板垣医院

板垣医院

板垣英二 院長

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京王線笹塚駅で降り、賑やかな“十号通り商店街”を抜けると、目の前には、打って変わって閑静な街並みが広がる。もうひとつの商店街こと、“十号坂商店街”の一角にある「板垣医院」は、昭和31年開院の由緒ある内科医院だ。初代院長の父の跡を継ぐべく、2014年4月に2代目院長に就任した板垣英二先生は、この道35年、内分泌科と糖尿病を専門とするドクター。内分泌科のホルモンに関する病気をはじめ、ほかの病気と間違えられやすい症例に的確な診断をつけ、すみやかな治療を行うことをモットーとしている。現在に至る経緯、バセドウ病など内分泌科の病気と糖尿病について、医師をめざしたきっかけ、今後の展望など、さまざまな角度のテーマについて、じっくり語っていただいた。
(取材日2014年8月4日)

2代目院長は、内分泌科と糖尿病のエキスパート

―こちらは歴史ある医院だそうですね。

初代院長にあたる父が、笹塚に「板垣医院」を開院したのが昭和31年ですので、今年で開業58年になりますね。父は今年の3月88歳で引退するまで、現役のドクターとして診療していましたが、今年の4月からは2代目院長として私が当院を継ぐことになりました。私自身は、昭和54年に杏林大学医学部を卒業し、研修を経たあと国立横須賀病院、国際親善病院、都立駒込病院で勤務医として勤めました。その後、母校である杏林大学の附属病院で、30年近く糖尿病や内分泌疾患の研究・臨床に携わってきました。代替わりに際して大規模な改修は行いませんでしたが、看板は院長就任を機に新しくしました。

―内分泌科と糖尿病を専門にされているとお伺いしております。

当院では、一般内科も含めて全般的な内科診療を行っていますが、私自身の専門分野はおっしゃる通り、これらふたつです。内分泌科は、バセドウ病、橋本病など、甲状腺をはじめとするホルモン関係の病気を扱う分野です。甲状腺ホルモンが過剰に分泌されると、汗をかきやすい、脈が速い、動悸、不整脈、食べているのに体重が減る、倦怠感、指が震える、下痢が続く、落ち着きがなくイライラしやすいといった症状が現れます。逆に、減少すると、疲れやすい、むくみ、便秘、冷え性、無気力、動作がおそくなるといった症状が出てきます。糖尿病は、ご存じの方も多いと思いますが、糖代謝の異常によって起きる病気です。糖が体内で正しく処理されないために、大量に余ったブドウ糖が尿に流れ出るため、のどが渇く、体重が減っていくといった症状が一般的によく知られていると思いますが、この状態までくると、医療的にはすでにかなり深刻なレベルに達しているといえます。初期症状のほとんどの場合、「自覚症状がない」ことが糖尿病の特徴です。

―内分泌科の診療について、さらに詳しく教えていただけますか?

甲状腺だけでなく、ホルモンを産生する臓器は脳下垂体、カルシウム代謝に関係する甲状腺の裏側にある副甲状腺、アドレナリンや副腎皮質ステロイドを分泌する副腎、卵巣や精巣(性腺)など、全身に広く分布しています。ホルモン自体は目に見えませんので、患者さんの症状をお聞きして、どのホルモンに異常がありそうかを想定し、最終的には採血をして血液中のホルモンを測定することによって診断に至ります。このプロセスが内分泌専門医の腕の見せ所であり最大の魅力と思っています。しかし、最近の若い方はご自分でインターネットを使って調べ、「副腎が悪いのではないか」、「低血糖症ではないか」、「甲状腺の異常では?」とおっしゃって来院される方も多く、患者さんの意識の高さに驚かされます。病気によって様々な治療法がありますが、甲状腺のホルモンが過剰に分泌されるバセドウ病では、内服薬を用いて増え過ぎたホルモンを正常に戻すのが一般的です。ただし副作用で薬が使えない、甲状腺があまりにも腫れている場合は、手術や放射線治療が必要になることもあります。ホルモンが少ない場合はホルモン剤の内服をしていただきます。

記事更新日:2016/01/24


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