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湯地 章雄 院長の独自取材記事

知立デンタルクリニック

(知立市/知立駅)

最終更新日:2021/10/12

湯地章雄院長 知立デンタルクリニック main

知立駅から徒歩3分のビル1階に、今年オープンしたばかりの「知立デンタルクリニック」。駅前という好立地でありながら、駐車場も用意されているので、車で来院する患者にとっても通いやすい環境だ。同院を切り盛りする湯地章雄院長は、これまでに勤務医・開業医として幅広い経験を積み、一度はリタイアしたものの、縁あって同院の院長に就任した。歯科医師としての経験は、技術面のみならず、患者とのコミュニケーション面にも生かされているそう。自ら「新しいもの好き」と語る湯地院長は、常に新しい医療を研究する勉強家。軽やかな語り口の中にも、患者への確かな思いやりと、歯科治療への揺るぎない自信があふれる湯地院長に、クリニックの今とこれからを語ってもらった。

(取材日2017年8月24日)

外来診療から訪問診療まで、地域の歯科医療に寄り添う

まずは院長就任までの経緯について、教えていただけますか?

湯地章雄院長 知立デンタルクリニック1

私は1980年に日本歯科大学を卒業した後に、横浜で勤務医として経験を積み、地元の愛知県へ戻り東海市で開業しました。長年医院を営み、自分の中でひと区切りがついた頃、若い歯科医師にその医院を引き継ぎ、一度は歯科医師をリタイア。それから、1年くらい趣味を楽しみながら生活していましたが、もっと時間を有効活用したいと思い、歯科医師に復帰しようと思ったのです。それから医療法人社団大栄会に入り、知立デンタルクリニックの院長に就任させていただきました。

現在どのようなきっかけで、来院される患者さんが多いのですか?

今年開業したばかりなので、まだ患者層がきっちり確定しているわけではありませんが、知立駅前なので飛び込みでいらっしゃる患者さんが多いですね。症状としては虫歯治療を中心に、歯を白くしたいなどさまざま。また当院では、外来診療と訪問診療をどちらも行っております。外来診療においては患者さんがいらっしゃったときに、不快感を与えないように心がけていますね。患者さん一人ひとりの状態や要望をしっかりヒアリングし、個々に合う治療を提供しています。長年、歯科医師として多くの患者さんと接してきたので、安心して任せてください。

訪問診療の範囲や患者さんについても、詳しく聞かせてください。

湯地章雄院長 知立デンタルクリニック2

当院から半径16kmの範囲で、病院や高齢者施設を中心とした、訪問診療に取り組んでいます。高齢患者さんの場合、完治させるよりも現状を維持することが大切。そのため、歯科衛生士が中心となり口腔ケアを行っています。訪問診療で大切にしているのは2つ。まず、認知症の方々に対しては、その日の患者さんの状態をしっかり見極めることです。一度嫌とおっしゃると、なかなか治療を進められず、無理強いしてしまうと、患者さんがケガをする恐れも出てきます。そのため、「今日は治療ができる状態なのか」を見極めるのが重要ですね。認知症ではない方々のご自宅へ訪問する場合は、患者さん自ら治療を依頼されたか、ご家族が依頼されたかにもよりますが、患者さんとご家族のコミュニケーションが取れているか確認するように心がけています。ご家族の要望だけでは、患者さんに負担がかかってしまう場合があるので、歯科医師としてしっかり判断しています。

患者の要望を大切に、新しい治療も積極的に学ぶ姿勢

先生が感じられる、同院ならではの強みは何でしょうか?

