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尹 玲花 院長、杉山 迪子 先生、松田 直子 先生の独自取材記事

mammaria tsukiji

(中央区/築地駅)

最終更新日:2024/02/06

尹玲花院長、杉山迪子先生、松田直子先生 mammaria tsukiji main

乳房検査や乳がんの術後フォローなど、大規模病院レベルの診療の提供に努めている「mammaria tsukiji」。女性の悩みに総合的に応えられるクリニックをめざし、2023年9月に婦人科を新たに開設した。同院が大切にするキーワードは「患者に寄り添うこと」。親身な対応はもちろん、患者が快適に過ごせるように院内のデザインにこだわったり、多様なイベントを開催したりしているという。「ほとんどの方が仕方なく医療機関に行っているでしょう。だからこそ当院を受診した際には、少しでも気持ち良く過ごしてもらいたい、『大事にされた』という経験をしてもらいたいのです」そう語る尹玲花(いん・れいか)院長、杉山迪子先生、松田直子先生に診療に対する思いや院内での取り組みについて聞いた。

(取材日2023年11月7日)

ベテラン医師が多く在籍する女性に寄り添った医院

まずは尹院長が外科医師となった経緯を教えてください。

尹玲花院長、杉山迪子先生、松田直子先生 mammaria tsukiji1

【尹院長】1995年に阪神・淡路大震災を体験しました。その時に「生命を救う仕事がしたい」と思ったのが、医師をめざしたきっかけです。そして大学時代、実習で外科に興味を持ち始めました。体育会系の雰囲気が私の性格に合っていると思いましたね。また外科は生死に関わるがんを扱うことが多いことも、医師を志した理由に合致すると考えたのです。ただ外科は女性が一生続けるには厳しい部分があるとも思い、「女性であるメリットを生かせる分野にしよう」と乳腺を専門とする外科医師になる道を選びました。当時はまだ乳腺外科がない時代でしたが、乳がんの患者さんは増えていましたし、海外の状況から日本でも乳がんに特化した医療が必要になるとわかっていましたからね。

その後勤務医を経て、こちらを開業したわけですね。

【尹院長】聖路加国際病院の乳腺外科で経験を積み、2017年に同病院のパートナーズクリニックとして当院を開業しました。乳がんの手術後は、再発予防のホルモン治療や定期検診などのフォローが必要です。しかしフォローは長期に及ぶため、病院では年々患者さんが増え、外来で対応するのが困難に。患者さんも待ち時間が長くなりつらい思いをしていました。そんな状況を見て、病院が安心して任せることができ患者さんが通いやすいクリニックがあれば良いと考え、開業を思い立ったのです。当院でのフォロー中に何かあれば迅速に病院と連携できますし、病院での検査や手術の日程は当院で調整できます。また私は現在も週に1度聖路加国際病院で診療しているので、手術の執刀を私が担当したり、入院中の患者さんの顔を見に行ったりできる強みがあるんですよ。

開業から6年以上がたちましたが、診療体制に変化はありますでしょうか?

尹玲花院長、杉山迪子先生、松田直子先生 mammaria tsukiji2

【尹院長】ありがたいことに多くの方に利用していただいているので、より予約を取りやすいように診療枠を増やそうと前々から思っていました。2023年9月に婦人科を開設したことから、現在は主に4人の医師で診療を行っていますので、以前に比べてスムーズに予約を取っていただけるようになったと思います。さらに診療体制を充実させるために、患者さんから意見を伺い反映しています。例えば聖路加国際病院の予約は、乳腺外科以外の科も取りやすいように整備しました。同病院へ紹介する際は、紹介状は当院から直接病院に届けるので、患者さんは病院に行くだけで良いというスタイルに。逆に同病院で受けた検査の結果を、当院で説明できるようにもしました。このように連携を深めて、大規模病院レベルの診療を気軽に受けていただけるようにしたのです。

女性の悩みに総合的に応えるために体制の整備に注力

2023年9月に新たに開設された婦人科についてお聞かせください。

尹玲花院長、杉山迪子先生、松田直子先生 mammaria tsukiji3

【尹院長】開業当初から、女性の悩みに総合的に応えられるクリニックにしたいと思っていました。その実現のために婦人科の開設に至ったのです。乳がんの治療中は、薬の影響により多様な婦人科系トラブルが起きやすいのですが、そんなとき患者さんはどの科に相談すれば良いか迷われてしまいがちです。また乳がん治療中の患者さんは、場合によっては薬に制限があるため、乳腺外科と婦人科、それぞれの医師がコミュニケーションを密に取る必要があるケースも少なくありません。婦人科を開設したこれからは、そのような場合でもシームレスに対応できるでしょう。月経トラブルや不正出血などの診療、子宮がん検診など、一般婦人科診療も行っています。婦人科のかかりつけとして、検診を受ける場所として利用していただけたら幸いです。

