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中富 康仁 院長の独自取材記事

疲れと眠りのクリニック淀屋橋

(大阪市中央区/淀屋橋駅)

最終更新日:2026/10/02

中富康仁院長 疲れと眠りのクリニック淀屋橋 main

大阪メトロ四つ橋線・肥後橋駅から徒歩約3分、大阪メトロ御堂筋線・淀屋橋駅から徒歩約4分と、至便な場所にある「疲れと眠りのクリニック淀屋橋」は、大学病院、理化学研究所で慢性疲労症候群などの臨床や研究に従事していた中富康仁院長が2014年に開業した、“疲れ”と“眠り”の悩みに寄り添うクリニックだ。うつ病などのメンタルヘルス疾患、新型コロナウイルス感染症の罹患後症状の相談に対応し、これまで症状が改善しなかったという患者を多く受け入れ、医学的・科学的なアプローチと丁寧なサポートを通じて生活の質の改善と回復をめざす。現在はオンライン診療や医療連携にも注力する同院。「あまり怖がらず、気軽に相談してもらえたら」と優しい笑顔で話す中富院長に、誰にとっても身近な疲労や睡眠のトラブルの診療について話を聞いた。

(取材日2026年6月29日)

“疲れ”に関する診療を行うクリニック

クリニックについて教えてください。

中富康仁院長 疲れと眠りのクリニック淀屋橋1

当院は、疲労と睡眠の不調に特化した専門クリニックです。慢性疲労症候群や新型コロナウイルス感染症の罹患後症状、うつ病などのメンタルヘルス疾患、睡眠障害など、一般的な医療機関では原因の特定が難しく「どこに相談すればよいかわからない」とされる症状に対し、診療を行っています。単なる“疲れ”として片づけられがちな状態を医学的に捉え直し、必要な検査や評価を通じて背景にある要因を丁寧に探っていく点が特徴です。「何をしているクリニックなのだろう?」「どんな治療をされるのだろう?」と不安に感じる方もいるかもしれませんが、誰もが感じる疲労を医学的・科学的に捉え、症状の背景にある要因を整理しながら、患者さんご自身で、体調をコントロールできるようになることをめざしています。

先生は疲労に関する研究をされていたそうですね。

実は医師になった当初は、研究そのものに強い関心があったわけではなかったんです。精神神経科で脳科学の世界をのぞくうちに「私に解明できることがあるのではないか」「臨床で生まれた疑問をもとに研究を進めることが重要では」と考え、より専門的に学びを深めるため大阪公立大学医学部附属病院に移り、疲労を専門的に診る外来で慢性疲労症候群の診療、理化学研究所において臨床・研究に携わりました。ただ、高い専門性がある分、限られた患者さんしか受診できないという環境でした。その前段階にいる、どこにかかっていいのか迷う方を受け入れる場所をつくりたいと思い、2014年に開業しました。当時のクリニック名は英語で、わかりにくいというお声があったのと、ニーズが高い睡眠の問題にも対応したいと考え、開業10周年を機に、今の名前に改称しました。

どのような患者さんが来院されていますか?

中富康仁院長 疲れと眠りのクリニック淀屋橋2

お子さんから60歳以上の方まで幅広く来院されていますが、中でも30〜40代の女性が中心です。全体としては、眠れない・疲れが取れないといった症状があるにもかかわらず、一般的な医療機関で検査を受けても原因が特定されないまま、悩んでいる方が多い印象です。具体的には、夜中に何度も目が覚めてしまう・十分に睡眠をとっても疲労感が残るといった睡眠に関する不調の他、長期間続く倦怠感に悩まれている方の相談が中心でしょうか。新型コロナウイルス感染症の罹患後症状、うつ病などのメンタルヘルス疾患に悩む方の相談もありますよ。また、ビジネス街に立地することもあり、仕事による疲労やストレスを背景とした相談も少なくありません。特に男性の場合、自身の体調不良を軽視してしまう傾向も見られるため、症状が軽いうちから気軽に相談していただければと思います。

