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中尾 亮太 院長の独自取材記事

なかおこどもクリニック

(茨木市/南茨木駅)

最終更新日:2025/04/02

中尾亮太院長 なかおこどもクリニック main

南茨木駅から徒歩約12分。静かな住宅街に立つビルの3階にある「なかおこどもクリニック」は、「子どもや保護者の気持ちが和らぐような空間にしたい」という中尾亮太院長の思いが込められたクリニック。院内に一歩足を踏み入れると、青空に白い雲が浮かぶ草原のような内装の待合室が広がり、清潔感あふれる院内はゆったりした造りになっている。ベビーカーでもスムーズに移動できて、きょうだいでの通院も楽にできそうだ。子どもが好きだから小児科の医師になったという中尾院長は、プライベートでは3児の父として奮闘し、子育てに関する悩みや不安も身近なもの。だからこそ不安を抱える親子に寄り添いたいと尽力する中尾院長に、診療の心がけや医師をめざしたきっかけなどをたっぷり聞かせてもらった。

(取材日2024年10月16日/更新日2025年3月26日)

長所と短所は隣り合わせ、子どもの個性は見る側の問題

爽やかでかわいらしい内装で、清潔感のある広々とした院内ですね。

中尾亮太院長 なかおこどもクリニック1

子どもや親御さんたちの気持ちが少しでも和らいで、ほっと安心できるようにかわいらしくして、雲をイメージして白を取り入れた内装にしました。待合室はベビーカーでもスムーズに入れるように余裕を持たせ、感染症の疑いのある子とそうでない子が別々にいられるよう、2つに分けました。また、水ぼうそうなどの感染症対策として隔離室を設けています。

クリニックの雲のロゴマークに込められている思いを教えてください。

僕には子どもが3人いまして、その子たちの絵をもとにデザイナーにお願いしてロゴマークにしてもらいました。大空に漂う雲を眺めるのが好きで、雲は子どもとイメージが重なることが多いと感じていました。雲は、見る人によってソフトクリームだとか綿菓子だとか、いろいろな物の形に見えますよね。雨が降りそうで嫌だなあと思う人もいるかもしれません。同じように子どもも、見る人によってその個性が長所にも短所にもなり得ます。子どもたちの個性がどのように見えるかは見る側の大人や社会の問題だと思います。子どもも自分の個性を長所として人に捉えられれば、「自分は大丈夫なんだ」という感覚を持ち、自尊心が生まれます。自分に自信があれば、いろいろな事柄が良い方向へ転じていくのではないでしょうか。

子育ての不安を一人で抱えてしまう親御さんがいらっしゃると聞きます。

中尾亮太院長 なかおこどもクリニック2

子育ては本当に難しいと思います。それはきっと子育てにマニュアルや正解がないからだと思います。子育てに不安を感じることや、悩まれるということは、子どもに幸せになってほしいと思い、子どもとちゃんと向き合っているからです。子育てに不安を持たれたり悩まれることは、正しい子育てをされているからだと思います。ただ一人で悩んでしまうと、ちょっとしたことで自分の子育てが悪かったんじゃないかと思い詰めてしまい、つらくなっていくと思います。だから一人で悩まないでほしいのです。子どもの成長も親の育て方も、みんなそれぞれ足りなかったり、はみ出したり。それがその子の個性となり、その親子の特別な形となっていくと思います。そう考えれば、少し肩の力が抜けるのではないでしょうか。

子どもと家族の気持ちに寄り添う診療で安心を届けたい

小児科の医師として、心がけていることなどありますか?