杉山先生のプロフィールや診療方針を教えてください。

【杉山先生】医師をめざした当初から働く女性の役に立つような医師になりたいと考え、乳腺外科に進みました。途中で病理診断に興味を持ち学びましたが、やはり患者さんと直接向き合うほうが向いていると感じたので乳腺外科に戻りました。そして患者さんとの距離が近いクリニックでの診療に興味を持っていたところ尹院長と出会い、その理念に共鳴してお手伝いさせていただくことに。こちらでの診療に携わり、「この距離で患者さんに寄り添う診療が、私がめざしていたものだ」と感じています。不安を解消すること、そして一人ひとりのライフスタイルに沿った医療の提供を心がけています。

松田先生のプロフィールや診療方針を教えてください。

尹玲花院長、杉山迪子先生、松田直子先生 mammaria tsukiji4

【松田先生】母が乳がんを患ったことから、私にとって乳がんという病気はとても身近な存在でした。ですから乳がんでつらい思いをする方々の力になりたいと思い、乳腺外科の医師をめざしたんです。大学を卒業し、アメリカでの研究に携わった後、2014年から聖路加国際病院に勤め始めました。そこで尹院長と一緒に働いたご縁から、こちらの診療に加わることに。乳がんは長く付き合っていく必要がある疾患です。しかし患者さん一人ひとりに人生があり、家庭環境も異なります。困っていることも人それぞれです。ですから単に治療のことだけでなく、今その方が何に一番困っているのか、そんなことも診察の中で丁寧にくみ取りながらサポートすることを大切にしています。

毎日を楽しく過ごせるように、多様な取り組みを実施

特に力を入れて取り組んでいることはありますか?

尹玲花院長、杉山迪子先生、松田直子先生 mammaria tsukiji5

【尹院長】オンライン診療ですね。制限はあるものの、通院するより手軽なのが強みです。薬だけほしいときなどにぜひご活用ください。ちなみに当院のオンライン診療は、家は空けられないけれど数時間だけなら都合がつくという、子育て中の女性医師が担当することもあります。これは、子育てと仕事どちらも諦めないで済む環境にしたいという考えからです。また運動によって乳がん再発リスクの軽減を図れるというデータから、当院では患者さんに運動を推奨。院内に乳がん経験者向けのジムを併設し、トレーナーによる個人トレーニングを受けていただけるようにしました。他にも院内ではメイクアップレッスンやオンライン料理教室など、女性が毎日を楽しく過ごすためのイベントを開催しています。イベントの情報は当院のHPやSNSでご確認いただけます。女性の病気・悩みに関する情報もお届けしているので、ぜひご覧ください。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

【尹院長】最近乳がんに対する意識は高まっていますが、実際に検診を受ける機会がないままに、症状に気がついて初めて受診するという方が少なくありません。乳がんは若い世代に多い印象がありますが、実は60代以降の方にも多い病気です。閉経すると検診がおろそかになりがちですが、女性は一生検診を受けていただきたいですね。また治療と仕事、もしくは治療と子育ての両立も課題に感じています。私を含めて当院の医師は子育て経験者ばかりなので、働く女性として、母親としての視点でも治療計画の提案が可能です。働きながら、子育てしながら無理せず治療を進めたいという方はぜひ相談しに来てください。

杉山先生と松田先生もメッセージをお願いします。

尹玲花院長、杉山迪子先生、松田直子先生 mammaria tsukiji6

【杉山先生】少しでも不安なことがあれば、乳房のことはもちろん、乳房以外のことでも気軽に相談していただけたらと思います。また患者さんの役に立つようなイベント、例えばヘッドスパやオンライン料理教室、下着試着会などの開催を通じて、毎日がもっと楽しくなるような情報を発信していきます。これからも期待していただけたらうれしいです。
【松田先生】私も週に1回、病院で外来診療を行っていますので、病院との連携を生かしながら手術後のフォローアップをしっかり行っていきたいです。そして患者さんの生活の質をより高めるお手伝いができたら幸いです。

自由診療費用の目安

自由診療とは

【乳がん検診】
検診A(視触診+マンモグラフィ+超音波)1万5400円
検診B(視触診+超音波) 8800円

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