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増野 聡 院長の独自取材記事

牧の原なのはな耳鼻咽喉科

(印西市/印西牧の原駅)

最終更新日:2026/10/14

増野聡院長 牧の原なのはな耳鼻咽喉科 main

2017年5月に開業して以来、地域の耳鼻咽喉科医療を支えてきた「牧の原なのはな耳鼻咽喉科」。院長の増野聡先生は、日本医科大学付属病院で16年にわたって診療と手術に取り組んできた。長きにわたる大学病院での勤務の経験から、正しい診断こそが治療の根幹をなすという考えのもと「診断に手を抜かない」という姿勢を培ってきた。一方で、大学病院の待ち時間が長い環境を課題として捉え、院内体制やシステムの改善を模索してきた。現在は、牧の原なのはな耳鼻咽喉科でその経験を生かして診療を行っている。その根底にある思いをさらに深堀するために医師としての歩みや診療方針、そしてクリニックづくりへの考えを聞いた。

(取材日2026年9月16日)

大学付属病院での経験を地域に還元

医師を志したきっかけを教えてください。

増野聡院長 牧の原なのはな耳鼻咽喉科1

もともと私は文系科目が得意でした。小説を読むのも好きだったので、将来はものを書く仕事に就きたいと思っていました。一方で、生物には強い興味を持っていました。幼い頃から生き物が好きで、「なぜ生きるのか」「なぜ病気になるのか」といった生命そのものへの関心があったんです。人間も一つの生命体です。最終的には、人間がどのように生きているのかということへの探求への情熱が勝って、医療の道に進むことを決意しました。日本医科大学へ進学後は、実際に患者さんと向き合い、診断や治療によって状態が良くなっていく過程を見ることのできる臨床医としての仕事に次第に意義を感じるようになりました。病気の原因を見極め、治療につなげる過程に面白さを感じ、卒業後の進路を考える中で臨床の道へ進む決意を固めました。

卒業後はどのような道を歩まれたのでしょうか。

卒業後は耳鼻咽喉科の道を選びました。どの分野にも興味はあったのですが、当時の日本医科大学の耳鼻咽喉科には、八木聰明教授という情熱にあふれた素晴らしい教授がいらっしゃったので、その下で学びたいと思いました。耳鼻咽喉科は診断から治療までの流れを実感しやすく、次第にこの分野に惹かれていきましたね。その後は日本医科大学耳鼻咽喉科で約16年間にわたり研鑽を積みました。その間に、大小さまざまな地域医療機関での勤務を経験しました。大学病院ならではの専門性の高い診療から地域医療まで、さまざまな現場を経験できたことは今の診療にも大いに生きています。

勤務医時代に学んだことで、現在も大切にしていることを教えてください。

増野聡院長 牧の原なのはな耳鼻咽喉科2

八木教授は非常に厳しい方で、医療に妥協しない先生でした。その教えを守り、今も大切にしているのは「きちんと診断をつけること」です。正しい治療を行うためには、正しい診断が必要です。必要な検査により、情報を可能な限り集め、正しい診断をつけることを常に求められてきました。また、勤務医時代を通じて感じたのは、質の高い医療を提供するためには、診察そのものだけでなく、検査やスタッフとの連携、院内の仕組みづくりも大切だということです。医療現場で指導的立場にある医師は、医療のみに留まらず、医療環境全体に目を配る必要があると考えました。

診療の質を守りながら、患者負担の軽減にも取り組む

増野先生のご専門について教えてください。

増野聡院長 牧の原なのはな耳鼻咽喉科3

八木教授の後任の大久保公裕教授のもとで、アレルギー性鼻炎の診療、特に舌下免疫療法の日本での導入に向けた研究に携わっていました。大久保先生の長年にわたる努力が実り、2014年に舌下免疫療法が日本で開始されました。自分が研究段階で携わった舌下免疫療法を実際に多くの患者さんに届けるために開業することを決意しました。一方で、耳鼻咽喉科では、感染症や鼻出血などの突発的に起こる疾患が多く、その都度に迅速な診療が求められます。アレルギー疾患のみならず、多様な症状に対して、正しい診断治療を行っていこうと考えております。

患者さんと向き合う上で、心がけていることは何ですか?

