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島本 聡 院長の独自取材記事

けやき歯科

(豊田市/愛環梅坪駅)

最終更新日:2019/08/28

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「皆さんに“口福”になってもらいたい」と語る「けやき歯科」の院長島本聡先生。開業したのは2015年だが、勤務医時代に院長を務めており、経験豊富な歯科医師だ。義歯の技術に定評があり、島本先生に義歯を作ってもらったことから、長年島本先生のもとに通院する患者もいるという。表面麻酔薬などを使った痛みの少ない治療や個室クリーンルームなど、治療される立場に立った環境を整えているのも印象的だ。話し方も優しく丁寧で、とても親しみやすい島本先生に、普段の治療の内容や、治療に対する考え方、心に残るエピソードなどを聞いた。
(取材日2017年6月22日)

地元に貢献したいと思いをこめて「けやき歯科」を開業

先生が歯科医師をめざしたきっかけを教えてください。

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父が内科の医師だったので、人に直接触れて、治してあげる仕事をしたいと思うようになりました。とはいえ、父の仕事ぶりを見る機会はあまりなかったんです。僕が中学生になった頃には、父は身体を壊して入院してしまい、その姿を見ていて、「不摂生が過ぎれば元気な人でも目に見えて弱ってしまうんだ」と実感し、「せっかく父が医療に携わっていたのだから、自分も治療する仕事がつきたい」と強く思ったんです。僕は手先が器用だったこともあり、歯科医師は天職だったなと思っています。

豊田市でけやき歯科という名前で開院したのは何故ですか?

場所については、守山に住んでいる母が5年前に脳梗塞で倒れたので、何かあったときにすぐに行けるように、東海3県どこかで開業したいと思っていました。ちょうど守山に近い豊田で物件がみつかったのでここに決めたんです。名前については、実はお手本があります。開業前の最後の1年間に院長をさせていただいていた医院が「さくら歯科」だったんです。さくら歯科は春日井市にあったのですが、春日井市の市の花が桜だったので、「地元に根差し、大きくなって地元に貢献したい」という思いがこめられていました。その名付けがとても良いなと思っていたので、豊田市の市の木がけやきだったことから、けやき歯科にしたんです。大きくなれますよう鋭意努力中ですが、少なくともこの地域の方たちに貢献したいなと思っています。

開業後、特に力をいれている治療のことを教えてください。

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幅広い年齢層の方がいらっしゃいますが、高齢者の方も多いので義歯に力を入れています。前に入れていたものよりは、噛みやすく、痛くないものを入れようと思っていますが、特に上の義歯については喜んでもらえることが多いですね。現状の保険制度では、義歯に手間がかけられないことが多いのですが、僕は患者さんに合った良いものにしようとわりと時間をかけて作製しています。義歯は奥が深く、難しいのですが、製作する技工士とよく話をして、「これはこうして」だとか、「これはこうなるだろうから……」と指示を出して、時間をかけて試行錯誤しています。いい義歯は形が似てくるものですが、それでも骨の厚み、噛み合わせ、噛むときの癖など、それぞれ違うので、全員において結果を出すのが非常に困難です。

患者が快適に治療が受けられる環境を提供していく

痛みの少ない治療をめざしているとのことですが、具体的にどのようなことをされていますか?

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まず患者さんが緊張されている場合、麻酔の効き具合もよくないので、リラックスしてもらうように、話の仕方を工夫したり、緊張感をとるように会話をしたりします。麻酔の痛みには、針を刺すときと、針から麻酔薬が入ってくるときの痛みがあるので、針を刺したときの痛みがなくなれば痛みは半減すると考え、当院では必ず表面麻酔薬を使います。また、針は細ければ細いほど痛みを感じにくくなるので極細注射針を使用し、麻酔薬を一定の速度で圧力をかけすぎないように入れるために電動麻酔注射器を導入しました。この注射器は6パターンの音楽が流れるので、音楽を聞いてリラックスしてもらいながら、注射をしています。完全に無痛というのは難しいと思いますが、患者さんに「痛みを感じなかったよ」と言ってもらえたときは、とてもうれしいですね。

