塩崎 正英 院長、塩崎 正嗣 副院長の独自取材記事
しおざき内科
(渋谷区/渋谷駅)
最終更新日:2026/04/28
渋谷駅から宮益坂を上り、表参道駅方面に徒歩約5分。青山通りに面したオフィスビル2階で診療する「しおざき内科」は1997年に開業。白と青でコーディネートされた院内は塩崎正英院長が好きだという海を思わせ、都会のオアシスのような落ち着いた雰囲気が漂う。開業以来、温かな人柄と丁寧な診療でさまざまな症状に悩む患者と向き合い、現在は妻の塩崎多枝子先生、長男で副院長の塩崎正嗣先生の3人体制で診療にあたっている。循環器内科、漢方内科、糖尿病代謝内科とそれぞれの専門性を生かしながら、内科全般に幅広く対応している。正英院長と正嗣副院長に、同院の特徴や診療方針、診療にかける思いなどを聞いた。
(取材日2020年9月23日/再取材日2026年3月26日)
患者とともに悩み、ともに解決をめざすホームドクター
1997年の開業だそうですね。

【正英院長】はい。大学病院や総合病院で研鑽を積み、都内や埼玉県内のクリニックの院長職を経て開業しました。以来、渋谷・南青山エリアのホームドクターとして、内科疾患全般を幅広く診療しています。渋谷駅、表参道駅からほど近く、青山通り沿いというアクセスの良い立地もあり、小さいお子さんから100歳を超える高齢者まで、多くの患者さんにお越しいただいています。当初は私と、妻で内科の医師の多枝子先生と2人で診療していましたが、2020年に息子が副院長に就任してからは3人体制で診療しています。開業当初は何でもご相談いただけるクリニックをめざして尽力してきましたが、それはともすると「広く浅く」になってしまう危険性もありました。副院長が加わったおかげで診療の厚みが増し、より患者さんのためになる医療をご提供できる体制になったと感じています。
先生方のご専門分野を教えてください。
【正嗣副院長】全員が内科の医師ですが、院長は循環器内科、多枝子先生は漢方内科や婦人科、私は糖尿病内科や内分泌内科、甲状腺疾患とそれぞれ専門領域が異なり、多方面にわたって深く診療できるところが強みだと思います。女性医師の診察を希望される場合には多枝子先生の外来をご案内できますし、他院ですが形成外科を専門とする弟がいますので、眼瞼下垂や乳房再建などについてもご相談いただければ紹介もいたします。
どのような患者さんが多いのでしょうか?

【正嗣副院長】多いのは発熱や咳、喉の痛みなど風邪症状で受診される患者さんですね。発熱患者さんも、通院歴の有無に関わらずお断りせずに受け入れ、検査・診察を行うようにしています。また、近年は予約システムを利用される方も増えています。当院ではスマートフォンやパソコンから事前に問診票を記入できるAI機能搭載の問診を導入していますので、待ち時間の短縮にもつながると思います。
【正英院長】一方で、「今すぐ診てほしい」という患者さんにも対応できるようにしています。当院のポリシーは、患者さんの立場になって一緒に悩み、一緒に解決していくことです。地域のホームドクターとして、どんな患者さんも等しく対応し、適切な診療やアドバイスで心や体を少しでも楽にしてあげたいと考えています。お待ちいただく場合もありますが、体調不良時はいつでもご来院ください。
3人の内科の医師が専門性を生かして幅広く診療
内科全般を幅広く診療されていますが、特に多い病気はありますか?

【正嗣副院長】アレルギー性鼻炎やアレルギー性結膜炎、じんましんなどのアレルギー疾患の患者さんは多いように思います。特に2~3月頃は、花粉症の症状でお困りの方が増えますね。近年は市販薬も多く出回っていますが、症状が強い場合は市販薬だけでは対応しきれないこともあります。当院では内服薬や点眼薬、点鼻薬のほか、既存の治療では十分に症状のコントロールが見込めない超重症患者さんに対する注射薬の処方も可能です。ほかにも目の周りに塗る外用剤など、さまざまな選択肢がありますので、これまでの治療で効果が見込めなかった方も諦めず、ご相談いただきたいです。
睡眠時無呼吸症候群や肥満症の外来も設けておられますね。
【正嗣副院長】はい。睡眠時無呼吸症候群は、いびきや日中の眠気、集中力低下などの症状があり、放置すると高血圧や心疾患などのリスクが高まる恐れがあります。当院では自宅でできる簡易検査を実施し、結果に応じて追加検査やCPAP療法などの治療をご提案します。また、肥満症は私の専門分野であり、BMIの高値に高血圧症や糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病を伴う方には、注射剤による治療も選択肢の一つとしてご用意しています。注射剤は効果が期待できる一方でこまやかな用量調整が必要なため、副作用を確認しながら治療を進めていきます。
お子さんの受診も多いのでしょうか?

