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金森 章泰 院長の独自取材記事

かなもり眼科クリニック

(明石市/明石駅)

最終更新日:2020/04/01

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「緑内障の患者を最後まで責任をもって診る」と力強く話すのは、緑内障の手術を数多く手がけてきた「かなもり眼科クリニック」の金森章泰(かなもり・あきやす)院長。大学病院勤務時代から緑内障の臨床研究や手術に携わってきたスペシャリストだ。アクセスのしやすい明石駅前に、2017年に同院を開業した。大学病院での外来の経験をもとに、緑内障を中心とした診療を行っている。「緑内障とは気長に根気強く付き合いましょう」と話し、患者の苦労にとことん向き合う姿勢が印象的な金森院長に、緑内障治療への強い思いや今後の展望などを聞いた。
(取材日2019年9月30日)

緑内障の日帰り手術を手がけ、患者を最後までサポート

クリニックの特徴を教えてください。

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当院の特徴は、大学病院と同レベル以上にこだわった緑内障の診療を行い、緑内障日帰り手術にも対応していることです。私自身がこれまで、十数年にわたり神戸大学附属病院で緑内障の臨床研究や手術に数多く携わらせていただき、この分野において専門的な知識と経験を積んできました。これらの経験を生かした専門性の高い緑内障治療を提供しています。手術室も大規模病院と同等の空調システムを導入、無菌状態を保てる環境を整え感染予防に努めています。白内障手術においても手術室の環境は大切です。その他大人の斜視手術も日帰りで行っています。大学病院勤務時代は、大がかりな研究をしないといけない場合もあり、どうしても外来の時間が限られていましたが、当院では患者さん一人ひとり時間をとって診療できますから、最後まで責任を持って診ることをめざしています。緑内障の患者さんを最後までサポートし、日常生活を支障なく送ってもらうことが目標です。

緑内障はどのような病気なのですか?

目の奥の神経が障害され、視野が狭くなる病気で、眼圧の上昇が病因の一つです。発症してもしばらくは自覚症状がないのが怖いところですね。残念ながら治ることは期待できず、眼圧を下げることを目的に、点眼薬やレーザー、手術などによる治療を行い、進行を抑えることをめざしていきます。40歳以上の20人に1人が緑内障だともいわれていますが、もっと若い人や近視が強く頭痛や冷え性がある人などにも見られます。失明するかもしれないと不安になる人もいますが、軽症の場合も多く、きちんと診断を受けて自分がどのレベルにあるのかを認識することが、治療への第一歩です。当院では、結膜炎などの軽い症状で来られたものの、検査で緑内障が見つかって早期に治療を開始できた方などもいらっしゃいます。

これまで印象に残っている出来事はありますか?

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大学病院で勤務していた頃はお子さんを診ることも多かったです。中には乳児や小学生くらいの時に緑内障が見つかって、私が手術を担当した患者さんもいらっしゃいます。その後成長され、今では結婚し、お子さんを連れていらっしゃることも。また、私と同年代の方を手術することもあります。働きざかりの年代ですが、無事に仕事に復帰されたとお聞きした時は本当にうれしいですね。緑内障の手術をしても治すことは期待できず、進行を抑えることしか望めません。そして、ある一定の確率で合併症が起きるリスクもあるとされているのです。そんな中、私を信頼いただき、一緒になって手術を乗り越え、長くお付き合いをしていただけるのが一番の喜びです。医師冥利に尽きますね。

OCTの研究を生かした、効率的な緑内障診断を

診察で大切にしていることは?

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緑内障とは長い付き合いになります。ですから、患者さんが継続して通院し、治療に取り組むことが何より大切です。そのために、希望を感じられるような診察にしたいと考えています。例えば、「頑張っていますね」「良い調子ですよ」など、患者さんの努力を認めたり、褒めたりする声かけを心がけていますね。医師は、検査や手術はできますが、毎日の点眼などは患者さん自身がしなければなりません。治療に前向きに取り組めるかどうかは、数ヵ月に1度の診察時のやり取りにかかっていると思っています。また、待ち時間の少なさなども通院のしやすさにつながりますから、検査や診断を効率的にする工夫もしていますね。

効率的な検査や診断とはどういうことですか?

