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塩澤 正之 理事長の独自取材記事

西麻布インターナショナルクリニック

(港区/六本木駅)

最終更新日:2025/10/21

塩澤正之理事長 西麻布インターナショナルクリニック main

「ただ適切な治療を提供するだけではなく、患者さんに心から価値を実感してもらわないといけない」と、穏やかな口調で信条を語る「西麻布インターナショナルクリニック」の塩澤正之理事長。日本語・英語・中国語の3ヵ国語を自在に操る語学力を生かし、国際色豊かな西麻布エリアで、年齢や国籍を問わず幅広い患者に寄り添っている。扱うのは内科、外科、小児科、泌尿器科。予防医療や渡航前健診など多岐にわたって対応していることに加え、減量や低身長の悩みなど、多様なニーズに応える。地域住民の声を丁寧に拾い上げ、患者への価値提供を徹底して追求する塩澤理事長。産婦人科医として歩み始めたキャリアから、今後の展望まで語ってもらった。

(取材日2025年9月25日)

地域の特色をとらえ、多様なニーズに応えてきた9年間

クリニックの特徴や診療方針について教えてください。

塩澤正之理事長 西麻布インターナショナルクリニック1

開業当初からの理念は、外国の方が多いこの地域で「患者さんが言葉の壁に困らずに、母国語で診察を受けられる場所でありたい」ということです。前身である「順子内科クリニック」の村田順子先生が引退される際、その基盤を引き継ぐかたちで院名を変更し、理事長を務めることになりました。私自身、上海や台湾など海外への留学経験があり、日本語・英語・中国語を話せることが強みです。そうした背景を生かし、このエリアの方々のお役に立てているのではないかと思っています。

どのような患者さんが多いのでしょうか?

ファミリークリニックとして、ご家族皆さんを診察するケースが多いですね。在宅医療も始めて6~7年たち、老若男女問わず受診できるクリニックとして、地域に根づいてきた実感があります。親戚の顔ぶれまで把握できるような近い距離感でお付き合いしているのも、当院ならではの特徴です。さらに、患者さんの4~5割は外国籍の方で、その多くが駐在員です。国籍関係なく、皆さんリテラシーや健康意識が高くて「ずっと元気でいたい」という気持ちで来院されている印象です。そのため「これを控えてください」といった規制的な指導よりも「予防医療ではこういう知識が役立ちます」や「こんな取り組みを試してみましょう」といったプラスアルファを提案する機会が多いですね。私自身もやりがいを感じています。

そうしたニーズに合わせて、診療内容も広がってきたのですね。

塩澤正之理事長 西麻布インターナショナルクリニック2

そうですね。特に力を入れているのは予防医療です。風邪や生活習慣の診察に加え、自身のパフォーマンス向上をめざし、定期的に自分の健康状態を把握したい方や、メディカルダイエットを希望する方など、一人ひとりにパーソナライズされた医療を提案しています。最近増えてきたのは低身長のお悩みでの受診ですね。この地域では多くの子どもがインターナショナルスクールに通っていて、身長の低さをコンプレックスに感じるケースが少なくありません。自由診療にはなりますが、大阪医科薬科大学の先生をはじめ、専門家にオンラインで参画していただき、具体的なニーズに応えられるよう体制を整えました。私が引き継いでから9年たちますが、その間に地域の方の声を受け止めながら、いろいろな診療メニューを築きあげてきたと感じています。

判断基準は「自分の家族にも勧められるか」

もともとは産婦人科医としてキャリアをスタートされたそうですね。

塩澤正之理事長 西麻布インターナショナルクリニック3

はい。産婦人科には出産や不妊治療、がん治療など医療の多くの要素が詰まっていると考えています。産科の救急医療機関に長く在籍し、命に関わる出産の現場を数多く経験しました。順天堂大学の医局ではがん治療に携わり、石垣島や伊豆大島といった離島で診療を行いました。そこでは医療資源が限られているため、夜間や緊急時の対応、往診など、診療を1人で担う必要があったんです。こうした経験が現在の私のベースになっていると思います。その後、台湾へ留学し腫瘍免疫について2年間学びました。

