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小形 章 院長の独自取材記事

おがた耳鼻咽喉科

(横浜市港南区/港南台駅)

最終更新日:2019/08/28

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JR根岸線の港南台駅より車で5分。港南台五丁目交差点脇に開業したばかりの港南台医療モール内に開院した「おがた耳鼻咽喉科」は、柔らかい間接照明とナチュラルな色彩で居心地のいい空間を演出するアットホームなクリニックだ。院長の小形章先生は、30年以上の病院勤務歴を通じてさまざまな症例に携わってきた耳鼻咽喉科のエキスパート。「心の通じる良質な医療で、今まで自分を育ててくれた患者さんに恩返しをしたい」とニコニコと語る姿から誠実で謙虚な人柄がにじみ出ている。新生児から高齢者まで、家族みんなのかかりつけ医として全身管理のできる耳鼻科の医師の存在はこの上なく心強いだろう。「肩書は耳鼻科の医師でも、気持ちは町医者」という小形先生に開業の想いから今後の展望までじっくり聞いた。
(取材日2017年7月28日)

耳鼻科の医師として全身を診ることの大切さ

さまざまな症例や手術に対応されてきた先生ですが、開業を決意した経緯についてお聞かせください。

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国立栃木病院、慶應義塾大学病院、横浜市民病院、相模原協同病院とさまざまな病院に勤務してきましたが、中でも開業前まで勤務していた済生会横浜市南部病院には10年近くいたため、開業するなら近いところがいいなという思いがありました。というのも、喉頭がんなどで喉頭を摘出して声が出なくなってしまった患者さんなどは、例えがんが治っても、なかなか普通の医者にはかかりにくいものです。それまでの治療の経緯も含めて患者さんのことをよく知る自分が主治医としてその方の人生に関わっていきたいという思いがあり、南部病院にほど近いこの場所だったからこそ思い切って開業することができたと思っています。実際、何十年も前に診た患者さんから連絡が来ることもあり、ありがたく思うと同時に責任の重さを感じています。

そもそも先生はなぜ耳鼻科の医師になろうと思ったのでしょうか。

今でもはっきり覚えているのですが、医学部の面接を受けた時に「君はどんな医者になりたい?」と聞かれて「町医者になりたいです」と即答したんです。町医者、つまりなんでも診ることのできる医者です。耳鼻科には新生児から高齢者まで様々な患者さんがいらっしゃいますし、治療法も薬から手術まであり、病気も中耳炎からがんまで、とにかくなんでもある科だったからです。私にとっては医療はコミュニケーションツールなんです。医療を通じて患者さんと最高のコミュニケーションをとるためには、せっかく来てくださった目の前の患者さんに喜んでいただける医療を提供しなければなりません。勤務医の頃の考えですが、耳鼻科で本当に専門に特化した先生でないとできない治療は1割程度なんです。だから私は残りの9割は自分で診ることができるようになりたくて、この30年間、無我夢中でやってきました。文字通り、あっという間でしたね。

さまざまな不調を相談に来る患者も多いと伺いました。

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最近まで入院している患者さんを診ていたので、耳鼻科の患者さんでも全身を診る感覚で患者さんに接しています。例えばめまいそのものは恐い病気ではないのですが、そこに隠れている脳の病気や心臓の病気を見落とさないことがめまい診療のポイントになると思います。耳鼻咽喉科は脳神経外科や呼吸器内科から眼科や歯科まで近接する科が多い場所だけに、患者さんにとってより身近な町医者ならではの視点から、他科との連携を大切にしていきたいと思っています。患者さんが思っている以上に耳鼻科医はオールマイティーな面があることをお伝えしていきたいですね。

