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東 一彦 院長の独自取材記事

松山デンタルクリニック

(松山市/土橋駅)

最終更新日:2025/08/27

東一彦院長 松山デンタルクリニック main

2017年、松山市竹原に開業した「松山デンタルクリニック」。2020年に移転した現在のクリニックは、段差のない広々とした通路といったバリアフリー設計に加え、CTやチェアモニターなどの設備も導入。より精密で丁寧な診療と、患者の理解と安心感を後押しする説明が提供できるような体制を整えている。院長の東一彦先生は、九州歯科大学卒業後に北九州各地で研鑽を積み、愛媛へのIターン開業を機に地域医療に根差した歯科診療を志すようになった。小児から高齢者まで、家族単位で通う患者も多く、「通院が難しくなっても訪問診療で支えたい」と語る。日々の診療の中で大切にしているのは、患者との信頼関係と話しやすさ。一人ひとりの声に耳を傾け、ライフステージを通じて寄り添い続ける歯科医療のあり方について尋ねた。

(取材日2025年7月17日)

「通いやすさ」と「話しやすさ」をかたちに

診療方針において、特に大切にしていることはありますか?

東一彦院長 松山デンタルクリニック1

最も大切にしているのは、患者さんとの対話です。歯科医院という場所は、痛みや不安を抱えて来られる方が多く、まずはその気持ちを受け止めることが出発点です。専門的な言葉を使ってしまうと、伝わらないばかりか緊張させてしまうこともあります。ですから、患者さんが理解しやすく、かつ話しやすい雰囲気をつくることを心がけています。診療の場面でも、口腔内の状態や治療の必要性について、画像やモニターを使いながら視覚的にもわかりやすく説明するようにしています。患者さんご自身が納得した上で治療に臨めることが、結果として治療の質や満足度にもつながると思っています。私自身だけでなく、スタッフ全員がこの意識を共有し、安心してご来院いただける環境づくりに努めています。加えて、治療が終わった後にも気軽に通っていただけるような、継続性のある診療体制を整えることも重視しています。

院内設備の導入で工夫された点はありますか?

バリアフリー設計はもちろん、院内通路の幅やスロープの勾配、手すりの配置などにも細かく気を配っています。ご年配の方、車いすやベビーカーをご利用の方など、誰もが移動しやすく、ストレスなく通っていただける空間をめざしました。また、診療チェアにはモニターを設置しており、口腔内の写真やエックス線画像を一緒に見ながら説明できることで、患者さんの安心感につながっています。CTも導入しており、抜歯などの外科的処置を行う際、より正確で安全な判断が可能になりました。設備はあくまで「診療の質を高めるためのツール」であると考え、今後も必要なものは取り入れていきたいと思っています。

地域に根差した歯科医院として、どんなことを意識されていますか?

東一彦院長 松山デンタルクリニック2

開業から間もなく10年になります。当時は幼稚園児だった方も、今では中高生や社会人として来られるようになりました。こうして人生の節目節目で頼っていただけることに、地域医療に携わる者として大きなやりがいを感じています。また、親子3世代で通ってくださるご家族も増えてきました。治療後も定期的なメンテナンスで来院していただき、お口の健康を一緒に守っていける関係性を築けていることをうれしく思います。歯科医院というと「怖い」「行きたくない」と感じる方も多いと思いますが、当院が少しでもそのイメージを変え、気軽に来ていただける存在でありたいですね。

診療の中で印象に残っている出来事はありますか?

数年前の話になりますが、スタッフの発案でハロウィーンイベントを行ったことがあります。スタッフ全員が仮装して患者さんをお迎えしたところ、ある小学生の女の子が、お母さんと一緒にドレス姿で来院してくださいました。こちらの呼びかけに応じて仮装までして参加してくれたことが本当にうれしく、笑顔で過ごす様子に私たちスタッフも自然と笑顔になりました。歯科医院に対して「痛い場所」「怖い所」といったイメージが強い中で、少しでもその印象を変えられる機会を持てたことがうれしく、院内の空気がとても明るくなった当時のことを、今でもよく覚えています。

訪問診療というもう一つの入り口

訪問診療にはどのような患者さんが多いですか?

