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東 一彦 院長の独自取材記事

松山デンタルクリニック

(松山市/土橋駅)

最終更新日:2021/10/12

東一彦院長 松山デンタルクリニック main

2017年、松山市竹原に開業した「松山デンタルクリニック」。院長の東一彦先生は、九州歯科大学を卒業後、九州の歯科医院で勤務医として経験を積んだのち、開業を機に愛媛県へIターン。子どもから高齢者まで、患者一人ひとりのライフステージに寄り添うかかりつけの歯科医院をめざし、丁寧な診療に努めている。2020年2月には同エリア内で移転し、明るく開放的なバリアフリーの院内を整えた。虫歯治療や歯周病治療、小児歯科、予防歯科などの外来診療はもちろん訪問歯科診療にも注力。「患者さんの痛みや不安を取り除き、安心して治療に臨んでいただけるよう、カウンセリングを大切にしています」と優しい眼差しで語る東先生に、開業の経緯や患者への思い、今後の展望などについて聞いた。

(取材日2020年6月17日)

家族みんなで気軽に通える歯科医院をめざす

先生が松山で開院された経緯を教えてください。

東一彦院長 松山デンタルクリニック1

私は佐賀県の出身で、九州歯科大学を卒業後も福岡県や佐賀県、大分県の歯科医院に勤務していました。転機となったのは、当院の母体である医療法人社団つばき会が愛媛県に歯科医院を開業することになり、院長を募っていたこと。それまでは勤務医でゼロから歯科医院をつくっていく経験がなかったので、挑戦してみたいという想いがあったんです。まだ子どもも小さかったですし、環境が変わることへの抵抗は少なからずありましたが、妻の理解も得ることができ、家族で心機一転、愛媛に移住しました。実際に住んでみて、松山はおっとりとしていて優しい人が多いように感じます。診療においても話をしっかりと聞いてくださるのでありがたいですね。

明るく広々とした院内ですが、こだわった点はありますか?

まずはどなたでも気軽に来られるように、ユニバーサルデザインの院内としました。入り口から診療室まで段差がないので、車いすの患者さんやベビーカーを押して来られるお子さん連れのお母さんも安心して通院いただけます。診察室はユニットをパーティションで区切った半個室の造りで、プライバシーにも配慮しています。スペースもゆったりと確保しているので、リラックスしていただけると思います。また、患者さんとじっくりお話ができるよう完全個室のカウンセリングルームをつくりました。こちらでお悩みなどをうかがい、治療計画を練っていきます。待合室にはキッズコーナーも設けていますので、お子さん連れの患者さんもお気軽にお越しください。

先生が診療をされる上で心がけていることは何ですか?

東一彦院長 松山デンタルクリニック2

ご家族皆さんで気軽に通うことのできる「かかりつけの歯科医院」をめざし開院しましたので、お子さんから高齢の患者さんまで、その方の生活に寄り添った丁寧な診療を心がけています。受診のきっかけとしては虫歯など痛みを訴えて来られる方が多いので、まずは痛みを取り除くことを大切にしています。それから、どう治療を進めていくのかわからないというのが一番不安だと思いますので、しっかりとご説明します。予算やご要望をヒアリングした上で保険診療、自費診療それぞれのメリット、デメリットをお伝えし、患者さんに納得して治療に臨んでいただけるよう努めています。また、虫歯や歯周病など主訴の治療が完了した後も定期的なメンテナンスを受けていただき、予防意識を高めていただけたらと考えています。

患者の将来を見据えた訪問診療にも尽力

どのような患者さんが多くいらっしゃいますか?

東一彦院長 松山デンタルクリニック3

お子さんから高齢の患者さんまで幅広くご来院いただいています。お子さんの場合、虫歯は減少傾向にあり、定期検診をきっかけに受診される方が増えてきました。ちゃんと歯を磨けているか、歯磨きを嫌がるのをどうすればいいかなどご相談いただくこともあり、お母さんの歯科意識が上がっているように感じます。成人の方、特に女性はホワイトニングなど審美歯科に関心を寄せている方が多いですね。高齢の患者さんは失った歯をどうするか。当院では入れ歯やブリッジの治療を行っていますが、インプラントをご希望される場合は専門の先生に紹介しています。ただ、治療前にそれぞれの方法についてしっかりとご説明して、患者さんのその後の生活に支障が出ないように気をつけています。それがかかりつけ医としての使命だと考えています。

