船木 大悟 院長、山口 晃乃 先生の独自取材記事
AKIデンタルクリニック
(大阪市阿倍野区/天王寺駅)
最終更新日:2025/10/09
天王寺駅直結、複合ビルで2014年から診療を続けているのが「AKIデンタルクリニック」だ。2020年から院長を務める船木大悟先生と、開業当初から勤務している山口晃乃(あきの)先生に加え、それぞれが得意な専門分野を持つ常勤・非常勤の歯科医師とスタッフたちが、土日も休まず患者を受け入れている。スタッフから声がかかるたびに小走りで対応に向かう様子から、いかなる状況でも患者を優先する姿勢が垣間見える船木院長と山口先生に、クリニックの特徴や診療で重視している点などを聞いた。
(取材日2025年8月26日)
誰にとっても通いやすい歯科医院をめざし、土日も診療
こちらはあべのハルカスタワーの21階にある歯科医院なんですね。

【船木院長】地域のシンボルでもある建物の中にありますが、基本的には保険診療を行っている、いたって普通の歯科医院です。院内がホテルのような雰囲気なので、自由診療を多く取り扱う高級なクリニックだと誤解されることも多いのですが、もっと身近に感じてほしいですね。アクセスが良くわかりやすい場所ですし、雨に濡れずに通えるため、あべのハルカスにお勤めの方から地域住民の方まで、幅広い世代の患者さんがいらっしゃいます。特に多いのはご年配の方ですが、家族ぐるみで通ってくださっている方もいますね。
【山口先生】どんな患者さんにとっても通いやすいよう、平日は20時まで、土日も18時まで診療しています。ちなみに私は天王寺には小学2年生から住んでいて、阿倍野は地元なんです。天王寺は明るくて親切な人が多いですよね。
主訴としてはどのようなお悩みが多いですか?
【船木院長】一番多いのは「歯が痛い」という訴えですね。また、当院は矯正に力を入れており、私自身が矯正、インプラント、審美を中心に診療してきたため、歯並びなど審美面で相談に来られる患者さんが多いです。私は専門医制を取っていませんが、小児から高齢者まで、矯正とインプラントを幅広く診療する歯科医院で研鑽を積んできました。そのため苦手とする分野がなく、1人で矯正、インプラント、審美、補綴まで包括的に診られるのが強みです。矯正しながらインプラントをして、終わると同時に補綴に取りかかるなど、複数分野の治療を同時に行えるため、期間を短縮し効率良く治療できるのが利点です。
包括的に幅広く診療されているのですね。

【山口先生】実は、当院の経営母体は歯科専門ではなく、医科の診療所も運営する医療法人なんです。全身的な医療の一環として歯科医療があるという考え方が根底にあり、当院でも医療法人と連携して全身疾患のある患者さんの治療を行っています。例えば骨粗しょう症で服薬している場合や、糖尿病などの持病がある場合の治療も積極的にお引き受けしていますが、医療法人との有機的な連携は投薬トラブルのリスク回避にもつながっています。大学病院とも密な連携体制を整えており、重大な疾患が疑われる場合などはすぐに診てもらっていますね。紹介しやすい関係性が構築できているおかげで、がんをはじめとした大きな疾患の早期発見も期待できると思います。
患者に寄り添う診療をモットーに、包括歯科診療を実践
患者さんに寄り添った診療を大切にされていると聞きました。

