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岡南 裕子 院長の独自取材記事

ゆうこ乳腺クリニック名駅

(名古屋市中村区/名古屋駅)

最終更新日:2019/08/28

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名古屋駅地下街からすぐのビル13階に2017年10月に「ゆうこ乳腺クリニック名駅」が開院した。気さくな笑顔で迎えてくれる岡南裕子院長は、日本乳癌学会乳腺専門医。病理学の研究を積み、がん専門病院で経験を重ね、大学で後輩の指導にもあたった経験豊かなドクターだ。相手の目をしっかりと見つめ、優しく気遣いながら話を聞いてくれる岡南院長。ピンク色を基調とした花柄の診察衣に記された「Survive、Cure、 Care、Believe」の文字にも、院長の医療に向かう真摯な姿勢が表れているようだ。診療にかける思い、めざしていく医療について話を聞いた。
(取材日2017年10月19日)

病理診断を行う医師としての経験を生かしたい

医師としての歩み、乳腺外科を選んだ経緯を教えてください。

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子どもの頃、弟がけいれんを起こしやすい体質で何度も救急搬送されたこともあって、医師や病院を身近に感じて成長しました。「困っている人を助けたい」という気持ちが強く、人を助けるにはやはり医師だと考え浜松医科大学に。幅広い種類の病気に関わり、より多くの人を助けたいと外科を選びました。私は反射神経でまず動くと言いますか、自らの目で判断し行動することを大切にしています。20年前は女性医師がまだ少なく、患者さんの中には「女医さんではなく年配の男性に診てもらいたい」とおっしゃる人もいて戸惑いました。乳腺外科なら同じ女性であることが患者さんに喜ばれるという点、新たな治療法を開拓できる分野であった点に可能性を感じ、乳腺外科の医師となりました。

乳腺外科専門の医師となられた当時、乳がんをめぐる状況はいかがでしたか?

15年から20年前の乳がんの治療は、まだ地方格差が大きい時代でした。都会で乳房の温存療法が取り入れらていた一方で、地方では全摘出の方が一般的でした。乳腺外科では薬物療法を積極的には行わない傾向だったのですが、大学などで知識を深め、臨床経験を積む中で、新しいお薬を患者さんに投与したところ、がんが確実に小さくなっていくのを目の当たりにしました。勉強すればするほど治療の可能性を広げることができる分野だと実感しました。ともに日本のがん研究の歴史における礎といわれている病院でも勤務しました。全国から志を持った医師が集まり切磋琢磨する環境で、そこで出会った先輩、後輩、友人から本当に良い刺激を受けました。

病理診断を行う医師としてのご経験も長かったそうですね。

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病理診断では、患者さんの体より採取した病変の組織や細胞から顕微鏡用のガラス標本にして、それを観察して診断します。病理診断を行う医師の役割は、病気が示している状態をわかりやすく、いわば翻訳して臨床医に伝えること。病変そのものに目を向けるので、短期間でさまざまな症例を診断し、多くの患者さんを助けることができます。そんな中、検診や開業医の外来での臨床に関わるうち、「もっと患者さんに接したい。直接、自分の言葉で患者さんに伝えたい」と思うようになりました。病理診断の知識や経験から、病理の先生方がどのように診断しているかがわかるので、検査や治療に役立てることもできます。病理と臨床の経験をどちらも生かして、もっと患者さんに還元していきたいと思ったことが、開業を後押ししたきっかけともなりました。

患者同士が助け合う仕組みをサポートしたい

クリニックでの診療と共に、関心を持っていることは何ですか?

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乳がんの患者さんとご家族、医師などがともに理想的なケアの実現をめざす「With You~あなたとブレストケアを考える会~」に参加しています。2002年から東京で始まった会で、今では全国に広がっており、どの地域にいても適切なケアが受けられる環境を整えるため活動しています。がん研有明病院時代の医師とのご縁で私も名古屋での運営に携わっています。講演会のほか、分科会で座談会を行っています。再発について不安に思われる方は多いですが、「不安なのは自分だけじゃない、他の人も悩んでいるんだ」とわかることが治療に向かう力になると感じます。

ご自身のクリニックで、考えている取り組みはありますか?