【正英院長】そうですね。小児科診療としては咽頭炎や溶連菌、インフルエンザなどの感染症や腹痛、胃腸炎、皮膚トラブルのほか、BCGワクチン以外の乳幼児定期予防接種も行っています。中には生まれてすぐの予防接種で来院し、その後も来てくださる患者さんもいらっしゃいます。成長していく姿を見られることはとてもうれしく、長年同じ場所で診療を続けてきて良かったと感じます。
【正嗣副院長】感染症の診療は内科の本分と考え、新型コロナウイルス感染症やRSウイルス感染症など各種ワクチン接種にも対応しています。インフルエンザワクチンは注射のほか、経鼻タイプのワクチンも採用しています。注射が苦手で毎年大泣きするお子さんに向いていると思いますので、お問い合わせください。
患者との絆を大切に、地域医療に貢献
クリニックのアットホームな雰囲気は、ご家族で診療されているからなのでしょうか。

【正嗣副院長】そうかもしれませんね。診療では、担当する医師によって大きな差が生じないよう心がけています。私は父の背中を追って医師の道に進みました。地域に根差し、多くの患者さんに慕われる父を尊敬しています。診察では、患者さんのお話を丁寧に伺うことを大切にしていますが、一方で踏み込みすぎることでかえって嫌な思いをさせてしまうのではないかと、難しさを感じることもあります。その点、院長は患者さんとの距離の取り方がとてもうまく、自然に心を開いていただけています。そうした寄り添い方は、私にとって常に学びであり、見習いたいと思っています。
【正英院長】先進の治療薬を紹介している動画などを見て、「これはどうなんだろう」と副院長に尋ねると、きちんと調べてわかりやすく教えてくれるんです。息子とともに診療する中で、自分自身も新しい知識にふれ、学び続けられていることに喜びを感じています。
診療の際、心がけていることを教えてください。
【正嗣副院長】できるだけ丁寧な説明を心がけています。特に処方する薬については、どの薬がどの症状に効果が期待できるのかを具体的にお伝えするようにしています。一言で風邪と言っても、解熱剤や去痰剤、咳止め薬、胃腸薬など、症状に応じて複数の薬剤を処方することも考えられます。何種類も処方されると「こんなに必要なのか」と不安に思われることもあるため、どの薬にどんな効能が期待できるのかを事前に説明し、安心して服用していただけるよう努めています。
【正英院長】喉や胸の所見、胸部・腹部の触診や聴診など、丁寧な診察を通して病態にしっかり向き合うことを大切にしています。開業から30年近くになりますが、今も地域の皆さんや近隣企業にお勤めの方々が「風邪をひいたら『しおざき内科』へ」と来院してくださいます。人々が孤独になりがちな都会で、多くの方のお役に立てることを本当にうれしく思います。
最後に、読者へメッセージをお願いします。

【正英院長】常に患者さんの味方でいることを大切に長年診療にあたってきました。そのことが患者さんに伝わり、患者さんからの信頼につながっていたら、医師冥利に尽きるというものです。これからも患者さん一人ひとりに寄り添った、丁寧な診療を心がけてまいります。
【正嗣副院長】大学病院では糖尿病・内分泌内科を専門に診療し、やりがいを感じていましたが、一方で父のような「町のお医者さん」に憧れていました。大学病院では患者さんの生活よりも医療を優先する場面もありますが、現在は患者さんの生活に寄り添う医療を大切にしています。内科全般を幅広く診療するほか、眠れない、気分が落ち込むといったメンタル不調にも対応しています。どんな困り事でもお話しいただければ、地域のホームドクターとして皆さんの健康を支えてまいります。受診先に迷う場合も適切な診療科におつなぎしますので、安心してご相談ください。

