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三村 純 院長の独自取材記事

みむら内科クリニック

(神戸市垂水区/学園都市駅)

最終更新日:2019/08/22

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神戸市営地下鉄・学園都市駅南側の丘陵地帯に広がる舞多聞(まいたもん)。かつてゴルフ場のあった自然豊かな土地を宅地造成し、商業施設や戸建て住宅が次々に建ち、ファミリー層を中心に人口が増えている地域だ。そんな活気ある新しい街のクリニックビルに2017年4月に開業した「みむら内科クリニック」。院長の三村純先生は、神戸市立中央市民病院、神戸市立西神戸医療センターの消化器内科に長年勤めていたベテランだ。医師としての今後の人生を地元の人々とともに過ごし、地域医療に貢献したいと開業を決意したという。長年の経験と知識を生かし、一般内科のほか、胃や腸などの消化器疾患の検査・治療、胃カメラ検査・大腸カメラ検査を行っている。三村院長に、診療内容から趣味の話まで大いに語ってもらった。
(取材日2019年6月12日)

長年の実績をもとに、地域のかかりつけ医をめざす

どのような経緯で開業されたのですか?

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私の父は神戸市長田区で内科・小児科のクリニックを開業していまして、その姿を見て育ちました。ただ、自分では開業するつもりはなかったんです。それでずっと勤務医としてやってきました。20年以上務めて診療科のトップになると、臨床の現場を離れて、管理職的な仕事が増えてきます。定年までこのままずっと続けるのか……と、いろいろ考えまして。それより原点に帰って、患者さんと向き合う町医者でいたいという気持ちが強く、開業を決めました。ここは自宅からも近くなじみのある地域ですから、医師としてこれからの人生を地元の方々とともに過ごし、地域医療に貢献したいと考えました。開業した2017年は私が医師になってちょうど30年の節目なんですよ。

お父さまの影響で医師をめざすようになったのですか?

父の影響は大きいですね。あとは、子どもの頃から本や漫画を読むのが好きで、小学生の頃に自宅にあった子ども向けの偉人伝書籍でシュバイツァーと野口英世を読んで、人のために尽くすこと、研究に生涯を捧げることってかっこいいと思ったことも一つの理由です。中学2年生の時には、天才外科医が登場する漫画に熱中しました。ほかにも、森鴎外や加賀乙彦、渡辺淳一らの書籍をたくさん読み、影響を受けましたね。そこから、医師をめざし医学部に進学しました。

勤務医時代は消化器内科がご専門ですね。

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順天堂大学で学び、1987年卒業とともに地元へ帰り神戸市立中央市民病院の内科研修医になりました。消化器内科を専攻したのは、対象となる臓器が食道、胃、小腸、大腸、肝、胆、膵と幅広く、多くの疾患を学べることや、内視鏡や超音波(エコー)、血管造影検査など人体を観察できることに興味を持ったからです。肺結核の患者さんや高齢者の方を多く受け持ち、さまざまな内科疾患や合併症など内科全般の経験・知識を得ることができました。その後、1994年に西神中央に神戸市立西神戸医療センターが開院し、消化器内科の創設メンバーとして赴任することになりました。以来、2017年3月まで専門性の高い医療を提供する医療機関で、がん専門の医師として消化器診療に従事し、これまでに非常に数多くの内視鏡検査、エコー検査、血管造影検査を行ってきました。

胃カメラ、大腸カメラ、エコー検査設備も完備

クリニックのコンセプトやこだわっていることは何ですか?

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地域に根差したかかりつけ医、ホームドクターをめざしています。消化器疾患のスペシャリストとしての治療はもちろん、すべての内科疾患に対応する内科のジェネラリストとして、地域の皆さんの健康のために、お役に立ちたいですね。体のこと健康のことをなんでも相談していただける「よろず相談所」が理想です。開院にあたっては、エコー検査、胃カメラ、大腸カメラ検査ができるよう、設備を整えました。院内の設計で私がこだわったのは、受付の横にあるこの趣味のボックスですね(笑)。中学生の頃から大ファンのロックバンドのグッズなどを飾っています。

開業して3年目になりますが、どのような患者さんが多いですか?

