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山本 和美 院長の独自取材記事

つばき内科クリニック

(吹田市/吹田駅)

最終更新日:2019/08/28

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2016年に開業した「つばき内科クリニック」は、地域のかかりつけ医として患者と向き合い、その家族にも満足してもらえる医療をめざしており、1周年を迎えた。これまで大学病院や市民病院、大学院において循環器疾患の診療と研究を重ねてきた山本和美院長は、専門の急性期医療から予防医療、訪問診療など幅広く携わる。そういった経験から、クリニックにおいても大学病院や近隣の専門病院、訪問看護ステーションなどとの連携を密にし、安心できる医療体制を整えている。診療を続ける中、疾患を見つけることのみならず、人を診ることへの大切さを痛感しているという院長に、これまでの経験や開業にあたっての経緯、今後の展望などについて話を聞いた。
(取材日2017年10月2日)

病院勤務や大学院での研究を重ねて開業へ

先生が医師を目指したきっかけからお話しいただけますか?

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両親が医師でしたので、父と母の影響が一番大きかったと思います。私が幼い頃から2人ともずっと病院に勤務しており、当直などもしていたのであまり家にいた記憶がなかったです。父は家で仕事をすることも多く、帰宅してからもよく顕微鏡を見ていたりしていましたので、その姿を見て「とてもかっこいいな」と。物心ついた頃から医師という職業に対しては良いイメージを抱いていました。私自身、子どもの頃は新聞記者やいろんな職業への夢もありましたが、両親の背中を見て育つ中、最終的にはやはりドクターの道に進みたいと決意し、自宅から通える大阪医科大学に進学しました。

どんな学生時代でしたか?

大阪医科大学はクラブ活動が盛んな大学でしたので、私自身も4年間、弓道部に所属し、楽しい学生生活を送ることができました。高校ではクラブ活動をしていなかったので、とても新鮮でした。特に思い出に残っているのは、西日本の医学部で毎年開催されている大会や近隣の大学と対戦する大会に出場したこと、年に2度の合宿に参加したことです。弓道の一番の魅力はやはり見た目のかっこよさです。はかま姿も素敵ですし、きちんとした姿勢でなければ的に当てることができないので、競技をする上で美しいフォームをつくることを一番大切にしていました。昇段試験も受け、参段まで取得しました。弓道を通じて精神力と集中力を高めることができ、医師になってからもその経験が生かされているような気がします。

卒業後の経歴についてお聞かせください。

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研修医時代は、教科書どおりにいかないことも多く、つらい経験もありました。特に、長期入院治療中の患者さんの精神面を支えることがなかなかできずに葛藤しました。今思えばもっといろいろなことができたのではと思います。3年間の内科研修を終えた後、循環器内科で4年間学び、その後は大阪大学の循環器内科に入り、大学院で4年間研究に携わりました。そして吹田市の市民病院で2年半ほど勤務した後、2016年10月に当院を開業いたしました。

居心地の良い落ち着いた空間を患者に提供したい

数ある専門分野の中で循環器内科を選んだ理由は?

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もともと救急医療に興味があり、その中でも特に心臓疾患に興味があったというのが一番の理由です。例えば救急で運ばれてきても、2週間もすれば症状が良くなる患者さんが多く、そこは抗がん剤を使って長期にわたる治療とは大きく異なります。治療の反応が早い循環器は、私には理解しやすかった分野でもありました。大学院においては、主にコレステロールや代謝といった動脈硬化の研究を重ね、医療への理解をより深めることができたと思っています。治療を含めた考え方全般であったり、データの見方であったり、疾患を理解する上での理解力が深まったことで、その後の診療そのものに対する姿勢への影響もあったかと思います。

開業に至った経緯をお話しください。

これまで吹田市の市民病院で勤務していましたので、開業しようと思った一番の理由は、病院の循環器内科だと、治療が終わってしまうと、その後の生活面において困っていることの相談にも対応できない上、融通を利かせることが難しいんですね。もう少し患者さんの生活に即した形で、何かお役に立てることができたらという思いから、なじみ深い吹田の地でクリニックの開業を決意いたしました。開業したことによって、病院にいる頃よりは、治療後のリハビリテーションやメンタル面でのケアなど、患者さんが相談しやすい環境を提供できているのではないかと思います。通院しづらい患者さんに対しては、在宅医療といった形で訪問診療もさせていただいております。

こちらのクリニックならではの特徴は?

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レイアウトについては、あまり病院らしくないおしゃれなイメージをコンセプトに、少しでも落ち着ける居心地の良い場所にできたらという思いで設計士さんにオーダーさせていただきました。ロゴマークは旧姓にちなんで、椿の花と心臓のハート型をモチーフにして作成し、院内全体は花のイメージで赤を基調としたデザインになっています。設備面では、レントゲン、エコー、心電図を完備しており、簡単な呼吸器の検査も可能で、血管年齢を測定するABIという下肢動脈の狭窄・閉塞を見る検査の機械なども導入しています。血液検査では、CRP測定、ヘモグロビンA1c値を調べる血糖値の診断なども院内で診ることができますので、ご来院いただけるとある程度のことはわかるかと思います。

認知症の患者だけでなく支える家族の心のケアも

診療にあたり、どんなことを心がけていますか?

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当院に来られる患者さんには、動悸、息切れ、血圧、コレステロールといった症状にお困りの方が多く、年齢層もさまざまなので、できるだけ一人ひとりの不安を解消できるよう、わかりやすい説明を心がけています。また、循環器内科はもちろんですが、週3~4日は小児科の医師、週2日は放射線科の医師も来ておりますので、幅広い症状の患者さんに対応できるような場所にしていきたいと思っております。そのためにも、できるだけ待ち時間を軽減することを考え、予約制も取り入れております。ただ、予約いただいていても、お待ちいただくときもあるため、できるだけ迅速に丁寧に対応することを心がけています。

今後の展望をお聞かせください。

子どもから高齢者まで、いろいろな患者さんにご利用いただけるよう、地域の皆さまに頼りにしていただけるクリニックをめざし、展開していきたいですね。開業してからおよそ1年、まだまだこれからですが、認知症の患者さんをもっと診られるような環境づくりに取り組むとともに、例えば認知症カフェのような施設とも連携しながら、認知症予防にも積極的に取り組んでいけたらと考えています。現在は小児科専門の医師が来ているのが午前中のみなので、検診や予防接種といったことが中心ですが、今後は小児科にも力を入れ、子どもたちにも安心して来ていただける場所にしていくことが目標でもあります。

認知症のご家族を抱えている方にアドバイスをお願いします。

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認知症のご家族をお持ちの方には、「認知症かもしれない」ということを許容するのに時間がかかったり、「介護しないといけない」と自分だけで抱え込んでしまって疲弊したり、苦労されている方も多いです。疲れてしまう前に、周りに頼ることも必要です。吹田市はいろいろな面で医療・介護が充実しています。介護する人あっての介護だと思いますので、ご自身の健康にも目を向け、ストレスを解消しながら相談できる場所としてフォローできればと考えています。何か心配な症状が出てきたと感じたら、お気軽にご相談にいらしてください。

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