湯地章雄院長 知立デンタルクリニック3

何十年も歯科医師として、経験を積んできたので、一般歯科の治療以外に小児歯科、インプラント治療、矯正など、何でもひと通りできることですね。「これをやりたい」というご要望をおっしゃっていただければ、できる範囲でしっかり対応します。自費治療を希望される場合は、保険診療が終わった後に、歯の状態なども考慮した上で適切なアドバイスを行っています。例えば、経済的にゆとりがある場合でも、歯の状態を考えるとお勧めできない場合は、その旨をお伝えするように心がけているんですよ。また新しいもの好きな性格なので、新しい治療の講習会にも出向き、より精度の高い治療を提供できるように努めています。

「新しいもの好き」が高じて、精度の高い医療機器も取り入れたそうですね。

はい、当院の開業時に「セレックシステム」という医療機器を導入しました。これは歯の詰め物やかぶせ物を作る機械で、歯を削った後に3D光学カメラで患部を撮影し、その画像をもとにコンピューター上で修復物を作り上げます。一番のメリットは、歯を削った当日に、かぶせ物を入れられること。歯を削った状態で日にちを置いてしまうと、その間に患部が悪化してしまうので、セレックシステムを使えば患者さんが不自由な思いをする必要がありません。もちろん、すでに利用された患者さんもおり、自然な仕上がりはもちろん、銀歯ではなく白い修復物を入れられたと喜んでくださっています。技工士さんが作る修復物には、それぞれの職人さんの持ち味が出る良さもありますが、もしも合わなかった場合、修正するのにどうしても時間がかかります。しかしセレックシステムは修正もその日に対応できるので、とても画期的な医療機器です。

新しい医院なので初診の方が多いと思いますが、その際に心がけていることはありますか?

湯地章雄院長 知立デンタルクリニック4

まずは、痛くていらっしゃったのか、予防目的でいらっしゃったのかをきちんと見極めます。歯科医院が好きな方や、長居したいという方はあまり多くないでしょうからね(笑)。基本的にはパパッと患部を治したい方が多いので、初診の反応を見ながら、じっくりいろんなところを治したいのであれば、その後の治療方針も決めています。これまでの経験で、痛くない麻酔の打ち方なども習得しており、歯科治療が苦手という方のお役にも立てると思うので、ぜひ一度相談していただければと思います。

オールマイティーな対応力で、個々の患者に合う治療を

外来診療と訪問診療、今後はどのように取り組んでいく予定ですか?

湯地章雄院長 知立デンタルクリニック5

現在、外来診療が2割、訪問診療が8割くらい割合になっています。もちろん訪問診療で多くの方々に頼っていただけるのはありがたいので、現状の訪問先と患者さんを大切にしつつ、地域の患者さんのお役に立つために外来診療にもより力を入れていきたいですね。先ほどもお話ししたように訪問診療の場合、口腔ケアがメインになるので、主に衛生士がケアを行い、歯科医師は監督役に徹します。私自身としては、これまで歯科治療で培った技術を、この地域の皆さんのお口の健康のために役立てていきたいので、今後は歯科医師の増員も視野に入れつつ、多くの患者さんに通院していただけると医院にしていきたいですね。

それでは、今後の展望についてお聞かせください。

治療内容として何かに力を入れるというより、患者さん個々の状態に合わせてオールマイティーに対応していけたらと思っています。私にできることであれば、どんな要望にも応えていくので、ぜひ何でも気軽に相談していただきたいです。また、常に「新しいもの」をキャッチできるようにアンテナを張っているので、「これだ」と思える治療を見つけたら、積極的に取り入れていきます。

それでは最後に、読者へメッセージをお願いします。

湯地章雄院長 知立デンタルクリニック6

以前、治療を行い、銀の詰め物やかぶせ物が入ってらっしゃる方が多いと思います。実は現在、保険診療で白い歯に変えられるようになったんですよ。特に女性は「話したり、笑ったときに見える銀歯が嫌」と思っておられる方も多いと思うので、ぜひ気軽にご相談ください。当院では、患者さんに意見を押し付けるのではなく、お一人ずつしっかり思いを伺い、ご納得いただいた上で治療を進めます。どんなに小さなことでもおっしゃっていただければ、歯科医師がしっかり思いを受け取って、医学の観点から解釈してお答えするので、まずはお話を聞かせてください。皆さんのお越しをお待ちしています。

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