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藤本 研治 院長、加藤 道夫 先生の独自取材記事

ふじもとクリニック

(箕面市/桜井駅)

最終更新日:2021/10/12

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阪急箕面線・桜井駅から徒歩2分、にぎやかな通り沿いのビル1階にある「ふじもとクリニック」は内科と消化器内科を標榜し、2016年10月に開業。藤本研治院長は近畿大学医学部を卒業後、循環器内科に入局した後、大阪大学にて消化器内科に移り、長年、肝臓病治療に携わってきた。現在も院内で「肝臓病教室」と題したセミナーを開催し、地域住民に向けて情報発信に努めている。また、肝臓専門の外来診療を開設しており、肝臓病の豊富な臨床・研究経験を持つ顧問の加藤道夫先生が担当。「生活習慣病と肝臓病は密接な関係にあることを知ってもらいたい」と話す藤本院長と加藤先生にじっくりと話を聞いた。

(取材日2018年2月17日)

病診連携を考えこの地で開業「よろず相談所」めざす

この地域で開業されたのはなぜですか?

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【藤本院長】私が在籍した大阪大学医学部第一内科学教室(現・消化器内科)が吹田にあり、豊中、箕面、池田には関連病院が多くあります。今後の病診連携を考え、近隣であるこの地域で開業しました。私の父や祖母も開業医だったので、大変さはわかっていたつもりでしたが、想像以上のことも多くありました。勤務医時代は自分の専門分野が中心ですが、開業医となると、内科以外の知識も必要です。まずは診断をし、必要であれば他の専門機関に紹介する。開業医は「よろず相談所」でもあるべきだと思います。

どんな患者さんがよく来られていますか?

【藤本院長】地域柄、高齢者をはじめ、お子さんやその親御さん世代、学生の方も多く来院されます。おかげさまで最近は患者さんの数も増えましたが、土曜日は特にお待たせすることも多く、心苦しく思っています。平日や雨の日など、比較的待ち時間の少ない日のご来院をお願いするなど、患者さんの負担を軽減できるよう工夫したいですね。症状としては生活習慣病の方が多いですが、生活習慣病には非アルコール性脂肪性肝炎(Non-alcoholic steatohepatitis:NASH)が潜んでいる場合もあります。NASHは肝硬変の原因とされ、がんに進行することもあるため、生活習慣病の方には肝臓疾患にも注意をしてくださいと啓発しています。

肝臓の専門外来を設置されているんですね。

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【藤本院長】私の指導医が、現在当院の顧問である加藤道夫先生でした。開業時に肝臓の専門外来を考え、長年、肝臓病の臨床・研究に従事されている加藤先生にお願いしました。加藤先生は私の医療における師匠であり、日本酒の師匠でもあります(笑)。
【加藤先生】藤本先生は、大阪大学の入局当初から肝臓病に取り組み、特に超音波診断(エコー)検査の研究に大変熱心な先生でした。国立大阪病院(現・大阪医療センター)や南和歌山医療センターでも一緒に臨床・研究へともに取り組んできました。そしてこのクリニックでは「肝臓病教室」というセミナーを開催しています。肝臓を専門とする医師が、お酒が好きと言うと意外に思われますが、私はいいお酒を「楽しく飲む」ことが大事だとお話ししています。

肝臓病について長年臨床・研究されたと伺いました。

【藤本院長】私は20年以上、加藤先生は30年以上、肝臓疾患に携わっています。私が消化器内科に進んだ当時は、インターフェロン治療が始まり、臨床や研究が盛んな時代。C型肝炎治療のインパクトはいまだ記憶に残っています。特に、肝臓の超音波診断の研究を続けてきました。開業医となった今でも、新しい治療や研究成果を日常の診療に還元していきたいです。開業医一人では情報を取り入れることが難しいのですが、加藤先生をはじめ、他の先生方と情報共有を続けております。

肝臓病の豊富な臨床・研究経験を治療に生かす

医師の道へ進まれたきっかけはありましたか?