医療機関とも連携し、多角的にアプローチ

診察や治療はどのように進むのでしょうか。

中富康仁院長 疲れと眠りのクリニック淀屋橋3

初診では、まずスタッフが30分から1時間ほどかけて丁寧に面談を行い、症状や生活状況を含めた全体像を把握します。その上で、これまでの検査結果や診断内容も参考にしながら、見逃されている疾患がないかを医師が確認します。慢性疲労症候群では、疲労という誰にでも起こり得る症状を扱うため、他の疾患の可能性を一つ一つ丁寧に除外し、体質的な特徴も含めて総合的に見極めることが重要です。診療では、一人ひとりの症状や生活背景を踏まえ、必要に応じて薬を用いながら、痛みや倦怠感などの症状の軽減を図ります。薬は単に症状を抑えるためだけでなく、低下している回復力をサポートする目的で使用することが多いのが特徴です。例えば、仕事の忙しさなどから生活リズムが乱れている方には、自然な睡眠をサポートする漢方薬を用いることもあります。さらに、睡眠習慣や休息の取り方についても具体的にアドバイスし、体調の回復につなげていきます。

疲労とうつ病の関連について教えてください。

過労はうつ病の発症につながる要因の一つであり、疲れやすさはうつ病の代表的な症状でもあります。ただ、疲労は検査で客観的に捉えることが難しく、患者さん自身も体調不良をどう受け止めればいいか悩まれることが少なくありません。そのため診療では、症状だけでなく生活状況も丁寧に伺いながら状態を総合的に評価し、薬についてもわかりやすく説明するよう心がけています。患者さんがご自身の状態を正しく理解し、安心して治療に取り組めるよう支援していきたいと考えています。

医療機関との連携にも注力されているそうですね。

中富康仁院長 疲れと眠りのクリニック淀屋橋4

慢性疲労症候群や新型コロナウイルス感染症の罹患後症状などの診療においては、全国の医療機関と連携しながら診療を行っています。例えば新型コロナウイルス感染症の罹患後症状では、田中耳鼻咽喉科、岡山大学病院総合診療科、国立精神・神経医療研究センターなどと連携し、必要に応じて情報共有や診療協力を行っています。また、隔月で全国の診療医と開催するオンラインカンファレンスでは、症例や知見を共有しハイレベルな連携を行っています。さらに今年からは、大阪医科薬科大学病院総合診療科からの非常勤医師による、毎週月曜日の診療を開始し、生活習慣病や睡眠時無呼吸症候群の診療体制を強化しました。これにより、疲労や睡眠だけでなく、背景にある幅広い疾患にも対応できる体制が整ったと思っています。

疲労を軸に、気軽に健康管理を相談できる場をめざす

オンライン診療にも対応されているそうですね。

中富康仁院長 疲れと眠りのクリニック淀屋橋5

当院では、一般的な外来では対応が難しい疲労や睡眠の不調を扱うため、近隣だけでなく遠方から相談に来てくれる患者さんも少なくありません。そこでオンライン診療を積極的に活用し、通院の負担軽減につなげています。一度対面で診察し、その後の経過観察や治療の継続をオンラインで行うのはもちろんのこと、初診前にオンラインでご相談いただき、受診が必要かどうかを判断するケースもあります。遠方からの来院を検討されている方にとって、事前の相談窓口としても活用いただいています。忙しい毎日の中でも疲れを我慢しすぎなくて済むように、便利に使っていただければうれしいです。

医師としてやりがいを感じるのは、どのようなときですか?

倦怠感のために仕事や家事ができなくなった会社員や経営者、主婦など、さまざまな方の社会復帰を10年以上支援してきました。どこに行っても原因がわからず「改善は難しい」と言われていたケースもあります。そんな患者さんの社会復帰をめざして支えることが、私にとって何よりの喜びです。また近年は、インターネットで情報を調べるうちに、かえって不安を大きくしてしまう患者さんが増えていると感じます。ですから、医学的に正しい情報をわかりやすくお伝えすることも、私たちの役割だと感じています。ご自身の体調をどのように理解し、向き合っていけばいいのかも含め、最近では「疲労とうつ」などをテーマとした講演や、SNSでの情報発信にも取り組んでいます。

読者へメッセージをお願いします。

中富康仁院長 疲れと眠りのクリニック淀屋橋6

疲労と睡眠は表裏一体です。最近はお子さんもゲームなどで夜遅くまで起きていることが多く、深刻な問題だと思っています。大人でも、睡眠不足は仕事や日常生活のパフォーマンス低下につながります。寝ても疲れが取れなくなったら、早い段階での受診が鍵になるでしょう。検査で原因がわからなくても、症状などから判断できることはたくさんあります。新型コロナウイルス感染症の罹患後症状も、睡眠障害のある方はリスクが増えるという報告があります。疲労や睡眠トラブルは普段の健康管理が大切なので、未病の観点から、そうした相談ができる窓口を設けようと考えているところです。気軽に健康管理の相談ができるクリニックにしたいと思っています。気になることがあればご相談ください。