入れ歯の治療においてはノンクラスプデンチャーを選択される方が増えているそうですね。

そうですね。ノンクラスプデンチャーは残っている歯に固定する金属バネがない義歯のことですが、金属がなく歯茎と同化して見えるので見た目も自然ですし、素材が薄いので装着したときの違和感が少ないというメリットがあります。自費診療なので保険適用の入れ歯に比べると予算は上がりますが、着け心地、噛み合わせの面ではご満足される方が多いようです。また、インプラントへの関心も高いですが、ご自身で日々の歯磨きや歯間ブラシなどのケアをすることが難しい方には入れ歯を勧めています。というのも、インプラントは常に清潔にしておかないとインプラント周囲炎になる恐れがあるんです。ご家族にもご説明をした上で、患者さんの将来を見据えたご提案を大切にしています。

開業時から訪問診療にも力を入れていると伺いました。

東一彦院長 松山デンタルクリニック4

訪問歯科診療を実施している歯科医院は増えていますが、混み合っていると受け入れができないということも。ですから、私は患者さんからのご依頼は断らないことをモットーとしています。できる限りご対応するために、スケジュール管理や訪問の準備を専属のコーディネーターにお願いしています。歯科医師は私ともう一人が常勤、さらに非常勤がもう一人いますので、月曜から土曜まで動ける体制を整えています。当院を中心とした半径16km圏内が訪問可能エリアなのですが、圏内ギリギリのところからもケアマネジャーさんなどを通じてご依頼をいただくことも多いですね。

オーラルフレイルの予防についてはいかがでしょうか?

オーラルフレイルを予防するには、歯と口の健康を保つことが大切です。具体的には「口の中を清潔に保つこと」そして「加齢で衰える口腔機能の維持・改善に努めること」がポイントとなります。また、定期的な歯科検診で自分の歯や口の状態を知ることもオーラルフレイルの予防につながります。嚥下障害は加齢によるところもありますが、一番多いのは病気。認知症や脳梗塞などで寝たきりとなり反射が悪くなると、誤嚥してしまう危険が高まります。ですから嚥下の評価を行い、どんな食事なら大丈夫かなど看護師や介護士さんと情報を共有します。誤嚥を防ぐためのケアや機能訓練もご提案しています。訪問診療には歯科衛生士も一緒に伺いますので、口腔ケアも丁寧に行います。

患者の笑顔のために、できる限りの対応を

先生がやりがいを感じる瞬間とは?

東一彦院長 松山デンタルクリニック5

やはり患者さんに喜んでいただけた時、これが一番です。この前も、歯を失っていた患者さんに入れ歯の治療を行ったことで、ご本人だけでなく、そばで見守ってきたご家族の方々も喜んでくださって……。食べることは人間の基本ですから、そのお手伝いができることは大きなやりがいでもあります。また、歯がないと顎が痩せてしまったり、入れ歯が合っていないと口元にしわが寄ったりと表情にまで影響を及ぼすこともあります。それが原因で消極的になっていた方が、きちんと治療をすることで笑えるようになったと言っていただけたときもうれしかったですね。

お忙しい日々だと思いますが、余暇の楽しみはありますか?

昔から釣りが好きで、休みが取れたときは南予のほうに釣りに出かけています。主に投げ釣りをしているのですが、凝り固まった筋肉をほぐすのにもいいですね。外に出るだけでもリフレッシュになりますし。子どもも一緒に行きたいと言っているので、そろそろ釣りデビューかなと思っています。わが家は10歳から4歳まで子どもが4人いますので、とてもにぎやかです。

最後に、今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

東一彦院長 松山デンタルクリニック6

家族皆さんに気軽に通っていただいて、将来的に来院することが困難になっても、訪問診療で最後までお付き合いができる歯科医院をめざしていきたいと考えています。外来でも訪問診療でも、痛みやお悩みを抱えて頼ってくださった方にはできる限りお答えしたいので、たとえ予約が一杯でもお断りしないようにしています。まずはかかりつけとしてなんでもご相談いただけたらと思っていますので、お困り事や気になることがあれば、ぜひ気軽にご来院ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

ホワイトニング(上下顎)/2万5000円、ノンクラスプデンチャー/10万円、マウスピース型装置を用いた矯正(小児用)/8万円

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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