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秋好 沢林 院長の独自取材記事

湘南平塚下肢静脈瘤クリニック

(平塚市/平塚駅)

最終更新日:2020/12/01

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JR「平塚」駅の北口および西口から徒歩3分と便利な場所にある「湘南平塚下肢静脈瘤クリニック」は、その名の通り下肢静脈瘤をはじめとした血管外科診療に特化したクリニック。北欧風の調度品でシンプルにまとめられた院内で迎えてくれた秋好沢林(あきよし・たくりん)院長は、多くの手術経験を持つ血管外科のドクターだ。「下肢静脈瘤は手術による治療が可能な病気です。当院では傷をつくらないように行う方法で、翌日から日常生活に戻れる治療も提供しています」と話す秋好院長のもとには、近隣はもちろん遠方からも多くの患者が訪れるという。そんな秋好院長に、医師になったきっかけから将来の展望まで、医療にかけるさまざまな思いを聞いた。
(取材日2020年11月16日)

ベテランの血管外科ドクターによる下肢静脈瘤治療

クリニック名にもなっている下肢静脈瘤とは、どういった病気なのでしょう。

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ふとももやふくらはぎの血管がぼこぼこと膨らむ病気です。静脈には一方通行の弁がついていて、同じ方向にしか血液が流れないようになっていますが、その一方通行弁が壊れてしまうケースがあるのです。そうなると、まず血管が膨らんできます。進行すると最終的には皮膚が壊死してえぐれてしまい、肉が露出した状況になる。そうなるとかなりつらいですよね。この病気の原因として、家族要因、環境要因の2つが考えられます。家族に下肢静脈瘤の方がいる場合、そして美容師、看護師、飲食関係など、立ち仕事が多い方にかかりやすい傾向があります。当クリニックの血管外科では、こういった下肢静脈瘤を中心に、頸部、胸部、腹部、上肢など全身の血管に関係する疾患の検査および治療を行っています。

どういった患者さんが来院されていますか。

下肢静脈瘤の患者さんは、長年立ち仕事に従事してきたご高齢者が多いです。また主婦層も少なくありません。お気づきでない方も多いようですが、日常の家事は想像以上に立ち仕事が多いのです。また、若い人の受診も多く、そうした方では遺伝など家族要因を持つ方が多くなっています。以前は症状があっても何の病気かわからず、そのままにしている方も多かったのですが、最近はインターネットの発達によって、下肢静脈瘤の症状を写真などで見ることができますので、初期症状のうちに来院される方が増えています。それにつれ、初診時の年齢も低下傾向にあります。下肢静脈瘤は進行させればさせるほど治療も難しくなりますから、初期の受診が増えているのは良い傾向でもあります。

下肢静脈瘤にはどのような治療があるのですか。

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当院では主に静脈瘤の原因となる伏在静脈を発熱するファイバーカテーテルを用いて内側から熱で焼きつぶしてふさぐレーザー焼灼術と、静脈瘤の原因となる伏在静脈内にワイヤーを通して引き抜くストリッピング術を行っています。このほかに患部に硬化剤を注入する硬化療法もあり、状況やご希望に合わせてそれぞれを組み合わせて治療することもあります。お仕事やご家庭の事情もあり、当院を受診される方では、レーザーやラジオ波の焼灼術による日帰り治療を望まれる方がほとんどです。

日帰り手術なら、翌日から現場復帰が可能に

下肢静脈瘤のレーザー焼灼術のメリットとは?

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術中と術後の痛みが少なく、安静にしていなければならない時間が短い上、傷痕が残りにくいのが大きなメリットです。微細な針を刺してカテーテルを静脈内に挿入し、切開を行わないため、傷痕は絆創膏で隠れる程度。従来の治療では術後の傷痕や内出血を気にしてスカートを履くのをためらうという話もよく聞きましたが、レーザー焼灼術では翌日から見た目を気にすることなく日常生活にお戻りいただけます。仕事などを休む必要があるのは手術の当日のみとなりますので、自営業の方や子育てや介護で休めない主婦の方にもお勧めしやすい治療となります。

