、なんでもご相談いただきたいですね。また、安心安全にも配慮しています。スタッフと患者さんとは歩く通路を別にする動線分離にしているので、ぶつかる心配がありません。医療器具を手にしているときに接触すると思わぬ事故の恐れもありますからね。また、接触を避けることは感染症のリスク軽減にもなります。感染症対策としては、可能なものはディスポーサブル(使い捨て)を利用、滅菌や消毒の徹底、飛沫の飛散を防ぐ口腔外バキュームや空気清浄機の設置なども行っています。また、エントランスも院内もバリアフリーの設計で、おむつ台を備えた多機能トイレも用意しました。

歯科医師として転機になったことはありますか?

北川尚嗣院長 きたがわ歯科クリニック4

勤務医時代に、「頭が痛い」と言って来院した患者さんがいました。どうして頭痛で歯科医院に来たのか不思議に思いましたが、患者さんいわく「噛み合わせの問題だと思う」ということでした。診てみると、確かに噛み合わせが悪く、顎や肩にも痛みがあり体調も悪くなっていたんです。その後、何年もかけて治療を行い、噛み合わせの改善に努めました。その治療を通じて、僕も学ばせていただいた思いです。それまでは歯の治療をするだけで精一杯でしたが、口の健康と全身の健康を診られる歯科医師になりたいと思うようになり、包括歯科診療の考えにもつながったんですよ。

常にスキルアップに努め、患者一人ひとりに合う医療を

お休みの日は何をして過ごされていますか?

北川尚嗣院長 きたがわ歯科クリニック5

歯科診療の世界は日進月歩。常に先進の医療を提供するために、大阪、福岡、東京など、各地で開催される勉強会に参加し、情報のアップデートに励んでいます。ただ、小学生の子どもとの今しかできない経験も大切にしたいので、動物園や水族館へ行ったりと、一緒に遊ぶ時間をつくっています。

今後の展望をお聞かせください。

歯科医院は歯科医師だけでは成り立ちません。歯科衛生士、歯科助手の助けがあってこそです。その点で、私は本当にスタッフに恵まれていると感じます。そんなスタッフに気持ち良く働いてもらうために、当院に隣接するマンションの一室をスタッフルームとして用意しました。広々とした更衣室と休憩室でリラックス、リフレッシュしてストレスを軽減してほしいです。また、臨床知識、技術、さらにコミュニケーションスキルの向上についても専門の講師を招き、定期的な勉強会を実施し、スキルアップできる環境も整えています。今後は、当院で力を入れている予防歯科を充実させるためにも、スタッフの拡充を図りたいと考えています。

最後に、読者の皆さんへのメッセージをお願いします。

北川尚嗣院長 きたがわ歯科クリニック6

痛くなったら歯科医院に行って治療するという繰り返しでは、いずれ歯を失ってしまいます。大切な歯を失わずに、いつまでも食事や、おしゃべりを楽しむためには、口の中の健康を保つことです。そのために、痛いときや困ったときだけでなく、定期的に歯科医院にメンテナンスに訪れていただきたいですね。当院では、しっかりコミュニケーションをとって患者さんに寄り添いながら、一人ひとりに合うオーダーメイドの感覚で、お口の健康をサポートしていきます。

自由診療費用の目安

自由診療とは

顎顔面矯正/40万円~、歯周組織再生療法/6万円~、インプラント治療/30万円~

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