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木村 哲也 院長の独自取材記事

きむらてつや整形外科内科

(目黒区/自由が丘駅)

最終更新日:2022/07/15

木村哲也院長 きむらてつや整形外科内科 main

「全身を診る」整形外科をめざし、2017年に開業した「きむらてつや整形外科内科」。院長の木村哲也先生は、がん専門病院や大学病院で悪性腫瘍や一般整形外科、スポーツ整形外科の診療経験を積んだ後、在宅医療の経験を経て開業した経歴の持ち主。整形外科疾患を全身の一部としてとらえる視点、また整形外科疾患に限らず内科的な症状を広く診る力量は、開業までの日々の中で培われたものだ。「健康の相談窓口になれたら」という木村先生の思いに共感する仲間とともに、子どもから働き盛りの世代、高齢者に至るまで、すべての世代のあらゆる悩みに門戸を開く。少しずつ地域の人と信頼関係を築けている実感がある、と話す木村先生に、医院のビジョンや方針などを聞いた。

(取材日2022年5月29日)

整形外科だけでなく、心身状態のあらゆる主訴に対応

整形外科・内科として、幅広い症状に対応しておられるそうですね。

木村哲也院長 きむらてつや整形外科内科1

一般整形外科・内科を中心に、地域の皆さんの健康寿命延伸に貢献できるクリニックをめざしています。平均寿命が伸びたのは喜ばしいことですが、年齢を重ねることで介護が必要になったり、寝たきりになったりする方も少なくありません。私がめざしているのは、健康で長生きする方を増やすこと。そのために、3つの柱を掲げて診療をしています。1つ目は、足腰の老化を防ぐため、「ロコモティブ症候群」を早めに見つけて進行を止めること。2つ目は、内臓脂肪や血糖値をコントロールして「メタボリック症候群」を予防し、動脈硬化による心筋梗塞や脳卒中のリスクを抑えること。3つ目は、うつ病や不安障害、認知症など、メンタルの問題の早期発見です。

具体的には、どんな症状で受診される方が多いですか?

整形外科疾患では、膝や肩、腰の痛みなどを訴えていらっしゃる方です。最近では、コロナ禍でテレワークが増え、デスクワーク時の姿勢の悪さや無意識の癖などが原因で体の痛みを訴える方が増えました。一般の整形外科と少し違うのは、「膝が痛い」と言って受診された方の膝だけを診るのではなく、例えば肥満気味であったり、生活習慣の乱れがあったりといったバックグラウンドにも目を向けた診療に注力している点です。今の例でいうと、肥満で膝が痛い方は血糖値が高い傾向にあるため、膝痛への整形外科的なアプローチと同時に血糖値への内科的なアプローチをすることで健康寿命の延伸をめざします。生活習慣を改善して肥満を改善することで、膝痛の根本的な解決はもちろん、メタボリック症候群の予防にもつながるからです。

メンタル面の相談もできるのですね。

木村哲也院長 きむらてつや整形外科内科2

新型コロナウイルス感染症の流行以来、メンタル面に不調を抱える方も目立つようになりました。必要以上にウイルスの怖さを煽るような情報、長期にわたる自粛要請などにより楽しいことや生きがいを奪われてしまい、同時に心身ともに活気を失ってしまった方も多く、うつ病、不安障害の方はかなり増えていると思われます。より専門的な治療が必要な場合は精神科や心療内科の協力を仰ぐ必要がありますが、「眠れない」「疲れが取れない」「やる気が起きない」といったお話から不調の芽に気づくことは可能です。特に高齢の方は、感染への不安から外出自粛期間が終わっても自宅にこもり気味になり、認知機能や運動機能が著しく低下した方も多いようです。定期通院やデイサービスなど、外に出て歩いたり、人と話したりする習慣をできるだけ維持していただくとともに、ご家族やご自身で「なんとなく変だな」と感じたらすぐに相談していただきたいと思います。

積み重ねてきた経験を糧に、健康寿命の延伸に取り組む

「全身を診る整形外科」が実現できたのは、先生の幅広いご経験あればこそだそうですね。

木村哲也院長 きむらてつや整形外科内科3

大学を出て臨床研修で内科、外科、精神科、産婦人科、小児科などを経験しました。臨床研修を終えた後は、神奈川県内のがん専門病院や大学病院に勤務し、骨肉腫など悪性腫瘍の治療や、一般整形外科・スポーツ整形外科の治療を行いました。また、開業前には、都内で在宅医療にも携わり、寝たきりの高齢の方の治療から看取りまで、一貫して患者さんの人生に関わる経験を数多く積ませていただきました。こうした診療においては、局所的な痛みだけを診ても患者さんが抱えている問題は解決しません。整形外科と言えども全身を診るのが当たり前の日々を送る中で、開業のビジョンが自然と定まったと言えると思います。

