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泉川 雅彦 院長の独自取材記事

医療法人 泉川クリニック

(大阪市旭区/関目高殿駅)

最終更新日:2019/10/04

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大阪メトロ関目高殿駅から歩いてすぐ。京阪国道から少し西へ入った立地に「耳鼻咽喉科・皮膚科 泉川クリニック」がオープンしたのは2016年のこと。完全バリアフリーの院内に足を踏み入れると、キッズスペースを備えた広々とした待合室が出迎える。「吹き抜けがあるおかげで背の高い植物も置けます。これ、選ぶのに苦労したんですよ」と穏やかに話すのは、耳鼻咽喉科を担当する泉川雅彦院長。アメリカ留学や国内での勤務経験を経て、自宅近くのこの地にクリニックを開業。妻であり皮膚科の医師でもある泉川美和副院長とタッグを組み、大勢のスタッフとともに地域医療に取り組んでいる。そんな泉川院長に、日帰り手術を含む診療のポイント、患者や家族に対する思いなどをじっくり聞いた。
(取材日2018年4月18日)

研究よりも臨床に身を投じようと決心し、開業

まずは開業の経緯を教えてください。

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京都に父が開業している内科と耳鼻咽喉科の医院があり、母が耳鼻咽喉科を担当していました。その母が亡くなったのを機に勤務していた病院を辞め、一時は院長として後を継いだんです。ただ、やはり独立をして自分の医院を持ちたいという思いが強く、結婚以来10年以上住んでいるこの地に新たなクリニックをスタートさせました。大阪の旭区という場所はご高齢の方が多い土地柄なのですが、横断歩道を渡るとすぐに城東区、少し西へ行くと都島区という立地ですから、周辺から小さなお子さんや若い方が来られ、結果として老若男女、満遍なく来ていただいてるのが現状です。

院長はアメリカに留学された経験があるそうですね。

30代に入った頃にアメリカに留学し、ミシガン大学に付属する聴覚研究所で内耳の再生治療に関する研究を行いました。遺伝子治療で内耳を再生し、それによって難治性の難聴を治すという研究だったのですが、それがモルモットレベルで成功し、私の名前で研究成果を発表したところ、ある国際学術誌に運良く掲載されたんです。当時、それなりの反響があり、日本へ戻ってからも大学で研究を続けていくかどうか、いろいろと悩んだのですが、やはり自分が好きな診療や手術をやっていきたいということで、大学や関連病院に10年ほど勤めた後、臨床の現場に身を投じたというわけです。

開業にあたり、どのようなクリニックをめざしましたか?

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まずは地域密着の医院として患者さんが気軽に通えること。そして、正確な診断に基づいた質の高い医療を提供することをめざしました。そのために、院内にはさまざまな設備をそろえています。当院は完全バリアフリーで、待合室や診察室はもちろん、聴覚検査室にまで車いすのまま入っていただけますし、多機能トイレや授乳室など、環境面には結構こだわりました。医療機器としては耳鼻咽喉科用CT装置を筆頭に、甲状腺など首の領域には超音波(エコー)診断装置、鼻から喉にかけてはファイバー内視鏡、鼓膜に関してはマイクロスコープなど、それぞれ新型の検査機器を用意しています。耳鼻咽喉科専用のCTは放射線の影響も少なく、小さなお子さんでも安心して検査を受けることができると思います。

より積極的な治療で、長年の悩みが解決することも

こちらでは日帰り手術も行っていますね。

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はい。日帰り手術ですから、局所麻酔で行います。手術後は短時間で元気になって自宅へ戻り、数時間後には普通の生活を送ることができますので、入院して日常生活が制限されることを考えるとメリットが大きいと思います。耳の手術には鼓膜穿孔(せんこう)閉鎖術、鼓膜形成術、鼓膜切開術、鼓膜チューブ留置術などがあり、鼻の手術では内視鏡下副鼻腔手術、レーザーによる鼻粘膜焼灼術などが代表例です。それぞれの患者さんに適応がありますから、むやみにお勧めすることはありませんが、当院では安全性をしっかり担保して、患者さんが安心して手術を受けられるための説明や、なるべく体の負担の少ない手術を心がけています。治療を続けているのに改善されないという方は、ぜひ一度ご相談いただければと思います。

患者さんから相談の多い症状はありますか?

