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安藤 靖恭 院長の独自取材記事

安藤眼科クリニック

(練馬区/井荻駅)

最終更新日:2025/08/18

安藤靖恭院長 安藤眼科クリニック main

西武新宿線の井荻駅北口から徒歩13分、れんがと白い壁の2階建ての外観、目をモチーフにしたダークブルーとレッドのロゴマークが目印の「安藤眼科クリニック」。2017年2月に開業以来、地域の幅広い年齢層の患者が訪れるクリニックだ。日本眼科学会眼科専門医として豊富な経験を持つ安藤靖恭(やすたか)院長は、患者の立場に立ったわかりやすい説明を心がけ、「地域の方にとってアクセスが良く、ここに来れば何とかなると気軽に目の悩みを相談できるクリニックをめざしています」と話す。白内障の日帰り手術に注力し、緑内障の早期発見やぶどう膜炎の診断・治療など、専門性の高い診療を地域で展開する安藤院長に、クリニックの強みやめざす医療について聞いた。

(取材日2025年6月7日)

身近で気軽に相談できるクリニックをめざして

開業から9年目に入り、どのような患者さんが来院されていますか?

安藤靖恭院長 安藤眼科クリニック1

近隣にお住まいの方を中心に、お子さんからご高齢の方まで幅広い層の患者さんに来ていただいています。だいたい7割程度が地域の方で、そのほか大学病院時代からお付き合いのある患者さんや、ご紹介により遠方から来院いただいている方もいらっしゃいます。当院は駅から少し離れた住宅街にありますが、4台分の駐車場を確保しています。地域の方が利用しやすく、遠くに行かずとも相応の診断・治療ができるクリニックをめざして開業し、実際そのようなクリニックになれていると感じています。白内障などの手術を当院で受けていただく地域の方も多くいらっしゃいます。自身が大学病院に勤務していた際にも多くの患者さんに長い待ち時間を耐えていただく状況を目にしてきましたから、「近くにあって幅広く診療できる眼科クリニック」でありたいと思っています。

院内は、自宅にいるようなくつろげる雰囲気ですね。

落ち着いた雰囲気にしたいと、床や壁など、全体的に木目調を多く取り入れました。当院は2階の戸建てで広いので、待合室や検査室、診察室などのスペースは、それぞれ十分に確保できました。バリアフリー設計により車いすなどでの受診も可能ですし、院内で時間を過ごしていただく患者さんにとっても窮屈さや圧迫感を感じることはないかと思います。診察室には診察をする際に座っていただく椅子のほかに、可動式のソファーも置いていて、簡単な処置であればこちらで行うことができます。手術室は2階にあり、足の不自由なお年寄りの方などのために、階段には昇降機を備えています。

診療の際に心がけていることを教えてください。

安藤靖恭院長 安藤眼科クリニック2

病気の内容や治療の方法を、なるべくわかりやすくお伝えすることを心がけています。専門用語の使用を極力避けて、平易な言葉でお伝えするほか、模型や画像データなどを使ってわかりやすいかたちで情報を提供することも意識していますね。診療室にはパソコンのモニターが2台あり、患者さん側にあるモニターに検査結果などの画像データを映して、それを見ながらご説明しています。目の病気の中には、緑内障など自覚症状がないまま進行し、放置されてしまう可能性が高いものもあるので、患者さんにも病気のことを知ってもらい、少しでも早期発見につなげたいのです。

白内障の日帰り手術に注力

白内障の日帰り手術に力を入れているそうですね。

安藤靖恭院長 安藤眼科クリニック3

はい。私は医師になってから一貫して白内障の手術に力を注いできました。白内障は加齢に伴って目の中の水晶体という部位が白く濁ってしまう病気で、視力が低下したり、視界が全体的にかすんだりする症状などが現れます。だいたい60代から徐々に増え、80歳を超える方ではそのほとんどで発症するといわれています。日常生活に支障が出る場合は手術によって濁った水晶体を取り除き、代わりに人工の眼内レンズを入れることで改善を図ります。通院に負担を感じる高齢の患者さんが多いので、少し遠くの大学病院から、近くで手術が受けられるクリニックとしてご紹介を受けるケースも多くなっています。当院でも大学病院とほぼ同等の設備を備え、高い水準を保つようにしています。