東一彦院長 松山デンタルクリニック3

年齢的な理由や病気・障害によって通院が難しくなった方が主な対象です。以前まで外来で通っていた患者さんが、ご自身の都合で通えなくなったときに、ご相談があれば、訪問診療への切り替えをご提案しています。「最後までかかりつけとして寄り添える歯科医院」として、ご本人だけでなくご家族の支えにもなるよう、これからも努めていきたいです。

訪問診療で特に心がけていることは何ですか?

訪問先では、治療だけでなく、お口全体の状態や生活習慣の確認にも力を入れています。ご高齢の方は、歯の本数が減ることで食形態や栄養摂取にも影響が出てきますので、必要に応じてご家族や施設職員の方に、食事の内容や口腔ケアの方法をご提案することもあります。また、口腔内が清潔に保たれていると、誤嚥性肺炎の予防にもつながります。衛生管理や口腔機能の維持などを目的とした口腔ケアを通じ、QOLの向上に少しでも貢献できればと考えています。訪問診療ではご家族とのコミュニケーションも大切にしながら、その方にとって必要なケアを一緒に考えていくようにしています。

今後の訪問診療の展望について教えてください。

東一彦院長 松山デンタルクリニック4

国の施策としても、在宅医療や施設連携の強化が進められており、歯科の訪問診療のニーズは今後ますます高まっていくと感じています。高齢化が進む中で、必要なのは「ただ治療する」のではなく、「機能を維持し続ける」ためのサポートです。当院では、訪問診療専任のスタッフがスケジュールや訪問準備を管理し、スムーズに対応できる体制を整えています。さらに、歯科医師だけでなく歯科衛生士も連携し、チームでの包括的な支援ができるよう心がけています。訪問診療は外来診療とはまた異なる視点が必要ですが、どこにいても口から食べる幸せを守るため、これからも丁寧に取り組んでいきたいと思います。医療と生活をつなぐ橋渡しのような存在として、より良い支援ができるよう努めていきます。

一生を通じて寄り添える存在をめざして

患者さんとの関係づくりで意識していることはどんなことですか?

東一彦院長 松山デンタルクリニック5

やはり人と人としての信頼関係を築くことですね。歯科医師と患者という関係だけでなく、「話してみよう」「相談してみよう」と思ってもらえる距離感を大切にしています。例えば、「実は痛みを我慢していた」とか「こういう治療は避けたい」といった気持ちを、患者さんが率直に話せる環境づくりが必要です。そうした気持ちに気づけるかどうかで、治療の進み方や満足度も変わってくると思っています。だからこそ、何げない会話や雰囲気づくりも、私たちの大事な仕事の一つだと考えています。患者さんとの信頼関係が深まることで、継続的なメンテナンスや予防にも前向きに取り組んでいただけるようになり、その後の口腔内の健康にも良い影響が表れてくる……そうなると良いなと思って対応にあたっています。

最後に、今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

東一彦院長 松山デンタルクリニック6

外来診療でも訪問診療でも、「どんな時でも頼れる存在でありたい」というのが当院の一貫した想いです。たとえ予約が埋まっていても、「困っている人をお断りしない」というのが私のポリシーでもあります。歯科医院は「行かなければならない場所」ではなく「相談できる場所」だと感じていただけるように、今後も丁寧な説明と診療を積み重ねていきたいです。歯やお口の健康が全身の健康につながることを実感してもらえるように、スタッフ一丸となって取り組んでまいります。定期検診や予防の段階から気軽に通っていただき、小さな異変にも早めに対応できるような「かかりつけ医」としての役割を果たしていきたいと考えています。どんな小さなお悩みでも、お気軽にご相談ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

ホワイトニング(上下顎)/2万5000円、ノンクラスプデンチャー/8万円~25万円

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