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江崎 孝徳 院長の独自取材記事

えさきクリニック

(本巣市/モレラ岐阜駅)

最終更新日:2019/07/04

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穂積駅より車で15分程、多くの駐車場を有する広々とした敷地内に立つ「えさきクリニック」。ガラス張りのシックな外観と、天井が高く解放感あふれる院内はサロンのような癒やされる空間。2016年に開業した江崎孝徳院長は、関東の大学病院で脳神経外科診療やドクターヘリでの救急診療に関わってきた豊富な経験を持つ。かかりつけ医として一般診療はもちろん、頭痛や認知症、脳疾患の後遺症や高次脳機能障害に対するリハビリテーションにも力を注ぎ、脳神経外科ならではのアプローチで地域医療に貢献している。「脳疾患の後遺症や頭痛に対し、仕方がないと諦めている方が非常に多い。きちんとした治療介入をすることで患者さんの生活を快適にしたい」と願う江崎院長から、医療への熱い想いを語ってもらった。
(取材日2019年6月18日)

頭痛や認知症の治療、脳疾患の後遺症治療に力を注ぐ

開業に至るまでの経緯を教えてください。

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岐阜県が地元ですが大学が関東でしたので、卒業後はそのまま残って出身大学で働き、将来的には岐阜に帰ることを視野に入れながら、脳神経外科の分野で経験を積んできました。脳神経外科というと、どうしても手術というイメージが強いでしょうが、実はそれ以上に片頭痛など頭痛を訴える患者さんが多く、脳神経の専門という立場から頭痛に悩んでいる人を治療したい、また一般的な内科や外科、リハビリテーションまで幅広い診療を行っていきたいという思いがあります。特にリハビリテーションは、脳卒中など脳疾患の後遺症をしっかり治療したかったので、岐阜に帰ってきてからは市中病院で全般的な治療を行いながらリハビリテーションを勉強し、日本リハビリテーション医学会リハビリテーション科専門医を取得しました。その経験を生かし、脳卒中や脳疾患で困っている方に専門的な治療を提供したいと考えています。

広々とした造りの院内です。どんなこだわりがありますか?

脳卒中後遺症の患者さんは、まひなどで気分が落ち込んでいらっしゃることもあります。少しでも気分が晴れやかになるような、きれいで病院らしくない雰囲気にして、クリニックに来ることを楽しみにしていただけたらと思ってつくりました。特に院内全体の通路は広めに確保しています。くも膜下出血や強い頭痛で来院された急患の方に救急車を呼んでストレッチャーが入ることもあるかもしれません。何かあったときにスムーズに対応するために大切なことです。

患者さんは脳神経外科をどのように利用していますか?

頭痛、めまい、物忘れ、手足のしびれなど、どこに行っていいのかわからない、大病院には行きづらい、頭や脳が心配だという方が来院されます。問題のない人は大丈夫ですよと伝えることも多いですが、しっかりと専門家の目で診ることは大事だと思います。市中病院に勤務していた頃よりも、頭痛の方が多く来院されるので、クリニックだと患者さんも来やすいのかもしれません。

診療において心がけていることは何ですか?

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患者さんとなるべく話す時間を多く持ち、しっかりとした診断・治療を提供したいと思っています。的確な検査で根拠を持って治療に臨み、大規模病院と同様のレベルの診断を行うことで、患者さんが安心して来院いただけるような体制づくりをめざしています。スタッフは看護師5人、事務2人、作業療法士1人がいますが、スタッフにはとにかくなんでもいいから自由に患者さんと話してほしいと伝えています。そして、定期的に行うミーティングでは、リハビリテーションの状況やクリニック内のことで気づいたことを話し合い、スタッフ全体で患者さん一人ひとりをしっかり把握していくことを心がけています。

先進のCTと読影システムを導入

脳卒中などの後遺症にも力を注がれていますね。

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当院には脳卒中の後遺症の方も多く通院してくださっていて、以前勤めていた病院の患者さんが、遠方から来てくださることもあります。脳卒中の後遺症で手足がつっぱる状態を痙縮(けいしゅく)といいますが、当院では、この痙縮に対しボツリヌストキシン療法を導入し、内服薬と並行して治療を行っています。この治療はボツリヌストキシン製剤という薬を筋肉に注射するのですが、患者さんによって治療に適したタイミングが異なり、その見極めは慣れている医師でないと難しいんです。まだ全国的に行っている医療機関が少ないということもあり、近隣の先生からご紹介をいただくことも少なくありません。

後遺症治療についてどのようにお考えですか?

