骨粗しょう症や変形性関節症は我慢せずに
早めの相談を
まさだ整形外科
(西宮市/西宮駅)
最終更新日:2026/03/04
- 保険診療
年齢を重ねた女性に多い骨粗しょう症や変形性関節症。女性ホルモンの変化や生活スタイルによって発症しやすく、痛みがあっても年齢のせいにして我慢しながら過ごしている人が多い疾患だ。しかし、症状の放置は転倒や骨折につながり、最悪の場合には車いすや寝たきりでの生活につながってしまう危険性も秘めている疾患でもある。JR神戸線・西宮駅からすぐにある「まさだ整形外科」は、政田俊明院長を中心に、骨や関節の症状に専門的な治療を行うクリニック。政田院長が得意とする人工関節手術だけでなく、患者のライフスタイルに寄り添いながら多様な治療方法を提案できるのが特徴だ。「病気や治療には不安を感じるかもしれませんが、早めの相談が動ける未来への近道です」と話す政田院長に、骨粗しょう症や関節の痛みについて詳しく解説してもらった。
(取材日2025年12月17日)
目次
小さな痛みや違和感を我慢せず、早めに整形外科に相談を
- Q骨粗しょう症はどんな検査でわかりますか?
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A
▲数分間ほど横になり、腰椎や大腿骨の骨密度を測定する
骨粗しょう症は、骨密度検査で骨の量を数値化して診断します。専用の機器で腰椎や大腿骨の骨密度を測定しますが、数分間ほど横になっていただくだけで終わる簡単な検査です。被ばく量もごくわずかですので、安心して受けていただけると思います。また、自治体の検査で骨粗しょう症と診断され腰痛がある方は、ぜひ腰椎レントゲンでいつのまにか骨折、つまり腰椎圧迫骨折がないか確認しておくのが良いでしょう。さらに細かい検査が必要となれば採血で骨代謝マーカーを調べることもあります。「検査が怖い」「大げさに思える」という方も多いですが、どの検査方法も負担が少なく早期発見に非常に有用です。
- Q骨粗しょう症と診断されたら、どんな治療を行いますか?
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A
▲骨や関節の症状に専門的な治療を行う
総合的に骨量を維持・改善していくため薬物療法をしながら、食事・運動習慣を見直すことが基本になります。骨密度や骨折リスクに応じて、骨吸収を抑えるための薬や骨形成を促す薬を使用します。薬物療法は継続が大切ですので、定期的に検査を行いながら調整します。また、食事はカルシウム・ビタミンDを意識して摂取することが重要で、乳製品・小魚・きのこ類などを日常的に取り入れていただきます。運動は、骨に刺激を与えるための負荷の軽い筋力トレーニングやストレッチ、転倒予防にもつながるバランス訓練を中心に提案します。日光浴も骨をつくるのに必要ですから、ウォーキングも良いですね。生活全体を整えることが改善への近道です。
- Q膝や股関節の痛みは、手術しないと治らないのでしょうか?
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A
▲理学療法士は担当制でマッサージやストレッチ、運動療法を実施
膝や股関節に痛みがあっても、必ずしも手術が必要というわけではありません。関節の状態や生活の不自由さの程度によって治療方針は大きく変わります。まずはその痛みがなぜ起こっているのか、詳しく調べることから始めましょう。もしその痛みが骨粗しょう症による骨折であれば、適切な治療を受けることで活動制限も最小限で済むことが期待できます。また、変形性関節症であっても適切な運動療法、薬物療法、関節内注射、体重管理や生活動作の見直しだけで十分な方もいます。手術は、患者さんが「このままでは困るな」「きちんと治したいな」と思った時に検討するのが一番良いと思います。できる限り負担の少ない方法から一緒に進めましょう。
- Q骨粗しょう症や変形性関節症の予防のために、普段できることは?
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A
▲患者のライフスタイルに寄り添い、多様な治療方法を提案している
骨粗しょう症や変形性関節症を予防するには、年齢や体の状態に合った運動、栄養摂取、転倒しない環境づくりが重要です。痛いのに動きすぎると症状は悪化しますし、動かなすぎるのも骨と筋肉のためには良くありません。まず生活リズムを整え、カルシウム・ビタミンD・たんぱく質を意識した食事をしっかり取り、医師や理学療法士と相談しながら毎日の散歩や階段昇降、片脚立ちのような簡単な運動を続けましょう。また、室内の段差や滑りやすい場所、履き物などの環境整備をしておけば安心して動くことができ、将来の骨折予防にもなりますよ。そして何より痛みや違和感を我慢しすぎないこと。おかしいと感じたら、気軽に整形外科へご相談ください。
- Q骨粗しょう症と変形性関節症は同時に進行することがありますか?
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A
▲筋力・可動域・全身のバランスを整えるリハビリテーションを行う
どちらも年齢・運動量の低下・筋力不足など共通の要因があるため、同時に進行することがあります。例えば、骨が弱くなると圧迫骨折などが起こり、痛みで動けなくなると関節の変性も進むという悪循環が起こるのです。この場合は、骨・関節の両方に目を向けた治療が必要です。まず骨密度を評価し、必要に応じて骨を守るために薬物療法をしながら、膝や股関節の痛みに対して消炎鎮痛薬や関節注射を組み合わせます。同時に筋力・可動域・全身のバランスを整えるためリハビリテーションに取り組み、生活動作の改善や転倒予防へとつなげます。どちらか一方を行うだけでは不十分。総合的にサポートし、活動量と生活の質を保つことが大切です。