中尾亮太院長 なかおこどもクリニック3

お子さんが病気になると、不安になる親御さんも多いと思います。少しでもその不安を取り除けるように、お子さんの状態や治療内容をしっかりと説明し、穏やかな気持ちで帰ってもらえるような医療を提供したいと考えています。お子さんや保護者のお話をしっかり聞くことを心がけ、どこに不安を持っているのかを聞き、その不安に対する説明をしっかり行います。そのためにも、まずはお子さんや保護者が些細なことでも話しやすい雰囲気づくりを心がけています。

診療内容や専門分野について教えてください。

一般小児科の外来では、突然の発熱や発疹などの感染症、アトピー性皮膚炎や食物アレルギー、気管支喘息などの診療、予防接種などを行っています。最近は手足口病やインフルエンザ、RSなど、以前は限られた季節にだけ流行していたような感染症が、季節に関係なく蔓延していることが増えているように感じます。重症化させないためにも、気になる症状がある時は気軽に受診していただけたらと思います。もちろん、発熱など感染症の疑いのある患者さんは分離して院内感染予防に努めています。一般診察の時間に予防接種を受けていただく場合でもご安心ください。

この地域を開業地に選んだ理由や、住民層、患者層などお聞かせください。

中尾亮太院長 なかおこどもクリニック4

開業する前に大阪府済生会茨木病院に5年ほど勤務し、この地域になじみがあったので自然な流れで開業しました。来院される患者さんやご家族にも恵まれ、温かく見守っていただいているような感じで、とても診療をしやすい環境だと、日々感謝しています。マンションも多く、比較的若い世代が多く住んでいるので小さな子どもたちも多く、患者さんは熱や咳を伴う風邪などで来院する小学生以下の子どもが一番多いですね。ただ、小さな頃から通い続けてくれている中学生の患者さんもたくさんいらっしゃいます。もともと子どもが好きで小児科を選びましたので、診察を通してこの地域の子どもたちの成長を感じられることが、僕自身の大きな喜びにもなっています。

父の医師としての姿勢に心を動かされ、医師の道へ

医師をめざしたきっかけなどありましたら教えてください。

中尾亮太院長 なかおこどもクリニック5

父は開業医でした。僕はあまり出来が良くなくて、高校までは他の学部に行こうと思っていたのですが、3年生の時に父が病気で倒れて入院しました。入院中に自分の体のことよりも患者さんを優先して考えている姿を見て、医師になろうと決めたんです。すでに高校3年生でしたし、学校の先生にも「浪人しても難しい」と言われたのですが、2浪して何とか医学部に入ることができました。実際に医師になってみると大変なこともありますが、とてもやりがいがあります。「医師になって良かった」と感じる毎日です。

今後の展望について聞かせてください。

当院は予約制なのですが、数年前に妻を亡くし、3人の子育てと両立したく、診療時間を変更させていただきました。遅い時間の予約を受けつけていないことに加え、皆さんには事前の予約をお願いしております。ご迷惑をおかけいたしますがご協力をお願いいたします。 また、初診の受付を休止中の心身症や発達障害の外来もいずれは再開できたらと考えていますので、ご不便をおかけしますが今しばらくご容赦ください。ただ、基本は今もこれまでも変わりません。どんな時でも一人ひとりの子にとって、それぞれ何が一番大切かを考えて診療していきたいと思っています。子どもは自分の症状を言えないことがありますので、お母さんやお父さんの話をよく聞くことをこれからも心がけていきたいですね。

それでは最後に、地域の皆さんにメッセージをお願いします。

中尾亮太院長 なかおこどもクリニック6

こちらが大丈夫かなと思っていても、ご家族から見て「いつもとちょっと違う」と感じることが、病気の発見につながることもあります。どのような場合でも、当院に来院してくれた患者さん、ご家族が少しでも安心して帰ってもらえるクリニックであるよう、これからも頑張っていきますので、どうぞ気軽にご来院いただければと思います。また具体的な症状がなくても、子どもの成長に悩みが尽きることはないと思います。僕自身も3人の子どもがいますので、仕事が終われば慌ただしく、必死な毎日を送っています。皆さんと同じく子育ての悩みや不安を感じることも多いですし、子育ての大変さも実感しています。なんでも一人で解決できれば良いのですが、そうでないことは本当に多いものです。子どもたちの笑顔のためにも、どうか抱え込まず、不安なことがあれば何でも聞かせてください。

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