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【藤本院長】高校の同級生で医師の息子がいまして、その同級生が「俺は医学部に行く」と言ったことに影響を受けました。私の父や祖母も医師でしたが、家族から「医師になれ」と言われたことはまったくなかったのです。
【加藤先生】私の家は3代続く医師の家系でした。兄は13歳年上で循環器内科の医師になっていましたので、逆に私はなりたくないと思っていました(笑)。建築や鉄道設計に興味があり受験しましたが、合格に至りませんでした。母が医師の道を強く願っていたこともあり、医学部に進みました。

なぜ肝臓を専門とされたのでしょうか。

【藤本院長】父の影響で最初は循環器内科に入局しましたが、研修を受けた消化器内科の先生方がとても魅力的で、転科しました。ある日、消化器内科の先生に突然、「君は手が小さい。内視鏡に向かないから肝臓内科に行け」と言われました。当時の内視鏡はバネが強く、私の指では手がつりそうになりまして。そんな助言もあり、肝臓を専門としました。肝臓とともに、今現在は内視鏡も診ています。
【加藤先生】当時は、どこの病院に行くか大学側や指導医が決める時代でした。和歌山県立医科大学を卒業後、大阪府立成人病センター(現・大阪国際がんセンター)での研修先が肝臓専門の科だったんです。自分の意思ではありませんでしたが、今思えば、肝臓を専門にしてよかったです。

肝炎治療に多く携わられたそうですね。

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【加藤先生】私の入局時はB型肝炎の研究が始まった頃、インターフェロン治療より以前のことです。肝臓では、腹腔鏡手術が増え、肝臓を肉眼で見て診断や治療ができることが興味深く、臨床や研究に没頭しました。B型肝炎に続き、C型肝炎の治療方法もめざましい進化を遂げています。今も、私自身のクリニック「加藤道夫肝臓内科クリニック」でデータを蓄積をし、研究を続けています。
【藤本院長】肝炎治療には長い歴史があります。今では治る病気になったC型肝炎も、以前の治癒率は5%程度でした。加藤先生や多くの先輩方が広く深く研究し、努力してこられる過程に携わり、見届けることができたことは、今の自分の糧になっています。

生活習慣病と密接に関係する肝炎は若い世代にも増加

患者さんと接する際に心がけていることは何ですか?

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【加藤先生】できるだけ、優しく丁寧に対応したいと考えています。最初からあまり怖がらせないことをモットーにしています。また、勤務医時代は難しかったですが、開業医となった今はじっくり診療にあたるようにしています。
【藤本院長】患者さんの話をきちんと聞き、その方に合った治療を考えたり、生活習慣のアドバイスをご提供するようにしています。また、診察時はできる限り時間をかけるようにしています。特に、ご高齢の患者は、ゆっくり話すことだけで安心される方もいらっしゃいます。そして納得されるまで、わかりやすい説明をするよう心がけています。

今後の診療方針についてお聞かせください。

【藤本院長】地域密着を掲げつつ、生活習慣病に関連する肝臓病について情報発信を強めていきます。肝臓病は自覚症状も少なく、健診でも見つからないことが多いため、加藤先生と「肝臓病教室」というセミナーを開催しています。また超音波検査で肝臓の硬さを調べる線維化診断を行い、早期発見へとつなげたいです。また、この地域はケアマネジャーや訪問看護師と密に連携を取りやすいので、訪問診療も継続していきます。
【加藤先生】勤務医時代から長年、肝臓病教室などの市民公開講座を行ってきました。肝臓病を身近に感じていただくためにも続けていきます。また近年は肝炎よりも脂肪肝の患者さんが増えていますし、肝臓の専門外来でも、生活習慣病に関連した肝臓病など、治療範囲を拡大していきたいです。

読者へのメッセージをお願いします。

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【加藤先生】肝炎経験者の肝臓がんのリスクは高く、経過観察が非常に大事ですので、定期的に受診していただきたいです。肝臓病というと、お酒を飲まれない方は無関係だと思いがちですが、30歳以上の方は母子感染の可能性がありますし、特に都市部では肝炎感染が増加しています。若い世代でもピアスやタトゥー、性的接触による肝炎が増えているんです。ウイルス性肝炎は早期発見・早期治療が鉄則です。年齢問わず感染の可能性がありますので、一度は肝炎検査を受けていただきたいです。
【藤本院長】当院は、高齢者はもちろん、5歳以上のお子さんは診療可能です。超音波検査、胃内視鏡検査、エックス線撮影機器、血液検査は緊急時にはすぐ対応できます。消化器内科全般、特に肝臓に関してはかなり専門的な治療も可能です。また、入院や高度な治療が必要な際も近隣の病院と連携していきますので、内科に限らず心配なことがあればご相談ください。

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