日帰り治療は、どのくらい時間がかかるのでしょうか。

下肢静脈瘤手術の場合、早いと15分から20分くらいですね。リカバリー室で休息をとった後、ご自分で歩いてお帰りいただけます。術後72時間以内に一度受診していただく必要がありますが、その後は経過観察程度の受診でOKです。遠方から手術を受けに来られるケースでは、金曜日を手術日に設定して、土曜に受診し、翌日に地元に帰られるという方が多いようです。当院は鉄道駅にほど近く、周辺にビジネスホテルなど宿泊施設もそろっているということで、北海道や関西など他県から来院される方もいらっしゃいます。

先生の診療方針をお聞かせください。

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僕は医師になった当初から、「名医であるより良医であれ」をモットーにしてきました。今もそれは変わりません。ですから患者さんに対して厳しいことを言うときもあります。例えば患者さんが薬も飲まない、指導も守らないと「それじゃダメだよ、来ている意味ないよ」とね。本当にその人のことを考えたら、はっきり言わなくてはいけないこともありますから。友人でも夫婦でもビジネスでもそうですが、まともに向き合ったら喧嘩や衝突はあると思うんです。でもその衝突を恐れていたら、事態は好転しません。医療も同じ。優しいことを言っているだけでは、ダメなこともあるのです。質の良い医療の実現には、医師と患者がインタラクティブに関わることが欠かせません。受診される皆さんにも、そのことはご留意いただきたいと思っています。

新技術導入も視野に、合理化でさらなる医療の向上を

こちらのクリニックは、スタッフさんの対応も評判が良いそうですね。

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血管外科の医師がいることも特徴の一つだとは思いますが、本当の意味でのこのクリニックの特徴は、スタッフだと思っています。おかげさまで優秀なスタッフに巡り合うことができ、開業から3年半の間、同じメンバーで患者さんを迎え続けることができています。「スタッフを大事にすれば、それが自動的に患者さんを大事にすることにつながる」とも感じており、できる限り作業の効率化を図り、スタッフが疲弊してしまうことを避けることで、より良い医療サービスの提供をめざしています。親睦を深め、刺激を受けるために、定期的に一流のレストランでの食事会を催していたりもしましたが、現在は状況的に少し難しくなっています。

医師を志されたきっかけを教えてください。

子どもの頃から、生物学の研究者になりたかったんです。純粋に自分の好奇心を満足させたいという理由からですね。では、なぜ医学部に進学したかというと、ちょうど自分の進路を決める高校2年生のときに同級生が亡くなったことからです。中学1年生のときにできた最初の友達で、幼なじみのような存在でした。その友人が亡くなったことが、非常にショックで、自分にできることは何かないのか、そう思うようになり、「研究者になれば、その研究で助けられる人はいるかもしれない。でも医師であれば、もっと直接的に誰かの命の助けになるのではないか」と思って医師の道を選びました。

お忙しい毎日だと思いますが、どのようにリフレッシュされているのでしょうか。

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休日にサーフィンをしています。平日の朝、診療の前にしていることもあります(笑)。勤務医時代は病院でひたすら手術ばかりしていたので、1年くらい前から気分転換のために始めました。20代だったら「すごくうまくなって大会に出よう」とか「プロになろう」とか思っていたかもしれませんが、40代になって始めたので、今さら急激にうまくなるわけもありません。海に浮かんでぼけっとして、たまに波が来たら乗って。「今日は1本、2本乗れたから気持ち良かったな。さて、疲れたし、帰って酒飲んで寝よう」って。それが僕にとって本当にリラックスできる時間です。

今後の展望を教えてください。

オンライン診療や動画での治療紹介を含めた、デジタル活用の推進に本格的に取り組んでいきたいと思っています。学生時代の同級生にはドローンやブロックチェーンなどの研究者も多く、話を聞くたびに医療への展開の可能性を強く感じます。こうした技術を活用して無駄を省き、必要なところへ労力を集中させることで、より医療の質を向上させることにつながると思うのです。制度的に日本の医学界では取り組みが難しいとされてきたところもあるようですが、今後はこの分野での取り組みが進むことを大きく期待しています。

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