私が最も大切にしているのは、先ほど述べたように「きちんと診断をつけること」です。医療は学問ですから、「こういう根拠があるからこの診断になる」「この病気にはこういう治療を行う」という基本があります。そのため、必要な検査や情報を集めた上で診断し、ガイドラインに沿った治療を心がけています。その上で、期待する改善が得られない場合、診断そのものを改めて、見直す必要があります。なぜ治らないかを常に問い続け、必要であれば周囲の医療機関の専門の先生方の知恵を借りて解決をめざします。

受診しやすい環境づくりとして、待ち時間の短縮にも力を入れていますね。

増野聡院長 牧の原なのはな耳鼻咽喉科4

待ち時間が長いことは、医療機関に対する不満として、もっとも多いです。そのため私は、診療の質を維持しながら患者さんの待ち時間を減らすことに力を入れています。ただ、耳鼻咽喉科は症状や検査、処置内容によって診療時間が大きく変わるため、時間予約は困難です。そこで当院では時間予約ではなく順番予約を採用し、診療の流れを円滑にする工夫をしています。また、AI電話や自動精算機も導入し、受付業務の効率化にも取り組んでいます。こうした効率化の積み重ねと、待ち時間を少なくするための取り組みで診療の質を維持することができています。これはご協力いただいている患者さんたちのおかけで成り立っています。

専門性を高めながら、地域に寄り添う医療を

現在の運営体制を教えてください。

増野聡院長 牧の原なのはな耳鼻咽喉科5

当院には看護師が4人おります。これは一般的な耳鼻咽喉科のクリニックとしては多いのですが、安全で質の高い診療を行うためには必要な体制だと考えています。例えば小さなお子さんの診察や検査では、処置を嫌がってしまうことも少なくありません。そのような場面ではスタッフのサポートが欠かせません。また当院では、診断に必要な検査を丁寧に行うことを大切にしています。めまいや難聴などの検査では、病態を理解した看護師だからこそ気づける変化や所見もあり、診療を支える大切な存在です。患者さんをできるだけお待たせしないための工夫もしていますが、その前提として診療の質や安全性は決して犠牲にしたくありません。スタッフと密に連携しながら、一人ひとりに必要な診療を提供できる体制づくりを心がけています。

今後、力を入れていきたいことはありますか。

2026年2月から、日曜休日の救急の外来も開始しており、患者さんを広く受け入れる体制を整えています。その上で今後は得意分野であるアレルギー診療も含め、耳鼻咽喉科診療全体で新しい知見も取り入れた治療を提供していきたいと考えています。ここ数年は勉強会参加のためにお休みをいただくことも多く、ご迷惑をおかけしておりますが、そこで勉強することでさまざまな医療の進歩を学んできました。開院して9年たちましたが、その間に登場した多くの新しい治療を取り入れ、診療の質は向上しておりますので、今後も継続して進歩し続けていきたいと思います。

読者の方へメッセージをお願いします。

増野聡院長 牧の原なのはな耳鼻咽喉科6

当院では、「きちんと診ること」と「できるだけお待たせしないこと」の両立を大切にしています。そのために必要な検査や説明は省略せず、一方で順番予約やAI電話、自動精算機の導入などを通じて、受診しやすい環境づくりにも取り組んできました。予約方法や受付のルールなどでご協力をお願いすることもありますが、それは一人ひとりに必要な診療を行いながら、多くの患者さんをスムーズにご案内するための工夫でもあります。こうした取り組みの背景もご理解いただければうれしい限りですね。今後も診療の質と利便性の両立をめざしてまいりますので、気になる症状がありましたらお気軽にご相談ください。