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野平 明彦 院長の独自取材記事

のひら歯科医院

(四街道市/四街道駅)

最終更新日:2019/08/28

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四街道駅の北口ロータリー沿い。このアクセス抜群な場所で25年続いていた歯科医院を継承し、2017年2月に「のひら歯科医院」と院名を変えて開業。院長である野平明彦先生を頼り、前身の歯科医院時代からの患者も引き来院しているのだとか。予防、歯周病、義歯、さらには歯の移植や再植にも見識が深い院長。「特に派手なことをしているわけではないです」と謙遜する一方、「基本的な部分のクオリティを上げるよう突き詰めるので、満足度も高いのでは」と自信ものぞかせる。実家は120年続く歯科医院。中学時代はテニスに夢中でプロテニスプレーヤーをめざしたという先生が、歯科医師をめざすきっかけとなった母親からの一言や、手作りで内装を仕上げた話など、笑いの絶えない取材となった。
(取材日2017年6月5日)

25年の歴史を継承して新たに始めた歯科医院

こちらの歯科医院についてご紹介ください。

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前身が「石井歯科クリニック」という25年続くクリニックだったのですが、ここ数年、院長の石井博貴先生が体を壊し、後継者を探していたんです。そんな時ちょうど勤務医として私が入ってきたので、先生から「もし良ければここを継いでほしい。君なら大丈夫だから」と言われたのです。突然の申し出に光栄に思う反面、「いきなり入ってきた私で務まるのかな」と不安にもなりました。ただ今すぐではなく、「半年間、ここの患者やスタッフとの相性を見てから判断する」ということでした。半年後、無事お墨付きをいただいて継承。2017年2月に「のひら歯科医院」として新規開業させていただいたのです。スタッフも、それまでいた方がそのまま勤務していますが、教えられることが多いです。今までの流れを踏襲しつつ、少しずつ私らしさを出していければいいかなと思っています。

患者も以前の歯科医院からの方が多いのでしょうか?

そうですね。中高年、そして高齢者が中心ですが、石井先生の治療をまったく変えてしまうのは良くないと思い、徐々に自分のやりたい方向へ寄せていっています。ただ、引き継いだ当初は患者さんとかなり距離がありましたね。石井先生を長年頼りにしてきたのに、いきなり私に代わったわけですから戸惑いも当然です。でもある女性の患者さんからは、残せないような歯を残す治療をしたことで、「これからは石井先生じゃなくても大丈夫ね」とおっしゃってもらいました。うれしかったですね。他院で抜かなければいけないと言われた歯でも、残す技術は持っていると自負しています。

ほかに先生なりに出そうとしている色は?

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まずは院名です。私の苗字が「野平」と直線ばかりで少し堅苦しいため、平仮名にしました。また院内の雰囲気が以前はシンプルだったので、壁にシールを貼ったり、トイレに壁紙を貼るなどアクセントをつけました。家族も協力をしてくれて、休診日に訪れては、階段に置くためのオブジェも作ったりしています。本当に有り難いですよね。ユニットのカバーの色は、最初は私がカタログから4色選んだのですが、あとでこっそり妻が業者に指定し直したみたいで、私が選んだ色は1つも採用されていませんでした(笑)。

早く、痛くなく、正確に

先生が考える歯科治療のあり方とは?

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これまでの歯科治療は、もっぱら削るだけでした。結果として歯の寿命が短くなるという悪循環を繰り返していたのです。でも今は「予防ベース」であるべきだと考えます。つまり治療をしなくて済むための努力をするということです。そこで例えば衛生士によるクリーニングや歯磨き指導を積極的に行っています。とはいえ治してほしいことを治さないわけではなく主訴がなくなり、フラットな状態になった段階で初めて「聞いてほしいことがあるんです。今こうなっているのはこんな原因があるんですよ」といったように話を持ち掛け、予防の大切さを説いています。さらに、最近では歯周病と全身疾患の関わりが解明されてきているので、そのあたりを主眼に話をしています。

治療の流れに関してはいかがですか?