患者と誠実に向き合い、納得の治療を提供していく

診断力が問われる開業医だからこそ、先端の設備が充実しているのですね。

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かかりつけ医としての適切な診断力や治療を支えるための設備は一通りそろえました。めまいで受診される患者さんには、赤外線CCDカメラを用いて精密な眼振検査を行い診断します。また、どろっとした鼻汁が続き頭が重くなる副鼻腔炎の診断にはレントゲンを用いた画像診断で、副鼻腔炎による症状なのかアレルギー性鼻炎によるものなのかを正確に診断して効率的な治療をめざします。鼻血やアレルギー性鼻炎の治療に有効な電気メスを用いた治療にも対応し、のどに違和感を感じたり声枯れが続くような時はファイバースコープで声帯ポリープや腫瘍の有無を調べ、必要に応じて手術や専門的な治療を受けられる病院をご紹介しています。かかりつけ医として患者さんの悩みや不安を少しでも早く解決するお手伝いができたらいいなと思っています。

子どもの具合が悪い時に小児科と耳鼻科のどちらに行けばいいのか迷う保護者も多いと聞きます。

たしかに「風邪は何科にいけばいいですか?」と患者さんに聞かれることは多いですね。私は「内科や小児科に行った方がいいのは肺炎になりそうな時です」とお答えしています。風邪の症状が耳、鼻、喉の症状として表れている場合は、それこそその部位の専門である耳鼻咽喉科に相談してほしいですね。特に小さなお子さんの場合は口呼吸がまだうまくできないので、鼻が詰まると大人よりはるかに苦しい思いをしてしまいます。そんな時はためらわずに耳鼻咽喉科を受診してください。「熱もないのに鼻づまりくらいで病院にいくなんて」と思われるかもしれませんが、鼻詰まりを放置しておくと中耳炎を合併することもあります。言葉で訴えることもできず、苦しい思いをしているお子さんのためにも早めの受診をおすすめします。

患者と接する時に心がけていることを教えてください。

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話してわかる年齢であれば、例えお子さんでもまずは納得してもらえる説明を心がけています。「先生は絶対に嘘はつかないよ。痛いことは絶対にしない。だけど怖いのは頑張ってもらえるかな?」と言うと、大抵のお子さんは頑張ってくれます。勇気を出して頑張ってくれたお子さんには「偉かったね」と褒めるし、お子さんはお子さんで成功体験をすることで顔つきが違ってきます。子どもは賢いですから、治療しないと治らないと納得してくれれば我慢できるんです。あくまでも治すのは患者さん本人なので、どのような患者さんともしっかり向き合っていこうと思っています。

病気ではなく人を診る。「町医者」として良質な医療を

お忙しい毎日だと思いますが、先生のリフレッシュ法について教えてください。

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私は音楽が大好きなんです。特にクラシックやジャズが好きなのですが、最近は忙しくて殆どコンサートに行けないのが悩みですね。少し時間がとれれば、家でのんびりと好きなお酒を飲みながら音楽を聴いていたいですね。それが今の私にとって最高の贅沢であり、何よりの気分転換になっています。良い音響設備をそろえられるようになったらいいですね。

今後の展望をお聞かせください。

勤務医時代、病院では高度な医療を提供してきましたが、開業医としてまず思うことは「高度な医療ではなく、良質な医療を提供していきたい」ということです。耳鼻咽喉科として良質であることはもちろんですが、同時に地域のみなさんに安心して通っていただけるような良質な医療を提供できる町医者でありたいと思っています。今は私一人でやっていますが、志を同じくする信頼できる仲間が見つかり、より多くの方に良質な医療を提供できるようになれたらいいなと思っています。開業したばかりですが、この先もずっと先端医療を心を込めて提供できる場でありたいですね。

最後に読者にメッセージをお願いします。

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勤務医時代は先端の医療現場で甲状腺がんや喉頭がんなど、それこそ生死に関わるような手術をはじめさまざまな症例に携わらせていただいてきましたが、私の力で何かしたというよりも、私が患者さんに育てていただいたと思っています。医者として私はようやく折り返し地点に来ました。今まで自分が医者として患者さんから学ばせていただいたことを、これからは感謝の想いで恩返しさせていただく番だと思っています。「病気ではなく、人を診る」という原点を忘れず、私が今まで培ってきたものをすべて提供する気持ちでおりますので、耳・鼻・喉のことはもちろん、めまいやふらつきなど気になる不調があればどうぞお気軽にご相談ください。

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