関原 力 院長の独自取材記事
用賀リッキー整形外科
(世田谷区/用賀駅)
最終更新日:2026/09/14
一般整形外科に加え、スポーツ整形外科、リハビリテーションと多様な症状や悩みに対応する「用賀リッキー整形外科」。車いすやベビーカーでも自由に動き回れる完全バリアフリー設計で、誰もが気軽に通えるよう配慮された整形外科クリニックだ。先進の設備を充実させるだけでなく、患者が納得のいく適切な医療の提供も重視する。「リッキー先生」こと関原力院長は小児整形外科に精通しており、早期発見と治療が重要になる先天性股関節脱臼や先天性内反足、側弯症などの治療に特化しているのも同院の特徴だ。「外科の医師の多くは手術ありきで治療を進める傾向にありますが、私は患者さんと話し合った上で、手術しないでよい場合は積極的に保存療法に臨みたい」と話す関原院長に、クリニックの特徴や診療方針、専門とする小児整形外科のことなどを聞いた。
(取材日2026年7月22日)
見極めを大切に、一人ひとりに適切な治療を提供
明るく広々としていて、とても気持ちの良いクリニックですね。

車いすやベビーカーでも自由に動き回れる完全バリアフリーで、整形外科としてはごく当たり前の造りにしたつもりです。木目を生かした自然感のあるインテリアにキッズスペースや授乳室、多目的トイレなども完備し、小さいお子さんから高齢の方まで、幅広い年齢層の患者さんにとって居心地の良いクリニックづくりを心がけています。また、整形外科は医師、理学療法士、スタッフの連携が重要ですが、当院のスタッフは皆和気あいあいとしていて、患者さんにも笑顔で接してくれているので助かっています。気さくで明るい人柄のスタッフばかりなので、些細なことでも気軽に声をおかけいただければと思います。
「用賀リッキー整形外科」の特徴について教えてください。
早期の社会復帰やスポーツ復帰ができるよう、土日や夜間にも診療時間を設け、リハビリを行っています。設備が充実しているため多様な疾患に対応できるのも強みで、けん引・温熱・電気療法などの物理療法や、理学療法士による運動療法など、オーソドックスな機器と先端の機器を織り交ぜたリハビリが可能です。マイクロ波治療器や加速度トレーニングマシン、肩から腰、下肢にかけての筋肉・腱・靱帯をマッサージし、血行の改善にアプローチするウォーターベッドをはじめとするさまざまな機器を導入しています。骨密度測定では骨折しやすい腰椎や股関節の骨を直接測定することで、精密な診断ができるDEXA法を取り入れています。必要に応じて、関連病院や地域の基幹病院のご紹介も可能です。土曜日の午後には各部位の専門医師を招き、専門診療も行っています。
小児整形外科を診療しているところも、大きな特徴の一つですね。

そうですね。新生児を含むお子さんを対象とした、あらゆる小児整形疾患に対応しています。「小児整形外科」という言葉自体があまり認知されていませんが、成長過程であることを踏まえながら治療法を検討し、後遺症が残らないよう十分に配慮した専門家ならではの治療を得意としています。具体的には、乳児健診などで見落とされがちな先天性股関節脱臼をはじめとして、先天性内反足、筋性斜頸、側弯症、内旋歩行などの歩行・歩容障害、骨端症、外反扁平足、O脚、X脚、成長痛、野球肘・肩、股関節炎などの早期発見とその治療に力を入れています。また、第1・2・3・4土曜の午後には週替わりで股関節、膝関節、肩・肘を中心とした上肢、脊椎の専門医師を招いて検査を行っています。
後遺症を残さないために、早期発見・治療に注力
先生が注力する先天性股関節脱臼とは、どのような疾患ですか?