そうした方針は、スタッフとどのように共有しているのですか。

クリニックで働くスタッフ全員の精神的なよりどころとして、信条や行動指針を「クレド」としてまとめています。クレドを全員で読む時間を設けることで、クリニック全体が同じ思いで患者さんと接することができるようになりました。技術的なことはもちろんですが、人間的にも優れたスタッフがそろってくれて、とても頼もしいですね。先ほどお話しした患者さんの精神的な不調についても、受付のスタッフや看護師が「以前と違う」「いつもより元気がない」といった変化に気づいてくれることがままあります。受付から会計に至るまで、すべてのステップで患者さんに「来て良かった」と感じていただけるような接遇を意識しています。

待ち時間解消にも努めていらっしゃるとか。

木村哲也院長 きむらてつや整形外科内科4

開院から5年がたち、おかげさまで多くの患者さんに受診していただいています。ただ、患者さんが増えた分、どうしても待ち時間が発生してしまうのが悩みどころでした。そこで、待ち時間解消のための取り組みをいくつか実施しています。1つは、二診制の導入です。私ともう1人のドクターで診察を行うことで、より多くの患者さんを受け入れられるようになりました。もう1つは、予約診療の実施です。指定された時間に来院していただいた方を優先的に診療しており、患者さんにも好評のようでうれしいですね。また、クレジットカードや電子マネーなど、キャッシュレス決済を導入したことも、待ち時間削減に一役買っているのではないかと思います。

原因だけでなく「これから」を患者とともに考える

リハビリにも力を入れておられるそうですね。

木村哲也院長 きむらてつや整形外科内科5

院内の設備は、マイクロ波治療器、中周波治療器、腰椎けん引器のほかエアマッサージ器などをそろえ、検査には関節エコー機器と骨密度測定器も導入しています。しかし、薬や機械による対症療法以上に重要なのは、人の手による運動療法です。当院では、常勤4人、非常勤8人の理学療法士が予約制を基本として運動療法を行い、必要な場合は当日でも受け入れています。運動の目的は、関節を緩めて筋肉をつけること、足腰を自在に使える状態をめざすこと、再発を防止すること。この3つを達成するため、院内で運動療法を行った患者さんには、自宅でも継続できる運動を日常生活の注意点と併せてお伝えしています。足腰のメンテナンスを定期的に行って身体機能の維持・改善を図り、寝たきりを防いでいただきたいですね。

診療時に心がけておられることを教えてください。

「自分が患者だったらどうしてほしいか」を常に考え、患部に触って診察することを徹底しています。また、患者さんの中には、「なぜこうなってしまったんだろう」「何が悪かったんだろう」と、原因にとらわれて後悔から抜け出せない方がとても多いんです。原因を見極めること以上に大切なのは、再発を防ぐこと。これからどうすればいいのか、何を改善すればいいのかといったことを、患者さんと一緒に考えるようにしています。また、治療においては、症状が生活に及ぼす影響をよく見て、生活レベルを上げることを重視しています。

最後に、患者さんにメッセージをお願いします。

木村哲也院長 きむらてつや整形外科内科6

開業から5年、少しずつ地域貢献でき始めているのかな、と感じています。より受診しやすい環境を整えるため、肩関節や脊椎疾患、スポーツ整形など、症状に悩む患者さんが多い領域の専門的な外来の開設も検討しています。当院において、患者さんを断るということはまずありません。受付スタッフ、ドクター、看護師、理学療法士、そのサポートをする助手、すべてのスタッフが患者さんに寄り添う診療を徹底していますので、身近な「健康の相談窓口」としてご活用いただければうれしいです。コロナ禍以来、必要以上の外出自粛に伴う患者さんの衰えを目の当たりにし、禁止や制限ではなく「元気に人間らしく生きること」のお手伝いができることがなによりの喜びであることを実感しています。受診するべきか迷うときや、さまざまな事情で気軽に受診できない方は、オンライン診療もご利用ください。理学療法士がストレッチ指導をする取り組みも行っています。

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