町田 宏樹 院長の独自取材記事
久喜歯科
(久喜市/久喜駅)
最終更新日:2024/12/18

久喜駅東口から徒歩1分の場所にある「久喜歯科」。平日は夜8時まで、土日も診療しているので働く人でも通いやすいクリニックだ。院長の町田宏樹先生を中心に15人もの歯科医師が診療にあたっており、虫歯や歯周病の治療はもちろん、小児歯科、審美歯科、根管治療など、その守備範囲は広い。特に予防歯科、インプラント治療、矯正に力を入れており、矯正についてはすべての歯科医師が対応可能な体制を整えている。多くのスタッフをまとめながら日々の診療にあたる町田院長に、診療に対する想いや予防歯科の重要性について話を聞いた。
(取材日2024年9月27日)
チーム医療を実践し、質の高い治療を追求
まず、こちらの歯科医院の特色について教えていただけますか?

常勤10人、非常勤も含めて15人もの歯科医師が在籍しており、さらに歯科衛生士、歯科技工士と連携しながらチームで医療に取り組んでいるのが大きな特色です。1人の歯科医師では限界もありますが、専門分野を持つ者がチームを組めば診療の幅を広くも深くもできます。一つの症例に対してダブルチェック、トリプルチェックで見逃しを防止し、最善の治療法を追求できるのも強み。担当した先生によって治療の方針が変わってしまうなんてことがないよう、どの先生が担当しても質の高い治療を提供したいと考えています。もう一つの特色は、歯科医師を患者さんご自身に選んでもらうスタイルを取っていることです。ずっと同じ先生に診てもらうこともできますし、ほかの先生に変更することもできます。患者さん目線に立って、相談しやすい、話しやすい環境をつくれるように診療体制も工夫しています。
院内の設備についても教えてください。
1階にユニットが7台、3階に5台と合計12台のユニットがありますが、すべてパーティションで区切った半個室にして、プライバシーを保ちながら治療を受けられるようにしています。3階には広々としたキッズルームもあり、親御さんが治療中でも安心してお子さんを遊ばせておくことができます。当院には小児歯科を専門とする女性歯科医師、歯科衛生士も在籍しています。子ども連れでも気兼ねなく足を運んでいただければと思っています。そのほか、80倍まで拡大できて動画や写真を4K高画質で記録できるマイクロスコープも導入。口腔内を拡大して治療プロセスも見られるので、患者さんへの説明はもちろん、新卒の歯科医師、歯科衛生士、助手への教育にも役立っていますね。口腔内3Dスキャナーは矯正だけではなく治療にも活用して、ごく初期の虫歯の発見などに役立てています。
どのような患者さんが多いのでしょうか?

老若男女、お子さんから高齢の方まで幅広い世代の方がいらっしゃいます。ご近所の方はもちろん、平日は夜8時まで、土日の診療もしているのでお仕事帰りの方もいますし、駐車スペースもあるので少し離れた地域からいらっしゃる方も少なくありません。主訴はさまざまで、虫歯や歯周病関連の症状の方をはじめ、矯正、ホワイトニングなどの審美的な施術を希望する方もいますね。特に矯正については1年前からクリニック全体で力を入れていて、専門の歯科医師だけでなく、各歯科医師が対応できるようにしました。その結果、矯正のご相談にいらっしゃる方が増えた印象です。虫歯や歯周病の治療で訪れた患者さんも、診療中に気軽に矯正の相談ができるようになったことも大きいのではないかと思います。
将来の口の健康を見据えた矯正や予防歯科に注力
お子さんを対象としたマウスピース型装置を用いた咬合誘導も行っていると伺いました。