春先は、やはりアレルギー性鼻炎ですね。風邪だと思って内科に行く人が多いと思いますが、花粉症の症状であれば、最初から耳鼻咽喉科を受診いただければと思います。普通は検査をした上で、症状を抑える飲み薬をお渡しします。それで効果が薄いようであればレーザー治療などの手術的治療がありますし、もう少し突っ込んで鼻腔形態を良くする手術を行うこともあります。もう一つ、舌下免疫治療というものがあり、当院でもかなりの方が受けておられます。体質そのものを改善する根本的治療となりますが、3年から5年ほど続けることが基本なので少し根気が必要です。そこは、患者さん一人ひとりを診ながらケースバイケースでご提案するようにしています。

診療で心がけていることを教えてください。

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患者さんに何も説明せず、処置だけして薬を処方するといった診察は好きにはなれません。じっくりと診察をして、診断時には診察結果を必ず患者さんにモニターで確認してもらい、納得していただくことを基本にしています。病気の原因やその治療法を説明をし、提案をしながら患者さんの希望にも合わせにいくといった、かなりディープな診察ですね。ご自身の病気がどういうものなのか、どういう治療が必要なのか、それをご理解いただいたほうが治療効果も望めますし、ちゃんと薬を飲まなければならない理由などもわかっていただけますからね。強引に何かをお勧めすることはありませんが、必要なことはやはりしっかりお伝えするようにして、なるべく効果の期待できる治療、できる限り最短の治療を心がけています。

気持ちの面でもバリアフリーをめざす

皮膚科は副院長である奥さまが担当されていますね。

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はい。副院長を中心に、複数の非常勤の先生方が皮膚科の診療を担当しています。妻が皮膚科の医師ということだけではなく、耳鼻咽喉科と皮膚科には密接な関係があるものです。免疫病に関してもそうですし、アレルギーが原因で花粉症と同時に皮膚に症状が出ることが結構あって、耳鼻咽喉科と皮膚科、両方を一度に受診する方もおられます。また、花粉の季節は耳鼻咽喉科の患者さんが非常に多いのですが、夏になるにつれて水虫や水いぼといった皮膚疾患など、皮膚科の需要が高まる傾向にあります。

夫婦で仕事をすることに特別な思いはありますか?

耳鼻咽喉科は1階、皮膚科は2階ですから、診療時間中に夫婦が顔を合わせることはあまりありません。耳鼻咽喉科の患者さんに皮膚の疾患が出たときは2階に連絡して診てもらったり、その逆のパターンもありますが、これは特に夫婦だからということではなく、連携するのが当たり前ですから。妻は家庭に戻ると家事も全部やってくれています。うちには高校生と中学生の2人の娘がいて、まだ放ったらかしというわけにはいきませんので、そう考えると妻の負担は大きいでしょうね。「いつもすまないね」と、私も声をかけているつもりなのですが、全然足りないかもしれないです。この場をお借りして、あらためて「ありがとう」と伝えたいと思います。

家族で過ごす時間はありますか?

平日はまず無理ですが、日曜や祝日に大きな公園や運動施設、ショッピングモール、時には娘の部活の試合観戦などへ行くこともあります。若い頃は仕事も勉強も山のようにあり、日曜も仕事をして家に帰るともうクタクタになっていました。ところがアメリカへ行くとみんな結構ゆったりしていて、働くときは働くけれど休むときは休む。こういうライフスタイルがあるんだと知った時、何となく寿命が延びるような気がしましたね。あと、あちらはファミリーを大切にする国民性なので、何をするにも常に家族と一緒なんです。家族の大切さ、家族と過ごすことの大切さは、ずっと日本にいたら気づけなかったかもしれません。

最後に読者へメッセージをお願いします。

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当院には医師を含めて20人ほどのスタッフがいます。普通の診療所よりは大所帯ですから、末永く地域医療に貢献できるよう、今後もチームワークを高めていきたいと考えています。患者さんへのおもてなしに関して、ファーストクラスは言い過ぎかもしれませんが、それに近い医療とサービスが提供できるよう努力しています。当院はバリアフリー施設ですが、気持ちの面でもバリアフリーですからね。小さなお子さんもご高齢の方も別け隔てなく、それぞれに適した医療を施せるよう努めていますので、症状や治療でお困りのことがあれば、ぜひ気軽に相談いただければと思います。

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