待合室のスペースを生かして、椅子を並べて患者さんたちと近い距離で向かい合い、病気についての勉強会や座談会を、月に一回のペースで開きたいと考えています。患者さん同士が今、抱えている不安を率直に話し合ってもらえるような場所を作りたいです。乳がんの患者さんの中には、自分よりも後にがんと分かった人に自身の経験から得たことをアドバイスしてあげたいと思ってくれる人も多くいらっしゃいます。患者さんが患者さんを支えるのが、最も理解しあえる良い関係だと思うのです。良いと思ったことをスムーズに実現できるクリニックの強みを生かして、少しでも患者さんの助けになりたいです。

名古屋駅エリアを選ばれた理由は何ですか?

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名古屋駅には近年、高層ビルが増え、ますます人が集まっています。忙しい毎日の中で気になる症状が少しでも出来た場合、気軽に来てもらえるクリニックにしたいと考えました。自己触診などでしこりを感じて「がんではないか」と思い込んでしまうことは少なくありません。そして一人で思い悩み、受診まで時間がかかってしまう人もいます。私自身も高校時代にしこりを感じ、きっと自分はがんなんだ、と思い悩んだ経験があるので、その気持ちがよくわかります。だからこそ身近に検査を受けられるクリニックがあると良いと思いましたし、医師としてはとにかく一日でも早く見つけてあげたい、進行を抑えたいと思うので、患者さんが気軽に来院しやすい立地を重視しました。

怖がりすぎないで検診を受けて安心してほしい

自分から進んで受診することがなかなか難しいと感じる女性も多いようですね。

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自己触診でしこりを見つけたと来院する方も多いですが、まずは自分のおっぱいの状態をよく知ることが大切です。私はいつも、検診を受けて異常が何もないと診断されたら、その日のおっぱいの状態をよく触って、これがゼロの状態だと覚えてくださいと伝えています。今年検診を受ければ、次の検診まで一年間大丈夫と安心する人もいると思いますが、そうではないんです。その日をゼロとして、また注意をしていく期間が始まったということなんです。できれば一年に一度は健康診断を受けて、自分の体と向き合う時間を作っていただきたいですね。そのためには周りの理解と協力も大切。忙しい女性が多い中、旦那さんなど身近にいる男性から「一度受診してみたら」と声をかけていただくことで、さらに受診しやすくなるのではないでしょうか。

若い世代にも、乳がんではないかと不安に思う人が増えていると聞きます。

乳がんは今、11人に1人の割合で罹患すると言われています。最近では有名人の方が乳がんにかかっていることを公表され、闘病生活を明らかにされる方がいますよね。こうした情報発信で、世間の関心が集まることは良いことだと思います。しかし、検査結果を怖がり、受けることためらってしまっては意味がありません。定期的な検査により早期発見されることが大切ですし、何より検査をした結果、何事もないケースの方が多いのです。クリニックには健康を確認するためにお越しいただく場所だと思っていただきたいですね。当院では病院施設に行かなくても正確な診断ができる設備と体制が整っています。もし病院での治療が必要となった場合は適切な医療機関をご紹介させていただいております。

来院を考えている方にメッセージをお願いします。

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私が最も大切にしているのは、自分が患者さんの立場だったら、この方のご家族だったら、お友達だったらという視点です。当院は、全員が女性スタッフということもあり、患者さんが話しやすい雰囲気を心がけて日々の診療を行っています。一人ひとりの患者さんと向き合うために開業したクリニックですので、遠慮することなく小さな気がかりも、深く思い悩むことも話していただきたいと思います。私は診察室でもたくさんお話させていただいています。患者さんからも「先生、すごく話しやすい」と言ってもらうことも多く、そうした声はとてもうれしいですね。病理診断を行ってきた経験を生かして、しっかりと診断をする一方で、心のケアを含め患者さんの生活もサポートしていきたいです。患者さんの来院しやすさを考え、予約システムも導入しておりますので是非ご活用いただき、是非お気軽に来院ください。

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