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山本 爲義 院長の独自取材記事

内科外科 ためさん診療所

(豊中市/千里中央駅)

最終更新日:2019/08/28

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大阪モノレールの千里中央駅から徒歩4分、大阪市営地下鉄御堂筋線・千里中央駅からも徒歩5分。大規模マンションが立ち並ぶ住宅街の入口にあるメディカルビルの、亀のキャラクターがかわいらしいクリニックが、山本爲義(やまもと・ためよし)先生が院長を務める「内科外科 ためさん診療所」だ。カフェか美容サロンのような、落ち着いた雰囲気のおしゃれな内装は、院長の妻のアイデアだそう。内科から外科まで幅広くカバーし、設備も新型のレントゲンをはじめ、血球測定器、CRP測定器、HbA1c測定器をそろえ、糖尿病や肝機能の測定がすぐに行えるようになっている。山本院長にクリニックの特色や、力を入れている診療について話を聞いた。
(取材日2017年9月7日)

スムーズかつ迅速な治療のために、病診連携を重視

どのような症状の患者さんが多いのでしょうか?

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外科の患者さんが結構多いんですよ。もともとこの辺りには、外科を診ているクリニックが少なかったようなんです。ですから、ケガをしたけども、総合病院に行くのは気が引ける、でも縫合しないといけないかも……そんな判断のつけにくいという場合に、皆さんお困りだったようで、開業して以来、とても頼っていただいております。また、肝臓をメインに診る内科というのはほとんどないので、会社の健康診断で肝臓の数値で引っかかって要検査と言われたと来られる方もたくさんおみえになります。

患者さんの年齢層はいかがですか?

幅広い年齢層の方に来ていただいていますね。朝は出勤前に薬をもらいに来る人や、高齢者や幼児連れのお母さんたち。お昼はお子さん連れのお母さん方や、学校の終わった子どもたち、夕方遅くなってくると、会社帰りの人たちが多くなります。そんなわけで1歳児から90歳までと、もうほぼ全年齢層を網羅していますね。あと、英語が通じるクリニックというのがクチコミで広がったようで、留学生さんなども来られます。一番多いのは、30〜40代の子育て中のお母さん方ですね。そしてその方々が気に入ってくださって、「親を連れて来ました」と来院されることもよくありまして、親子3代で通院されている方もいます。

多くの総合病院と提携されているそうですね。

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市立豊中病院をはじめ、地域の数多くの総合病院と提携しています。週に2~3通は紹介状を書きますね。総合病院側としても、一定の検査をした上ではっきり症状がわかっている患者さんだと、何をすればいいのかが明確なので、早く対応してくれ、「今すぐ来てください」と患者さんの受け入れもスムーズなんです。先日は待合室で脳卒中を起こした患者さんがおられたんです。それですぐに国立循環器病研究センターに電話しましたら、「紹介状は最低限でいいので、今すぐ救急車を呼んでこっちに来てください」と言ってもらい、すぐ運ぶことができました。その患者さんは脳卒中を起こしてから1時間以内に治療を開始することができ、完全に回復することができました。日頃の連携がこういうときに役立つのだと思います。

メタボリック症候群の働き盛り世代を支えたい

特に多い症状というのはありますか?

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腹痛で来られる人が多いです。僕もこれまでいろいろな医療機関で診療してきましたが、あまり診療所やクリニックには腹痛の人というのは来ないんですね。ですが、ここにはこんなにたくさんおなかが痛いと言って来られるということは、「これは普通のおなかの痛みではないのでは?」と不安になった方が、「もしかしたら原因は肝臓かも?」と考えて、「じゃあ肝臓内科を標榜しているためさん診療所に行ってみよう」と来られているのかなと。確かに、各種検査機器もそろってますが、一番の強みは、症状を見極めるのが早いというところではないでしょうか。僕自身、勤務医時代に救急の先生とよく一緒に腹痛の患者さんを診てきましたので、腹痛の初期診療に関しては自信があります。腹痛の中には、一刻も早く総合病院に運び込まないといけない症状もあります。紹介するタイミングが一日早いだけで、手術も軽くなりますし、術後も良好に経過しやすくなります。

先生もともとの専門領域は、肝臓疾患なのですね?