「早く、痛くなく、正確に」をモットーにしています。無痛で精度が高い治療は当然ですが、「早い」というのも重要だと考えています。そこで、来院から帰るまで徹底的に合理的で無駄のない流れをスタッフ一同で実現しています。患者さんは予約した時間通りに診察室に入れますし、受付での精算などもスムーズ。こうしたことは地味で患者さんにはわかりづらいところですが、最終的には満足度につながっていると思います。ですから当院のクチコミは、何かピンポイントで評価されるよりも、「あの歯医者、なんかいいよ」といった漠然とした感じのものが多いですね。総じて言えるのは、基本的なことをすべてハイクオリティに追求するということです。

そんな先生の生い立ちを教えてください。

実家は銚子で120年続く歯科医院で、今は兄が継いでいます。少年時代は、白衣を着ている父を純粋に「かっこいい」と思いましたし、患者さんから治療後に「ありがとうございました」と言われている姿にも憧れを抱きました。ただそれ以上に祖父母に「将来あなたは歯科医師になるのよ」と半ば洗脳されていましたね(笑)。でも私はテニスが得意でしたので、高校にはスポーツ推薦で進学できると思っていました。ところが、母親がこっそり各校からの推薦話をすべて断っていたのです。そんなことはもちろん知らない私は、母に「そろそろ面接とか受ける時期だよね」などと確認していたのですが、母は「どうなったかしらね」ととぼけていました。後で本当のことを聞かされた私はたいへんショックでしたよ。

そこからどう歯科医師になろうと?

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その時、母から「テニスプレーヤーで歯科医師の資格を持っている人はいないだろうけど、歯科医師でテニスがプロ並みにうまかったらモテるわよ」と言われ、あっさりと納得。「モテたいから頑張る」と公立高校へ進みました(笑)。今ではテニスは趣味程度で続けていますが、一般の市民大会や歯科医師だけの大会にも出ています。大学は稲毛にある東京歯科大学へ。6年間で叩き込まれたのが、「患者をモノとして見るな、人として扱え」ということ。これは東京歯科の建学精神でもあるのですが、どうしても口の中ばかり見ていると人を診ているという意識が薄れてしまいがちですが、常に思いやりを持って接しなさいという教えです。

虫歯と歯周病は生活習慣病。家族ぐるみで予防を

開業までを教えてください。

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その後、水道橋にある同じ東京歯科大の付属病院へ。大学時代の先輩から「東京に出ればモテる」と言われましたが、まったくそんなことはなく(笑)、夜中まで歯を削る練習をしたり、治療計画の打ち合わせなど終電で帰る日々が続きました。5年間でいろいろ学びましたが、特に歯周病と補綴(ほてつ)の2つを中心に研鑽を積みました。素晴らしい先生たちに教えていただいた経験は今でも財産です。それからは、いずれ開業するときに必要と考えた技術を得るため、審美歯科、予防歯科、訪問歯科、インプラントとさまざまな開業医のもとで研鑽を積み、今に至ります。

四街道の土地柄はいかがですか?

古い色と新しい色が混ざっている場所ですね。昔から住んでいる方々の周りに新しい世代が住み始めていて面白いです。患者さんからはおいしいお店など四街道のことを教えてもらう機会も多いです。ただ、勧められた飲食店でばったり会うと気まずいですね(笑)。いずれにしても地域密着型の歯科医院をめざしていたので、今の形は理想的です。市内での訪問診療も2件ほど行っています。皆さんとは一生のお付き合いをしていきたいですね。

最後にメッセージをお願いします。

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繰り返しにはなりますが、虫歯と歯周病は遺伝ではなく、生活習慣病であり、予防できる病気だということをきちんと広めていきたいです。特に子どもを育てる親の場合、予防は自分だけの問題ではありません。親がしっかりしないと、子どもの口の中も幸せになれないのです。そこで食後は歯磨きをするといったことはもちろん、甘い食べ物を好むような食生活を改善するなど、家族ぐるみで予防してほしいと思います。もちろん、年齢問わず口腔衛生は全身の健康にリンクし、とても重要なので、全世代に予防への意識付けを図っていきたいと思います。

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