【船木院長】私自身、歯医者が怖くて嫌いなんです。患者さんの気持ちが痛いほどわかるので、できるだけ寄り添った診療をしたいと考えています。そのためには行き当たりばったりではなく、先を見据えた治療が必要なんです。問題のある歯だけを1本治療するのではなく、全体を診るという視点を持って、治療を早く終わらせたり、リスクの低減をめざし治療回数を少なくしたりするために、包括的な治療を提案しています。また、理由なく抜歯や神経を取ることは極力避けるべきだと考えているので、できる限り神経や歯を温存するためにも全体を診ることを大切にしていますね。患者さんの変化に気づきやすいよう、治療の流れや経過をわかっている歯科医師と歯科衛生士が一貫して診る担当医制を取っていますが、場所柄お忙しい方もいらっしゃいます。治療効率を優先したい患者さんには時間を優先した治療に切り替えるなど、ニーズに合わせて柔軟に対応しています。
患者さんと接する際に気をつけていることはありますか?
【山口先生】患者さん主体の診療をすることですね。患者さんの求めるゴールは、さまざまだと思うんです。例えば、芸能人になりたい人と交通事故に遭った人がいらっしゃったとして、それぞれの矯正のゴールは違うと思いますし、患者さんの価値観や生活スタイル、治療にどれだけ積極的かによっても、人それぞれ選択することは違うでしょう。ですから、歯科医師が一律のゴールを決めるのではなく、いろいろな選択肢を挙げて患者さんに選んでもらうようにしています。患者さんがどれを選んだとしても滞りなく治療が行えるようスキルをつけるのが、私たちの使命であり仕事ですから。そのために日々勉強していますし、患者さんに合った治療プランを提案できるよう、お話はしっかり聞かせていただきたいと思っています。医療陣と患者ではなく、人と人という距離感を意識し、チームで治療に臨んでいますので、ぜひ気軽にお話しいただきたいですね。
セカンドオピニオンの相談にも積極的に対応されているそうですね。

【船木院長】どの歯科医師も正義感を持って診療していると思いますが、専門に特化している分、どうしても情報にばらつきや偏りが出てしまいます。一つの分野からの正義は他から見たときの正義じゃないこともあるんです。その点、私は虫歯や歯周病などの一般的な歯科治療から矯正やインプラント治療まで包括的なスキルと知識を持っていますので、患者さんの求める情報をできるだけフェアな状態で伝えられると思います。また、知らないことには選択肢も何も浮かびません。多方面から総合的に診て、盲点であろう情報もできるだけお伝えし、選択肢の幅を増やす努力はしていますね。人によってめざすゴールは違って当然ですから、「この治療方法でなければ駄目だ」という固定観念はあまり持たなくていいと思っています。いろいろな選択肢がありありますから、セカンドオピニオンも気軽に相談してほしいですね。
目標は、関わるすべての人が「良かった」と思える場所
歯科医師として、お互いに尊敬しているところはありますか?

【船木院長】私はどちらかというと典型的な技術者タイプなのですが、山口先生は患者さんに寄り添う気持ちがすごく強いんです。患者さんの気持ちを読み取るのが上手で、優しく、近い距離感で接してくれています。山口先生が対応できない分野の技術面を私が補うことがあったとしても、患者さんへの説明は山口先生じゃないとできないほど、彼女のファンが多いですね。
【山口先生】船木院長は、やっぱり腕がいいと思います。説明もしっかりしていただいていますし、私自身も自分の歯に何かあったときには船木先生に治療してほしいと思うくらい、信頼しているんですよ。
今後の展望を教えてください。
【船木院長】たくさんある歯科医院の中で、来てくださった患者さん一人ひとりに「ここに来て良かった。これからも通いたい」と思ってもらえる歯科医院づくりをしていきたいですね。ここで働くスタッフたちも含め、「ここに関わって良かった」と思える場所にしたいと思っています。歯科医療はすごい勢いで進歩しています。その流れに取り残されないよう、常に勉強を続けていきたいですね。
最後に、読者へのメッセージをお願いします。

【船木院長】歯は、毎日関わるものです。歯並びも虫歯も生活の質に直結するため、丁寧にきちんと処置をしておく必要があります。歯科医院は怖いと思いますが、歯に対して真摯な先生を見つけて、その先生と一生密に接して歯のメンテナンスをしていってください。私自身も、技術力だけでなく、ついていきたいと思える歯科医師でありたいと思っています。わからないことは何でも気軽に聞いてほしいので、セカンドオピニオンでも何でも、気軽に相談してください。
【山口先生】院内の雰囲気から受診のハードルが高いと感じられる方が多いですが、私も船木先生も話しやすいと思います。いろいろな治療の提示ができると思うので、ぜひお気軽にお越しください。
自由診療費用の目安
自由診療とはセラミックを用いた補綴治療/5万円~、インプラント/25万円~、マウスピース型装置を用いた矯正/40万円~
※料金の詳細につきましてはお問い合わせください