個室クリーンルームについて教えてください。

個室クリーンルームは花粉症の方、人に話を聞かれたくない方、歯科が苦手で大声がでてしまうお子さんなどに利用していただいています。花粉症の方は治療中むせてしまい、とてもつらそうなので、それをどうにかしてあげられないかと思っていました。花粉は二重で扉が密閉してあっても、個室でなければ、人と一緒に入ってきてしまいます。当院に入れている空気清浄機は大規模な病院でも使用しているもので、かなり性能が良く、花粉だけではなく、PM2.5、ウィルス、細菌などを吸ってくれます。そのためか、実際に花粉症の方でも、治療中はかなりくしゃみなどがでなくなるようです。

予防歯科にも力を入れているとのことですが、どんなことをされていますか?

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トヨタ関連部品健康保険組合員の調査によると、年に2回歯科検診している人はたったの2%ほどでした。予防の意識も知識も足りないように感じます。このままでは、今現役の方が60代になったとき、一気に悪くなってしまうかもしれません。ですから、当院でも予防の大切さは力を入れてお話をしています。虫歯と歯周病は生活習慣病の1つと言われていて、改善するためには、生活習慣を変えていただくことが大切です。僕は幼稚園の頃、よく熱を出し、抗生剤を頻繁に飲んだため、今ではかなり強い抗生剤でないと効かなくなってしまいました。その経験があるので、病気でないなら、なるべく薬を使わず、歯ブラシ、フロス、歯間ブラシなどのツールを使って歯磨きや歯茎マッサージをして、口内の環境を良くしてもらいたいので、その使い方についてお伝えしています。洗口剤や歯みがき粉などは補うという形で使うようお勧めしています。

多くの患者を「口福」にしていきたい

小児歯科についてお話しください。

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お子さんにはトラウマにならずに帰ってほしいので、本当に嫌がることはなるべく行わないようにしています。お子さんでも僕から説明して、わかってもらって、できる範囲で頑張ってもらいます。たまに本屋でお子さんが好きな絵本や漫画などをチェックして、お子さんと楽しく話せるようにもしていますよ。それから、小さいうちや、虫歯がまだ少ないときに来ていただきたいですね。そのほうが、痛みもほとんどなく治せますし、楽しく通院してもらえます。やはり歯医者には予防するために来てもらうのが理想です。また、虫歯菌は大人の唾液から感染するので出産前にお父さんとお母さんがあらかじめ虫歯を無くしておくのも大切です。妊産婦健診を通して現状を知っていただき、お母さんやお子さんに対してのアドバイスができますので、安定期に入ったらまずは一度来院されることをお勧めします。基本的な治療や検査は胎児への悪影響はありませんのでご安心ください。

これまで治療された中で心に残ったエピソードがあれば教えてください。

名古屋市のタナカ歯科で修行していたときに、養護施設へ往診に行かせていただいたのですが、そこで脳梗塞から脳性麻痺になり、車いすで言語がうまく喋れない方を担当していました。その方は上下とも全て歯がなく、非常に食べづらかったので、入れ歯をつくり直したのですが、その入れ歯はとても良いものに仕上がったんです。全然落ちないし、喋っても動かず、うまくはまっていました。その方は表情が暗く、沈んでいたことがよくあったのですが、その入れ歯になってから、よく笑うようになり、おいしく物を食べられるようにもなり、体調も改善されたんです。残念ながら、昨年91歳で亡くなりましたが、僕がさくら歯科に行っても、開業した後でも、タクシーで15年ほどずっと通院してくれました。たかだが義歯ですが、よい人生の最後を送ってもらう、一助になったのかなと思っています。

患者さんや読者の方にメッセージをお願いします。

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皆さんに「口福」になってもらいたいと考えています。そのために、一歩ずつ地道にできることをミスのないようにしっかりやっていきたいです。健康に関する知識を皆さんに知ってもらいたいので、メンテナンスに来た方には必ず新しい情報を何か1つ知ってもらうようにしています。例えば疲れをとりやすくする方法だとか、良い睡眠のとり方だとか、歯科に直接関係ないものでも、体調が良くなることで、口の中も改善することもあるので。また、ストレスのない治療時間をすごして、帰るときは少しでも楽になってもらえるように心がけています。

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