小児整形外科の代表的な疾患の一つで、治療が遅れると後遺症を残す可能性が高くなります。そのため、早期発見と治療が重要なのですが、残念ながら乳幼児健診や整形外科が関わる二次検診でも見落とされるケースも少なくありません。当院では、検査をしっかり行うために超音波検査を導入しました。これによりリアルタイムに動かしながら3次元的に検査を行えます。また、当院では長尺撮影のパネルを採用しています。側弯症や脚長差があるような疾患に対して全脊椎や全下肢を撮影できるもので、子どもだけでなく大人の診療にもとても有用なので導入しました。乳児健診で引っかかったり、足の開きが悪い、両足をそろえた時に左右でしわの数が異なるなどの気になる点があったときは様子見などせず、早急に小児整形外科の医師のもとで精密検査を受けてほしいと思います。
ここで先天性股関節脱臼を診てもらうメリットは、やはり精密に検査できる点でしょうか。
もちろんそうですが、加えて、早期に対処できることもあります。大きい病院はいろいろな患者さんをフォローしなければいけませんから、どうしても予約枠が埋まりがちで、診察まで数ヵ月待ちということもあるかもしれません。放置すれば治療しづらくなる可能性があるので、ぜひ当院のように専門の医師がいる身近なクリニックも活用していただきたいと思います。実際に「少しでも早く診てもらいたくて」という理由で、当院に相談に来る方も多くいらっしゃいます。
先生が診療の際に心がけていることを聞かせてください。

先述のとおりクリニックの設備を充実させていますが、機器だけに頼ることなく、治療方針や治療内容にご納得いただけるよう丁寧にご説明することも心がけております。また、手術ありきで治療を進めることはありません。他院で手術が必須と言われてきた患者さんでも、当院では手術不要と判断することもあるでしょう。もちろん手術が適切である場合はそれをお勧めしますが、手術は患者さんの負担が大きいのは事実ですから、それ以外の選択肢についても十分に検討する必要があると考えています。これまで培ってきた知識や経験を生かしながら患者さん一人ひとりにとって最適な治療は何かを見極め、その方にとってより良い選択肢をご提案しています。
技術と知識に基づいた良質な医療を追求し続ける
整形外科の医師になった理由や、勤務医時代の専門など教えてください。

整形外科の医師になった理由は、私が学生時代に高校から10年間アメリカンフットボールをしていたので、スポーツに携わる仕事がしたい、スポーツをしている人の支えになりたいという思いがあったからです。勤務医時代は一般整形外科・救急外傷・スポーツ整形外科などに携わりながら、股関節と小児整形外科を中心に研究をしてきました。ただ、それだけしか診ないということはなく、幅広い患者さんの疾患に対応してきました。今も地域のかかりつけ医として、「肩や首が凝る」「腕や肩が上がらない」などの一般整形外科に加え、小児整形外科、スポーツ整形外科、リハビリと地域の患者さんのさまざまな症状や悩みに対応しています。
今後の展望をお聞かせください。
今後も高齢の患者さんから乳幼児まで幅広く診療すること、それから大学病院時代に研究テーマにしていた先天性股間節脱臼の早期発見・治療、そして見逃しを根絶することをめざして頑張っていきたいと思います。そのためにも、赤ちゃんの足の開き方がおかしいといった疑問を抱いたときは、真っ先に「小児整形外科」に相談していただけたらと思います。また、高齢化が進んできた日本では骨粗しょう症の治療が必要不可欠だと考えています。当院では精密な骨密度測定装置を導入しており、採血結果も確認しながら適切な治療につなげていきたいと思っています。さらに、今通ってくださっている患者さんにこれからも安心して医療を受けていただくため、将来的な体制づくりも大切だと考えています。医療の質を守りながら、これからも地域医療に貢献したいです。
最後に読者にメッセージをお願いします。

患者さんへの丁寧なコミュニケーションと同じくらい、技術と知識に基づいた良質な医療を提供し続けることも非常に重要だと思っています。幸いにも大学では恩師に恵まれ、とても良い教育を受けることができましたので、技術と知識には自信をもって診療にあたっています。整形外科の中には早期対応がとても大切な疾患もありますので、まずはご相談していただけたらうれしいです。