はい。成長途中のお子さんの歯や骨は、唇や舌の圧力などによって大きな影響を受けてしまいます。そこで、マウスピース型装置を使った咬合誘導を行うことで、唇や舌、頬の口腔筋機能や顎の骨の発達・成長を促し、将来的に永久歯がきれいに生えそろうように土台づくりを行います。また、舌や顎を正常な位置に保つことは、正しい呼吸法の獲得にもつながるため、口呼吸から鼻呼吸への移行も期待できます。咬合誘導は永久歯になる前の乳歯のタイミングで行い、基本的に装置は夜寝ている間に着けていただきます。これによって将来まったく矯正の心配がなくなるというものではありませんが、正しい骨や歯の成長を促すものと考えていただければいいと思います。
次に、矯正を行うメリットについて教えてください。
矯正の目的は審美的な理由だけではありません。歯並びが悪かったり、歯の重なりがあったりすると歯が磨きにくくなるため、虫歯や歯周病のリスクが高くなってしまいます。ですので、歯並びを整えることは予防歯科の観点からも意味があり、口腔内を衛生的に保ちやすくするという目的があるのです。また、先ほどお話しした咬合誘導については、乳歯の段階で口全体のバランスを整えておくことで、将来的に矯正が必要になったときも、大がかりな矯正になるリスクが低くなることが見込めます。気になることがあればご自身の矯正はもちろん、お子さんの矯正についても気軽にご相談ください。
予防歯科にも力を入れているそうですね。

当院では歯科衛生士が中心となって、しっかり患者さんに予防の重要性を説明させてもらっています。具体的には、唾液チェックなど口腔内の検査を行ってデータを取得し、歯質の状態、歯周ポケットの炎症や出血の状態などを確認します。その検査結果を患者さんと一緒に見ながら、クリーニングやブラッシング指導を行い、患者さんそれぞれのオーダーメイドの予防プログラムを構築していきます。こうした取り組みの成果もあって、予防のために継続して通ってくださる人は多いですね。
丁寧な説明で、納得感のある治療をめざす
診療の際に大事にしていることは何ですか?

患者さんの不安や心配をなるべくなくすように、しっかりと説明することを大切にしています。決して手は抜かず中途半端な治療をしないのはもちろんのこと、患者さんが「何をされていたのかわからない」ということがあってはいけないと思っています。そして納得していただくことが一番大事。例えば、歯科医師から見ると抜かないといけない歯でも、患者さんからすれば、抜かなくて済むなら抜きたくないというのが本音だと思います。その時に「抜くしかない」と伝えるのではなく、抜かずにいると、うまく噛めないことで他の歯にも悪影響が出ること、左右のバランスが悪くなり、口全体の健康が悪化してしまうことなど、この先の健康維持まで見据えて説明して、納得していただいてから治療にあたるようにしています。
院長のこれまでのご経歴と併せて、今後の展望についてもお聞かせください。
当院に勤務する前、高崎の歯科医院で10年ほど経験を積み、さまざまな患者さんに育ててもらったと思っています。そこでは分院長としてインプラント、矯正歯科、小児歯科さまざまな経験を積むこともできて、すべてが今の診療にも役立っていますね。また現在は、院長として若手歯科医師の育成にも力を入れています。インプラントや補綴など、専門的な技術もどんどん若手が身につけていくことで、より患者さんにも幅広い選択肢を提供できると考えています。もちろん、若手歯科医師だけでなく、チーム医療を実践しているクリニックとして、誰もが気持ち良く働ける場所であり続けたいです。ストレスなく働けているかどうかは必ず患者さんにも伝わりますしね。
最後に読者へのメッセージをお願いします。

歯科医院に苦手意識を持っている方は多いと思います。「なるべく行きたくない」そんな気持ちがあるかもしれませんが、自覚症状がなくても、歯周病が進行してしまっているケースはよくあります。将来大切な歯を失わないためにも、痛みや症状がなくても、まずは気軽に来ていただきたいですね。口の中をチェックさせてもらえれば、僕たちが適切なアドバイスをしますし、定期的に歯石などを取って予防できれば、痛くて大変な治療をしなくて済みます。そして心配なこと、不安なこと、言いにくいこと、なんでも聞かせてください。責めたりとがめたりすることは決してありません。歯科医師も歯科衛生士も親身になって治療やケアをさせていただきます。優しいスタッフがお待ちしていますので、安心してお越しください。
自由診療費用の目安
自由診療とは歯列矯正/16万5000円~、小児の咬合誘導/13万2000円
インプラント治療/27万5000円~
セラミッククラウン/8万8000円~
ホワイトニング/1万1000円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。