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篠田 昌孝 院長の独自取材記事

しのだ内科クリニック

(豊田市/末野原駅)

最終更新日:2021/01/07

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2015年9月に開業した「しのだ内科クリニック」。篠田昌孝院長は長く総合病院に勤務し、トヨタ記念病院では科部長やクリニック長を務めていた。専門とする消化器科の中でも、内視鏡の分野ではエキスパートといえる人物だ。その経歴を聞くとどんな大先生だろうかと身構えてしまうが、ひとたび向き合うと、飾り気のない自然体な人柄で対話相手をリラックスさせてしまうから不思議だ。地域医療にかける思いも強い篠田院長に、病院時代の話からクリニックのことまで語ってもらった。
(取材日2017年4月26日)

身近なかかりつけ医として、地域医療に貢献したい

クリニックについて教えてください。

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内科ですので幅広い疾患に対応していますが、私の専門が消化器科なので、内視鏡を使った検査や治療が得意分野です。高画質な上部・下部拡大内視鏡や、経鼻内視鏡を導入しているので、検査に関しては病院と同等のレベルで行うことができます。人の輪を大切にしたいとの思いから、当院のロゴマークは輪がモチーフになっています。デザイナーの方がデザインした輪に、星を1つ加えることでさりげなく「しの田」と読めるようアイデアを出しました。地域基幹病院との連携の輪を活用し、地域医療に取り組んでいく考えです。

昨年から禁煙治療も始められたそうですね。

患者さんからの要望もありましたし、禁煙できずに悩んでいるという方は増えていますね。私自身、昔はヘビースモーカーだったので、気持ちがわかるんです。今では減っていますが、昔は医師がタバコを吸っていることも多かった時代でした。今の喫煙者は皆さん肩身の狭い思いをされていますよね。会社でも家でも煙たがられるし、何よりご自身が健康に悪いということを自覚されています。禁煙したいのにやめられないのは、意思の弱さではなく、ニコチンの持つ強い依存性が原因。きちんと治療が必要な病気なんです。

禁煙治療のほかには、どういった病気が増えていますか?

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高血圧、糖尿病、コレステロールや中性脂肪が高い脂質異常症がやはり多いですね。いわゆる生活習慣病です。近年非常に増えているので、重症化しないうちに予防・改善していきましょうということで、ホームページに病気の要因や予防法などを書かせていただき、健康維持に役立つ情報発信にも努めています。病気の早期発見・早期治療に加え、日々の生活を見直し、病気にならないための習慣づくりを推し進めていくことも、地域住民の健康を守るという意味で、かかりつけ医の大切な役割であると考えています。

地域医療連携で安心できる医療の提供を

長く総合病院に勤めてこられて、クリニックを開業しようと思ったのはなぜですか?

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長年病院に勤める中で、地域医療における病院とクリニックの役割分担が重要であると痛感してきました。患者さんは高度な医療を求めて大きな病院に集まりますが、集中し過ぎて対応し切れなくなれば、その役割を果たすことはできません。患者さんに安心できる体制で医療を提供することができなくなってしまうのです。病院の負担を減らしてうまく機能させるには、ある程度の専門性を持って対応できる開業医が周りに必要です。私は名古屋市内で生まれ育ちましたが、研修医としてこちらに来て以来、通算22年この地の医療に携わってきました。自分自身年を取ってきたということもあり、お世話になったこの地域の方々のために、今度はかかりつけ医として貢献していこうと決意。地域基幹病院との連携体制をしっかりと整えているので、安心して来ていただければと思います。

クリニックの診療ではどのようなことを大切にしていますか?

自分をあまり前に出さないように心がけています。医師はその使命としてよい結果を出そうと思いがちなんですが、それが必ずしも患者さんの希望とは合わない場合があります。病気に対する考え方であったり、生きざまといったものは人それぞれ違いますから。その方がどうしたいかということを尊重し、意見を取り入れながら、その上で医師として自分の意見を言うようにしています。そのために、できるだけ患者さんの話をよく聞く、ということに重きを置いています。

一般的には言いたいことも言えずに診察が終わることも多いようですが、先生は会話を重視しているのですか?

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私の診療は、基本的に患者さんにはできるだけ話していただいて、それに対して必要な問診を加えていく、というスタイルです。ここまででだいたい8割くらいの診断は自分の中に導き出していて、あとの診察や検査はそれを確認するためのものです。もともと私はおしゃべりが得意なほうではないんですが、人からは温厚な人柄だと言われるので、話しやすいのかも知れません。リラックスしていろいろなことをお話ししていただくことで、言いにくいようなことも言っていただけるようになりますし、そういった会話の中にこそ、適切な診断につながる要素が隠れている場合があると思っています。

対話を重視した診療。安心して受診を

ドクターになろうと思ったきっかけを教えてください。

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親から勧められたのが最初のきっかけですね。私はあまり人を押しのけて前に出て行くタイプではないので、企業に入って出世をめざすなどは向いてないだろうということと、数学が好きでその思考特性が医師に向いてるんじゃないかと。数学というのは理論的思考力はもちろん、粘り強く考えること、忍耐力とか突然のひらめきとか、そういうことが鍛えられますよね。医師は話を粘り強く聞いて、その問診内容や診察所見といったさまざまな要素を手がかりに診断を導き出します。数学的思考と医師の仕事には通じる部分がたくさんあると感じます。的確な診断・治療を施せて、感謝されたときにはやりがいを感じますし、今は医師の道を選んで正解だったな、と思っています。

先生は内視鏡検査の経験も豊富で、クリニックでも力を入れておられるそうですね。

内視鏡は目で見て診断がわかりやすいということと、検査だけでなく、外科に近いような治療ができるというところに大きな可能性を感じました。もともと手先が器用だったので、適性もあったと思います。昔は今と違って手取り足取り教えてもらうのではなく、自分の目で見て学べ、という時代だったので、先輩の先生方の手技を食らいつくように観察し、また自分とどこが違うのか考えることで習得した部分が大きいです。当院のことを調べられて、内視鏡検査を受けるために来てくださる方も多いですね。皆さんやはり内視鏡への不安を抱えて緊張されているので、ほかの診療と同じく患者さんの不安によく耳を傾け、様子を観察することで、少しでもリラックスした状態で検査を受けていただけるように心がけています。

これまで数々の症例を診てこられたと思いますが、印象に残っているエピソードはありますか?

私が消化器科の医師になって一番最初に担当したのは肝臓がんの方でした。かなり進行していたので、抗がん剤による化学療法を行うことになりましたが、最終的には退院されたんです。それまでがんは治らない病気だと思っていたので、考えが180度変わりました。当院ではがんの治療を行うことはできませんが、検査で見つかれば病院を紹介しますし、ご家族のがんのご相談に乗らせていただくなど、がん治療の経験を生かしてできる限りサポートしたいですね。

最後に、読者の方へメッセージをお願いします。

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当院は小学生以上のお子さまから高齢者の方まで、どなたでも気軽に日々の健康のことや、調子の悪いところを相談していただけるような、地域に根差したかかりつけ医としてやっていこうと思っています。困ったことがあれば早めに足を運んでいただき、街で会話するような感覚でいろいろとお話を聞かせていただけるとうれしいです。できるだけ患者さんの意見を取り入れながら、一人ひとりに寄り添った丁寧な対応を心がけていますので、安心して受診してください。

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