湊メディカルクリニック

湊メディカルクリニック

中塚 雄久院長

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「当院の入り口に入ったときから医療は始まる」と話すのは、東京メトロ銀座線、南北線の溜池山王駅からすぐの場所にある「湊メディカルクリニック」の中塚雄久(かつひさ)院長。26年以上、日本医科大学の付属病院などに勤務してきた中塚院長は、ウイルス性やアルコール性の肝炎、肝硬変、肝臓がんなどを中心とした内科の治療に携わってきた。大学病院で高度で多様な経験を積む一方で、患者と十分にコミュニケーションを取りながら診療を行いたいという思いも抱いてきた。そこで2017年2月に同院を開業するにあたっては、入り口からリラックスできる空間づくりを心がけたという。木目調の落ち着いた雰囲気の院内で、院長に医師としてのやりがいや院名に込めた思いなどを聞いた。
(取材日2017年3月3日)

クリニックに入った時から医療が始まる

―2月に開業したばかりだそうですね。素敵な内装ですがコンセプトを教えてください。

私は長く大学病院に勤務してきました。大学病院は予約診療制でしたが、医師は時間に追われ、患者さまの待ち時間は長い。お待たせしないよう努力はしましたが、時間どおりに診療を進めていくためには急ぎ足で診察しなければならず、一人ひとりに十分な診察や情報提供ができていないのではないかという気持ちになりました。この度自分のクリニックを始めるにあたり、患者さまから十分にお話を伺いながら診察をし、検査結果の説明をわかりやすく行い、納得してお帰りいただけるような診療をしたいと思っています。それでもどうしてもお待たせすることはありますが、その場合はゆっくり、リラックスしてお待ちいただきたいと思い、デザイナーさんにお願いしてやわらかい雰囲気に仕上げていただきました。

―ご経験の中で感じてきた思いを込めたのですね。

医療というのは医師の診察のみではなく、当院の玄関からお入りいただいた瞬間に当院の医療は始まるのであり、医師、看護師、事務スタッフ全員の対応がすべて医療の一部であると考えています。「来るだけで安心できる」と患者さまに言っていただけるとうれしいですね。コンセプトとしてはレーシングピットのような場所を思い浮かべました。ピットでは短い時間で擦り切れたタイヤを手際よく交換し、ガソリンを補給してできるだけタイムロスを少なくレースに戻すのが仕事です。つまり必要な時に必要な医療を提供し、元気を回復して送り出す、あるいは具合の悪い部分を定期的にメンテナンスする場所でありたい。湊という字は港の陸地部分を指すそうです。入港した船がオーバーホールを受け、必要な物資を補給し、クルーは休息をとって、また航海に出ていく様子が当院のコンセプトに重なりましたので、湊をクリニック名にいたしました。

―診療内容を教えてください。

私は消化器内科、とりわけ肝臓、胆のう、膵臓疾患を専門としてきましたが、当クリニックでは生活習慣病なども含めて内科全般を診療します。日本医科大学を卒業後に勤務した付属病院では、消化器病全般、特にウイルス性やアルコール性の肝炎、肝硬変、肝臓がんなどの治療に携わってきました。肝疾患は長い経過をとる病気が多く、病気になった最初の段階から肝硬変、肝臓がんと進行していく一連の経過のすべての段階の治療に関わりました。お一人の患者さまを長く診療させていただく機会に恵まれたのは、肝臓病を専門としていたからかもしれません。また免疫学の研究にも従事していましたので、臓器や専門にとらわれず幅広い領域の病気を診る機会にも恵まれました。病気の原因を突き止め対処するのがわれわれの仕事ですが、患者さまご自身にも原因をご理解いただき、正しい対処をともに考え実践することをお手伝いできればと思っています。



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