インフルエンザや風邪、予防接種など一般内科から、「胃が痛い」「職場の定期検診で再検査になった」「今まで検査したことないから詳しく調べてほしい」といった消化器疾患の検査・治療など、さまざまな患者さんがいらっしゃいます。勤務医時代、特に西神戸医療センターではがんの患者さんが専門でしたので、毎日が新鮮ですね。患者さんの年齢層は30代、40代と若い方も多いです。ホームページを見て来院される方や、最近はクチコミの方も増えてきました。「近所で検査してもらえるのでありがたい」と言っていただけるのがうれしいですね。

患者さんと接する時に心がけていることはありますか?

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気になることや不安なことがあれば、何でも相談できるかかりつけ医として、コミュニケーションを大切しています。勤務医時代は時間に追われて、患者さんの話をじっくり聞くことがなかなかできませんでした。しかし説明不十分では、患者さんは不安な気持ちを抱えたまま病気と向き合わなければならず、誤解や不信感が生まれてしまうこともあります。医療の役目は病気の治療だけでなく、患者さんに安心感を与えるものでなければなりません。開業してからは患者さん一人ひとりと向き合う時間を大切にし、患者さんの話にしっかり耳を傾け、病気の内容や治療方針などできるだけ丁寧に説明するようにしています。胃や大腸の内視鏡検査も「予防のために必要です」と言うだけでなく、早期発見のメリットやどんな検査をするのかをわかりやすい言葉で伝えて、納得してもらった上で受診してもらうようにしています。

早期発見・早期治療が大切。気になったらまず検査を

印象に残っている患者さんや診療はありますか?

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医師になって3年目に、膵臓がんで余命数ヵ月と診断された患者さんの診療をさせていただきました。20代の新米医師の私は、その方にとっては孫のような世代でしたが、苦痛を伴う処置をする際は「先生に任せるわ」と頼りにしてくださり、貯まった胃液の排出後は「先生のおかげで楽になったわ」と、優しい視線を向けてくださいました。別の先生に主治医をお願いすることになった後も、ときどき様子を見に病室を訪れていて、病状が悪化した時も出向先から駆けつけました。娘さんが「お父さん、三村先生よ」と呼びかけると、あえぐような呼吸をされていた患者さんがパッと目を開けて、いつもの優しい笑顔を私に向かって見せてくれたのです。言葉は出ませんでしたが、最期に会えて良かったという思いが、握りしめた手から伝わってきました。あの崇高な笑顔は、今も私の脳裏に焼き付いており、医師としてのモチベーションになっています。

お忙しい毎日かと思いますが、休みの日はどのように過ごしていますか?

山に登るのが好きで、勤務医時代はまとまった休みには穂高など3000m級の山に登っていました。院内に飾っている写真も私が撮影したものですよ。開業してからは休みは日曜だけなので、六甲山の日帰り登山くらいですね。健康のためにできるだけ歩くようにしています。最近は音楽や読書など、家でのんびり過ごすことが多いです。健康の秘訣は、好きなことをしてストレスを溜めないことです。

クリニックの今後の展望を教えてください。

専門である消化器内科では、胃と大腸の内視鏡検査を啓蒙し、地域からがんで苦しむ人を少しでも減らしていきたいと思っています。予防医療に尽力するとともに、消化器の疾患はもちろん、咳や発熱、頭痛といった日常起こりやすい症状、生活習慣病の管理など、幅広い症状・疾患に総合的に対応しながら、プライマリケアの役目をこれからも果たしていくつもりです。何か不調を感じたときに、「三村先生に相談しよう」と頼ってもらったことで、早期診断・早期治療につながれば嬉しいですね。地域のかかりつけ医として信頼関係を築きながら、30年間で得た経験と知識を地域医療の場で発揮して、地元の皆様に還元していきたいです。

読者の方にメッセージをお願いします。

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なんとなく胃が重い、軟便、下痢など一見重症でない場合、放っておく人が多いですが、できるだけ検査を受けることをお勧めします。特に血便は大腸がんの可能性もありますから、すぐに検査を受けましょう。気になることがあれば、気軽に来院してほしいですね。何事も早期発見、早期治療が大切です。その後の人生にも大きく影響します。40代くらいになったら、一度は検査したほうがいいでしょう。行政が実施している健康診断も上手に利用して、ぜひ検査を受けてください。

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