まひが残ってしまった患者さんは、どんどん痙縮が悪化していく方が意外と多いと感じます。治療介入すればもう少し良い状態でいられるのに、仕方がないと諦めてしまう方が多い。まひが治るわけではないのですが、固くなった体を緩めてあげることで楽に服が着られたり、歩行がもっとスムーズになったりすれば、今よりも生活は豊かになるはずです。脳の病気だから仕方がない、年を取っているから仕方がないで済ませず、介入が必要な方は治療したほうが良いと思います。リハビリテーションでは、脳卒中の痙縮になっている人に対して筋肉を緩ませる動作を少しずつ促していきます。脳の後遺症で生活ができない、高次機能障害といわれる空間が認識できないといった脳疾患の方ですと、それに組み合わせて脳のトレーニングも行います。作業療法士に週2回来てもらい、患者さんそれぞれメニューを決めて行うかたちで後遺症治療に力を入れています。

16列CTを設置し読影システムを導入しているのはなぜでしょうか?

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頭痛で来られた方に対しては、異常がないかどうかを画像検査でしっかりチェックしなければいけません。そこで16列CTを設置しました。さらに読影システムも導入し、自分の迷う症例は放射線科の専門の先生と連携して、見逃しがないようにデータを送って診断してもらっています。やはり地域に根づいたクリニックですから、なんでも診てもらいたい、おなかが痛い時にCTを撮ってもらいたいという患者さんが多いです。頭だけでなく全身を診る必要がある地域柄だと思っていますので、胸や腹部のCTに関しては専門の先生に診てもらうという読影システムを活用することで、患者さんに確実な診断をしたいと思っています。そのほかには、エコー、エックス線、心電図、本巣市の健康診断で組み込まれている眼底検査機を置いています。

地域のかかりつけ医として、生活習慣病治療にも注力

脳疾患と生活習慣病はどんな関係がありますか?

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脳梗塞は生活習慣病と密接に関わっています。高血圧、糖尿病、コレステロール、年齢による動脈硬化が進行することによって、脳梗塞のリスクは高くなりますし、逆に脳卒中になった方の再発予防に生活習慣病の治療をしっかり行うのも大事だと思っています。先ほどお話ししたように、私は開業にあたってリハビリテーションについても詳しく学びましたので、食事、高血圧の管理、コレステロールや糖尿病の治療のほか、リハビリテーションの知識を生かした運動のアドバイスもしています。

認知症を予防するにはどんなことに気をつけるといいですか?

認知症の中には脳腫瘍等の原因も考えられますから、CTやMRIで画像チェックをすることは大切です。当院には、ちょっとした物忘れや、40代で症状が出て心配だと来院される方もいます。ただ、早期になればなるほど典型的な症状がそろわないため診断は難しくなりますが、定期的に診ていくことで明らかになることがありますから気になる方は一度お越しください。認知症を予防するには、ウォーキングなど軽い運動が良いといわれています。さらに人と話すことも効果的です。できれば、家族や夫婦、友人と一緒に歩いて会話を楽しみながら、自然の風景から春夏秋冬を実感することが大事だと思っています。

読者にメッセージをお願いします。

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片頭痛などの頭痛は女性の患者さんが多いです。どこの病院に行っていいのかがわからない方、頭痛は病気じゃないと思い込み我慢してしまう方もいらっしゃるでしょう。我慢し過ぎると市販の鎮痛剤でもだんだんコントロールできなくなることがありますし、そんな薬をどんどん飲んでいると薬物乱用性頭痛になってしまう危険性もあります。ですから当院では、患者さんの話をよく聞きながら処方した薬が効いているのか、経過をきちんと確認することを重視しています。大病院に行くには気が引ける方のために当院はあります。頭痛で困っている方は一人で悩まず、まずは気軽に相談してください。

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