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1型糖尿病患者のQOL向上をめざす
先進のインスリンポンプ療法

D Medical Clinic Osaka

(大阪市北区/梅田駅)

最終更新日:2024/08/01

D Medical Clinic Osaka 1型糖尿病患者のQOL向上をめざす 先進のインスリンポンプ療法 D Medical Clinic Osaka 1型糖尿病患者のQOL向上をめざす 先進のインスリンポンプ療法
  • 保険診療

糖尿病は大きく分けて、1型糖尿病と2型糖尿病の2種類ある。インスリンが影響している点は同じだが、発症する原因や治療のアプローチは大きく異なり、運動や食事管理、内服治療で改善を図る2型糖尿病に対し、1型糖尿病はインスリン療法による専門治療が必要だ。 大阪・梅田の「D Medical Clinic Osaka」は、糖尿病治療に特化したクリニック。院長を務める広瀬正和先生は、大阪市立大学医学部附属病院(現・大阪公立大学医学部附属病院)時代、1型糖尿病の診療と研究で知られる川村智行先生に師事し、その経験からインスリンポンプ療法など次世代の1型糖尿病治療を実践している。広瀬院長がめざす、普通の日常生活、学校生活を送りながらできる治療とはどのようなものか。先進の糖尿病治療について聞いた。

(再取材日2023年10月26日)

管理に振り回されない、自分らしい生活が送れる1型糖尿病の治療とは

Q1型糖尿病と2型糖尿病の違いを教えてください。
A
D Medical Clinic Osaka 通院するのも楽しくなるようなきれいなクリニック

▲通院するのも楽しくなるようなきれいなクリニック

世間で一般的に糖尿病と認知されているのは2型糖尿病で、日本の糖尿病患者の90%以上を占めます。主な原因は肥満や普段の食事など生活習慣が関係し、遺伝の影響による場合もあります。一方で、1型糖尿病は糖尿病患者のうち数%、非常に珍しいんです。2型糖尿病のような生活習慣や肥満との関係性はなく、インスリンを作る膵臓の細胞がなんらかの原因で壊されてしまい、突然に発症してしまうんです。免疫の病気ですので自分では防ぎようがなく、発症すると生涯にわたってインスリン注射を続ける必要があります。当院は2型糖尿病だけでなく、1型糖尿病の専門治療が受けられることが大きな特徴です。

Q1型糖尿病に対し、どのようなアプローチをされているのですか?
A
D Medical Clinic Osaka 1型糖尿病、2型糖尿病の治療が受けられる

▲1型糖尿病、2型糖尿病の治療が受けられる

1型糖尿病の患者さんにも、2型糖尿病と同じように食事の量や内容を制限して、インスリンの必要量を指示するやり方は多く見られますが、当院では1型糖尿病の患者さんでも、肥満でなければ今までと同じ食事をして、患者さんが自分でインスリンの量を調整していく治療方針を取っています。正しいアプローチでコントロールしていけば、食事制限をしなくても日常生活に支障はないという考え方は、大阪市立大学医学部附属病院に勤務していた時に、1型糖尿病の診療と研究で知られる川村智行先生から教えを受けたものです。生きていく上で、食べることは楽しみの一つです。できるだけ制限のない普通の生活を送ってもらうことを目標にしています。

Qどのようにしてインスリンの量を調整するのですか?
A
D Medical Clinic Osaka インスリンポンプも実際に使って説明してくれた

▲インスリンポンプも実際に使って説明してくれた

簡単なボタン操作でインスリンを0.1単位で調整できる「インスリンポンプ」というものを使用します。おなかや腕に注射を打つ手間がいらず、生活の自由度が増す点が大きなメリットです。インスリンポンプ療法を導入する際、入院を必要とする医療機関は多いですが、大学病院での経験を生かし、当院では日帰りで行っています。また、患者さん自身がその日に摂取した炭水化物量に合わせてインスリン量を調整する「カーボカウント法」を採用しています。血糖値についても近年は「点」ではなく「線」で見る時代。持続血糖測定(CGM)で食後や就寝時の血糖値変動をモニタリングしてグラフにし、インスリン量を調整する方法をアドバイスしています。

Q1型糖尿病を発症しながら、活躍している野球選手もいますね。
A
D Medical Clinic Osaka アクセス便利なクリニックで行える糖尿病治療

▲アクセス便利なクリニックで行える糖尿病治療

管理とコントロールさえしっかりすれば、普通の日常生活は十分期待できます。発症した人の中には、1型糖尿病を発症したにもかかわらず、プロ野球選手やサッカー選手として活躍している人もいます。病気に対して偏見の目があることは否めませんが、1型糖尿病の治療は、インスリン注射をするほかに、生活上の制限は基本的にありません。ですので、1型糖尿病のお子さんも健常児と変わらない学校生活を送るために、適切なインスリン治療を行ってほしいですね。僕の希望は、患者さんたちが普通の生活をし毎日を楽しく過ごすためのお手伝いをすること。将来、自立した成人に成長してもらうことが、1型糖尿病の診療に携わっている医療者の目標です。

Q糖尿病の啓発活動もされていますね。
A
D Medical Clinic Osaka 「困っている方の力になりたい」と話す広瀬正和院長

▲「困っている方の力になりたい」と話す広瀬正和院長

全国に糖尿病の患者の会があり、同じ病気を持つ人たちが集まるキャンプが各地で開催されています。1型糖尿病は数少ない病気ですので、病気の悩みを分かち合える人が周りにいないことがほとんどです。キャンプで親交を深め、仲間ができればお互い励みになるので、僕も毎年キャンプに参加して積極的に活動に取り組んでいます。インスリンポンプ療法は全国でもまだ珍しく、大阪では大阪公立大学医学部附属病院などで治療を受けられますが、受けられない地域も多いです。僕は全国各地から講演に呼んでいただくことも多いので、そこで師匠の川村先生方がやってきたことを伝えていき、日本全国でこの治療が受けられるようにしていきたいですね。

ドクターからのメッセージ

広瀬 正和院長

専門的な治療を要する1型糖尿病は、総合病院を受診することが多いですが、大きな病院は混みますし、診察を受けて薬をもらうだけで午前中いっぱいかかることも。また、2型糖尿病の患者さんでは通院が不便だと病院に行かなくなって、治療が中断して症状が悪化する方もいます。アクセスが便利な梅田に医院を構えたのは、「通院のしやすさ」を最優先に考えたからなんです。以前小児科にいたこともあり、1型糖尿病で来院されている患者さんはお子さんが多いんですが、最近は食事に合わせてインスリンを調整する治療法を試してみたいという大人の来院者も増えました。大人でも子どもでも、糖尿病で困っている患者さんの力になっていきたいです。

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