緑内障の診断で重要なことの一つは、網膜の断層像を3次元で捉えられる光干渉断層計(OCT)で撮影した画像をきちんと読むことです。当院では、診察室のパソコンでOCTをはじめ、複数の検査機器のモニターを同時に見ることができるようにしています。これにより、画像の解析など検査機器本体と同じ操作がパソコン上でできるのです。通常、診察室では検査結果の写真しか見ることしかできず、写真を見て「あれ?」と思っても、検査機器まで戻らないと詳しいチェックや分析ができないんですよ。しかし、機器の同期化によって、効率アップにつながり、迅速な判断が図れるようになりました。私は、OCTが日本に導入された当初の頃から、十数年にわたりこの機器の臨床研究に携わってきましたし、このOCTを効率的に利用した診察スタイルは、私になくてはならないものです。そのために電子カルテを含め、現在の診察システムを導入しました。

ロービジョンケアの外来も設けられていますね。

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治療をしても、残念ながら最終的に視機能の改善が難しい場合もあります。ロービジョンケアの外来では、視能訓練士とともに遮光眼鏡やルーペなどの補助具の紹介などを通して、よりよく見えるようにするためのサポートも提供させていただいています。緑内障だけでなく、眼球運動障害などの神経眼科疾患や子どもの斜視や弱視などを扱う小児眼科も対応していますので、お困りのことがあったら相談していただけたらと思います。神戸大学病院時代から私が信頼をしている視能訓練士とともにサポートいたしますので、安心して来院いただければと思います。

点眼管理を行うためのデバイス研究にも注力

休日はどのように過ごされているのですか?

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休日はほとんどなく、あっても息子たちの遊び相手になるくらいで(笑)。それも忙しくあまりできていませんが……。当院では隔週で火曜の午後と木曜の午前を手術日にしています。自院での手術日以外は他院で緑内障手術や緑内障の診療を行っています。結局、空いている時間のほとんどは地域の複数の病院に出向いて手術や手術指導を行ったり、講演会でお話ししたりしていますね。他の眼科の先生方に信頼いただけるのはとてもやりがいがありますし、日々進歩する知識・技術を学ぶため学会での講演活動や発表も続けています。私は、仕事が好きなんですよね。大学の時に師事した先生が緑内障を専門にしていたことがきっかけで、緑内障の道を突き進むことになってしまいました。治らない病気が専門ですので、つらいときもありますが、後悔はしていません。休みがなくて家族から心配されますが、睡眠はよく取るようにしているので、それが健康の秘訣かもしれませんね。

今後の展望について教えてください。

今後も緑内障は基本的に点眼治療が中心です。その際、眼圧を的確に測って、点眼薬が作用しているかどうかを確認することが重要になります。しかし、眼圧は1日の中でも変動するため、診察時に正常値が出ても、違う時間帯に異常値になっていることを見落としてしまう可能性もあります。最近は、家庭用の眼圧測定器ができ、患者さんが家で計測することが可能になりつつあります。眼圧管理が的確にできると、治療の精度向上や点眼治療のモチベーションアップにもつながりますよね。今後は医療の世界もデバイスを効率的に利用する時代になると考えていて、点眼管理を行うためのデバイス利用の研究にも取り組んでいます。

読者へのメッセージをお願いします。

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緑内障とは、気長に根気強く付き合っていきましょう。私は最後まで皆さんの苦労に寄り添いたいと思っています。通院や点眼など治療がつらくなったり、思うような結果が出ない時もあるかもしれません。再手術が必要になることもあるかもしれません。でも、どんな時も希望を持っていきましょう。私も皆さんの人生を預かっていると思って、日々、目の前の一人ひとりの患者さんに向き合わせていただいています。二人三脚で乗り越えていきましょう。

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