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宮岸 玲子 院長の独自取材記事

みやぎしレディースクリニック

(目黒区/都立大学駅)

最終更新日:2021/09/21

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東急東横線の都立大学駅から徒歩3分ほど。黒いモダンな外装が目を引くビルの3階にある「みやぎしレディースクリニック 」は、都内の病院やクリニックで経験を積んだ宮岸玲子院長が2017年に開業したクリニックだ。白と木目調をベースにした落ち着いた雰囲気の院内で、婦人科の一般診療をはじめ、婦人科検診、妊婦健診、不妊治療などを行っている。「何科のお医者さんへ行っていいのかわからないようなことでも、来ていただければ窓口になります」と話す院長。更年期におけるさまざまな不調や、思春期の月経痛といった症状も「我慢する必要はありません」と力強く語ってくれた。そんな院長に開業時からの院内の変化、診療内容、同院で接種できるHPVワクチンなどについて幅広く話を聞いた。
(再取材日2021年8月23日)

検診は自分で体調の変化に気づく前に行くことが重要

前回の取材は開業したばかりの2017年でしたが、4年たっての変化はありますか?

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この場所にレディースクリニックがあることは、だいぶ周知されてきたと感じています。当院には思春期のための外来があり、若い方の相談も増えました。子宮頸がんの予防目的のHPVワクチンの接種にいらっしゃる方も増えています。ただ前回の取材の時に、「子宮頸がんや子宮体がんにかかる方は増加しているのに、検診の受診率は欧米に比べて低い」とお伝えしましたが、現在もまだ少ないと言えます。特に昨年は新型コロナウイルス感染症流行の影響もあって減ってしまいました。忙しい方も多いため、検診に行かない理由はたくさんあると思いますが、がんは静かに進行していくものです。ですから、自分で体調の変化に気づく前に、検診で見つけてもらう必要があります。毎年1回、どこかでスケジュールを決めて、自覚症状が出る前に検診を受けていただきたいです。

診療内容などで変わられたところはありますか?

診療内容は変わらず、婦人科、妊婦健診、不妊治療と多岐にわたって診療しております。院内は新型コロナウイルス感染症の影響もあって、手術室をリカバリー室にリニューアルしました。感染症対策としては、院内や検査機器の定期的な除菌や、医師、スタッフの毎日の検温や健康確認などを欠かさず行っています。診療は予約優先ですが、ご都合の良い時間にインターネットから気軽に予約を取っていただけるシステムを以前から採用しています。もちろん、インターネットは苦手という方は電話での予約も受けつけています。

接種する方が増えているというHPVワクチンについて教えてください。

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HPVワクチンは子宮頸がんの予防につながるもので、性交渉する前の接種が推奨され、小学6年生から高校1年生までの女性は公費で接種できます。1985年から2017年の日本の統計では、子宮頸がんと診断される方は毎年約1万人いるとされます。若い方に発症するケースが多く、進行が早いことも特徴です。世界的にはHPVワクチンの接種が広まっており、子宮頸がん患者の数は大きく減ってきていますが、日本の発症数は右肩上がりです。接種によって期待できるメリットはデータでもわかりますし、子宮頸がんはウイルスを原因とするので、風疹などの予防接種と同じように感染症のワクチンと捉えて接種していただきたいと考えています。もちろん男の子にも同様に打っていただきたいワクチンです。接種に対して保護者の方が不安になることも理解できますので、納得して受けていただけるような説明を心がけています。

生理痛や更年期の不調は我慢せずに受診してほしい

思春期のための外来では、どのような相談が多いでしょうか?