はい。肝臓の各種疾患からがんを発症し、手術に至るまで、肝臓の疾患全般にわたって診続けてきました。その中には、残念ながら完治できず亡くなってしまった患者さんも少なくありません。肝臓疾患は、長年の不摂生が放置された結果であることが多いのですが、ではなぜ悪い状態が放置されてしまったのか。その理由は「忙しいから」なんですよ。最近多い症状が脂肪肝なんですが、脂肪肝から肝臓がんになるケースを何度も経験しています。ほとんどが働き盛りの方です。検診で脂肪肝が見つかって要検査と言われても、その時間がないんです。脂肪肝も早めに改善すれば良くなりますし、薬もあります。また、脂肪肝は糖尿病の「先駆病変」ともいわれていて、数年後、数十年後に糖尿病を発症する人も多いのです。

脂肪肝は、メタボリック症候群とも関連しているのでしょうか。

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一言でメタボリック症候群といっても、脂肪肝だけではなく、糖尿病の人もいますし、脂質異常という人もいます。糖尿病になってしまってる人は少ないですが、前段階の人は多いです。検診で引っかかって内科に行っても、「痩せなさい」と言われて終わりというケースが多々あります。患者さんの方も、「どうせ痩せろって言われるだけでしょ」と思ってしまって、また来年の検診で引っかかって、という繰り返しになりやすいのではないでしょうか。しかしそういう患者さんたちは、仕事が忙しくて食事が不規則になったり、接待などもあったりと、どうしても食事制限が難しい・痩せられない環境にいることが多いのが現状です。でも、その人たちが、日本の経済を支えているんですよね。そういう人たちのおかげで、子どもも老人も助かっているという側面があるのですから、まずその人たちを助けないと、と強く思っています。

これからの町のクリニックに期待されていること

開業されて新たに気づいたこと、心がけていることはありますか?

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総合病院の検査結果を持って、いらっしゃる方が多いですね。最初は、「こんな大きな病院の偉い先生に診てもらってる人が、何で当院のような町の開業医を受診するんだろう?」と不思議に思っていました。しかしよくよく話を伺うと、大きな病院では聞きたいことがあっても聞けなかったと仰る方が少なくないんです。説明がなかったわけではないんでしょうけども、きっと理解・納得できなかった部分があるんですね。大きな病院は忙しい先生がほとんどですし、患者さんもそれがわかってしまうので、質問できないというケースが多い。そういう患者さんのフォローをするのも、町の開業医の役目だと考えています。

これから力を入れたい領域はありますか?

がんの患者さんをクリニックレベルで診ていきたい、お手伝いしたいと思っています。僕はがんの臨床を20年ぐらいやってきたもので、がんの仕組みであったり、治療の流れなどもよくわかっています。その取り組みの一つとして、栄養支持療法といって、どんどん痩せていく患者さんを栄養面から支え、元気に長生きできるようにサポートするという重要な療法があるんですが、その治療法を提供していきたいと考えています。いずれは訪問看護ステーションや24時間対応の診療所など、多職種の方々と連携しながら、チームを組んで、地域活動として取り組んでいけたらいいなあと思っています。

今後の展望をお願いします。

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総合病院の医師たちは、手術などの急性期を過ぎた患者さんのことをじっくり診るということがなかなか難しいんです。以前は手術後、終末期になっても「うちで手術した人だから」と総合病院で受け入れることもありましたが、今はそれが許されません。ですので、そういう患者さんの受け皿になりたいと思っています。また、がんが落ち着いて投薬だけになっている患者さんの場合は、今度はいちいち薬をもらうためだけに総合病院で何時間も待たなければならないという問題が出てきます。そのような患者さんは、うちに来ていただければ処方もしますし、ご相談にも乗りますので、まずは気軽にお話をするような気持ちで、来ていただければと思います。

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