白内障と並び、緑内障も気になる目の病気ですね。

初期にはほとんど自覚症状がない緑内障は、見えづらさや視野の狭まりなどの症状に気づいた時にはすでに進行しているケースが多い病気で、日本人の失明原因の第1位です。40代から徐々にリスクが高くなり、40歳以上の20人に1人、70歳以上では10人に1人が緑内障だともいわれています。眼圧が高まることで神経が障害される緑内障ですが、傷ついた神経を治すことは難しいので、早期発見、早期治療が重要です。無自覚に進行を許してしまい、気づいたら失明という最悪の事態を避けるためにも、40歳をすぎたら定期的に眼科検診を受けることをお勧めします。当院では視野検査のほか、OCTという機器を使って網膜の状態を詳しく調べることで緑内障の早期発見に努めています。

緑内障の検査はどのくらいのペースで受ければ良いのでしょうか。

安藤靖恭院長 安藤眼科クリニック4

緑内障の検査は、その方の目の状態やリスクによって異なります。例えば、近い将来、緑内障になる可能性が高いと判断された方、眼圧が高い、または目の神経の形に異常があるなどリスク要因が明確な方、ご家族に緑内障の方がいるなど遺伝的なリスクが高い方は短いスパンでの定期検査が必要ですので、医師の指示に従ってください。緑内障は、40代からリスクが高まりますが、20代、30代で発症するケースもあるため注意が必要です。「まだ恐らく大丈夫だろう」という軽度な疑いや、明らかなリスク要因が少ない場合は、年に1度の検診で経過を観察することが多いです。

子どもの視力低下の抑制に必要なことをアドバイス

お子さんの受診も多いようですね。

安藤靖恭院長 安藤眼科クリニック5

住宅街の中にあり、お子さんも多いエリアなので、比較的多くいらして頂いております。自治体の3歳児健診で視力不良を指摘されて来るお子さんや、近視で眼鏡やコンタクトレンズを必要とする小中学生などです。3〜4歳の低年齢で斜視や弱視が見つかった場合は、視機能の発達のためにも早めに治療を始めることが重要です。当院では常勤の視能訓練士が専門的な検査や指導を行っています。10年20年前に比べると、近視の子は確実に増加していますが、スマホやパソコンなどの普及により目を酷使することが増えたことに加え、屋外活動が減ったことも要因になっているといわれています。

近視の進行を抑制するために必要なことを教えてください。

近視の進行を抑制するためには、日々の生活習慣が大切です。当院では、近視の進行を抑えるために、以下の習慣を推奨しています。まず、意識的に遠くを見る時間を増やすこと。屋外活動を増やすことも近視抑制に効果的です。また、パソコンやタブレット型端末などで作業をする際は、いすに深く座り、画面までの距離は30センチ以上離すこと。20〜30分ごとに20〜30秒程度の短い休憩を取り、目を休ませること。これらの習慣は、目の筋肉の緊張を和らげ近視の進行を抑制する上で有用です。日々の生活に取り入れて、お子さんの目の健康維持にお役立てください。

最後に、読者に向けてメッセージをお願いします。

安藤靖恭院長 安藤眼科クリニック6

今後も地域密着の眼科クリニックとして、スタッフ一同皆さんの目の健康をサポートしていきたいと思います。症状がないまま進行する病気もあるので、気になることがあれば、小さなことでも気軽にご相談ください。最近は混み合うことが多く、お待たせしてしまうこともありますが、お近くにお住まいの患者さんで、診察までにお待たせする時間が長くなりそうな場合は、一度ご自宅にお戻りいただいたり、近隣で用事を済ませていただいたりすることが可能です。遠方からお越しの方で、お昼時など状況によっては「一度外で食事を済ませてきてください」とご案内することもあります。それでもお待たせしてしまうことがありますが、皆さまに納得していただける診療を行うために、検査や説明のレベルを保つよう心がけていますので、ご了承ください。

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