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月経にまつわる体調不良でいらっしゃる方が多いです。月経痛は我慢する必要はなく、体調だけではなく気持ちの面でも毎月の月経に振り回されていると感じるのなら受診していただきたいですね。当院では症状によって鎮痛剤や低用量ピルなどを、しっかりと説明をした上で処方しています。月経にまつわる症状は我慢するものと思っている方もいるかもしれませんが、決してそうではありません。月経困難症は、よく氷山の一角だと言われます。目に見えているのは月経困難症という一つの疾患ですが、毎月のいらいらによって強迫神経症などの神経疾患につながったり、痛みの原因がチョコレート嚢胞であった場合、卵巣がんや不妊の原因になったりすることも。そんなさまざまな問題が潜んでいるわけですから、我慢する必要はないのです。

更年期障害の治療も行っているそうですね。

閉経前後に体がなんだかつらいという訴えで当院を受診される方も増えてきました。治療方法は漢方薬、ホルモン補充療法、プラセンタ療法などがあります。更年期障害の症状は人それぞれですので、検査をしてその方に合った治療方法を提案しています。こちらも月経痛と同様で、更年期障害という病名もついていますから、我慢せずにいらしていただきたいです。そして、閉経の仕組みについても知っていただきたいですね。閉経前後はホルモンが大幅に変化するため、高血圧や骨粗しょう症になりやすくなるなど体の中が大きく変わります。閉経について知ることによって、それらとどう向き合うのか心構えができると思います。通過点として必ず来る更年期、困ったらいつでも受診していいんだ、ということも知ってもらいたいですね。

その他、どういった症状でいらっしゃる方が多いですか?

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不妊治療も行っていますので、不妊と診断がつかないまでも、お子さんをご希望される方は多いです。当院で行っているのはタイミング法と人工授精で、妊娠のメカニズムと不妊になる原因を検査をしながら説明しております。また婦人科ではさまざまな症状に対応しています。例えばめまい、朝起きられない、気分が落ち込んでいるといった症状なども。何科のお医者さんへ行っていいのかわからないようなことでも、一度来ていただければ、必要な医療機関におつなぎする窓口になれると思います。

婦人科受診のハードルを下げて気軽に来られる場所に

治療の際どのようなことを心がけていますか?

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患者さんがきちんと納得して治療や検査に臨んでいただけるよう、心がけています。まず患者さんの訴えを丁寧に伺い、今一番何にお困りなのかを、ご自身でもわかっていただくところがスタートです。その上で、「私は今こういう検査をしておいたほうがいいと思いますが、今日検査してもいいですか?」と一つ一つ了解を得ながら、治療を進めるようにしています。そう思うようになったのは、20年ほど前に父をがんで亡くしたのがきっかけです。父はもう治療の手立てがない状態でしたが、当時の主治医の先生は私たち家族の話を本当によく聞いてくださって、ご自分の意見も述べつつ、いつもいろいろな選択肢を示してくださいました。納得のいく見送りができたのは先生のおかげです。今患者さんにこちらの意見を一方的に押しつけないよう心がけているのも、父のことでたいへん勉強になったからです。

先生のリフレッシュ方法を教えてください。

週に1回、筋力トレーニングを行っています。なかなか運動しようと思わないので、週1回と決めて昼休みに筋トレしています。仕事終わりは家に帰ってすぐに家族にごはんを作らないといけませんし、時間が取れません。昼間働いている時が自分の自由な時間ですね。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

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こんなことで受診していいのかと迷うようなことでも、どうぞご相談にお越しください。例えば思春期で月経不順に悩んでいるような場合、お一人では気後れするようでしたら保護者の方と一緒にお越しください。また、今後さまざまな体の変化が起こる更年期の方も、婦人科のかかりつけ医があると将来的に助かるのではないでしょうか。自分の体を他人に知ってもらい、客観視できる場所があると、体の変化に冷静に向き合うことができると思います。検診も定期的に行うことで、突然がんが進行した状態で見つかるというようなことも防げるでしょう。皆さんが受診しやすいように、婦人科を受診するハードルを低くして、気軽に来ていただける場所にしていきたいですね。

自由診療費用の目安

自由診療とは

人工授精(抗生剤込み)/2万350円
子宮頸がん検査/6600円
子宮体がん検査/8800円
エコー検査/5500円
膣分泌物培養検査/4400円
HIV検査/5500円
淋病PCR検査/5500円
クラミジアPCR検査・抗体検査/5500円
梅毒検査/2200円
HBV検査・HCV検査/各2750円
HPVハイリスク検査/7700円
HPVワクチン(4価)/1万8150円(1回)
HPVワクチン(9価)/3万3000円(1回)
※HPVワクチンは計3回の接種が必要です

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