海外で留学された経験も大きな糧になったのではないでしょうか。

非常に勉強になりました。現地では駐在員の方に対応するケースが多く、それが今の原型になっています。外国では、現地で暮らす日本人の不安を和らげることが重要だと感じました。より深くコミュニケーションを取るために個人的に連絡先を交換し、生活に密着してサポートする。公私の垣根を超えて信頼を築く必要があったんです。自らをブランディングしなければならない環境は、とても新鮮な経験でした。

患者さんと接する際に心がけていることを教えてください。

塩澤正之理事長 西麻布インターナショナルクリニック4

会話の中で、相手のニーズを適切にくみ取ることです。スタッフからは診察時間の長さを指摘されることもありますが……。丁寧に聞くと、やはり時間がかかってしまって。特に外国人の患者さんは、自分の症状や主張を一度にたくさん伝えてくださるので、情報を整理して「つまりこういうことですね」と要点を確認してから治療に入るようにしています。治療方針を決める際に大切にしているのは「自分の家族にもその治療を受けさせたいかどうか」です。患者さんが迷っている様子でしたら「私が家族に勧めるならこれです」と一言添えることもありますね。スタッフにも同じ考えを共有しています。「自分が受けたいと思えるサービスかどうか、不快に感じない言動か、常に意識してほしい」と伝えています。

多彩な経験で培った「引き出し」が自分の武器

患者さんの多様なニーズに応えるために、ご自身も幅を広げてこられたのではないでしょうか?

塩澤正之理事長 西麻布インターナショナルクリニック5

産婦人科医としてキャリアをスタートし、離島や海外での経験を経て総合診療に携わってきました。こうして培った「引き出しの多さ」が、私の武器だと思っているんです。ただし、その知識や技術を磨き続けること、患者さんに本当に満足していただける医療へと高めていくことの大切さは、この9年間で患者さんから学びました。医学的に正しいとされることだけでは十分ではなく、患者さんが心から価値を実感できるレベルに到達することが重要だと実感しています。すべての方に同じクオリティーの医療を提供できるよう努めるのは当然ですが、その上でパーソナライズし、「プラスアルファでこういう選択肢もあります」「将来の健康のためにもこれがお勧めです」といった提案ができるようになったのは、この9年間での成長だと思います。

とてもエネルギッシュに取り組まれていますが、リフレッシュ方法はありますか?

子どもと過ごす時間が何よりの癒やしですね。上の子が5歳、下の子が2歳で大変な時期ではありますが、今しかできないことを楽しんでいて、今年の夏はよくプールへ遊びに行きました。自分が親になってからは、親御さんへのアドバイスや子どもの患者さんへの接し方も変わったと思います。「大変ですよね」という言葉の重みが、以前とはまったく違う実感を伴っているといいますか。「今はどこの学校に通っているんですか?」といった教育の話題など、患者さんご家族と楽しく会話しながら、より近い距離感で診療できていると感じます。

最後に、今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

塩澤正之理事長 西麻布インターナショナルクリニック6

今後も特に力を注ぎたいのは予防医療です。地域の皆さんには、ある程度サービスを届けられるようになってきたと感じているので、次のステップとしては予防医療の提供をさらに進めていきたいと考えています。そして、始めたばかりの低身長に関する外来をさらに育てていきたい気持ちも強いです。ただし、根底にある「地域に根差したかかりつけ医でありたい」という想いは変わりません。赤ちゃんからご年配の方まで、人種や言語を問わず、西麻布エリアに住む方のかかりつけ医であり続けたいと思っています。当院はアプリからの予約にも対応していますので、どうぞお気軽にご相談ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

渡航前健診/1万1000円~、低身長の自由診療/3万3000円~、メディカルダイエット/2万4000円~

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