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鈴木 淳一 院長の独自取材記事

すずきファミリークリニック

(さいたま市大宮区/大宮駅)

最終更新日:2026/07/22

鈴木淳一院長 すずきファミリークリニック main

「すずきファミリークリニック」の院長は、生まれも育ちもこの大宮区桜木町という鈴木淳一先生。診療科目に、内科・消化器内科・外科・小児外科を掲げ、「健康創造パートナーとして、信頼できる医療を身近に」という理念のもと、地域のかかりつけ医として、子どもからお年寄りまであらゆる年代を診ている。その一方で、日本小児外科学会認定小児外科専門医、日本外科学会認定外科専門医としての専門知識を生かし、判断が難しい小児疾患に対する的確な診断・アドバイスにも注力しているという。「診療では、笑顔と思いやりを大切に」という言葉どおり、明るく笑顔の素敵な鈴木院長に、クリニックの特徴や診療内容について聞いた。

(取材日2017年2月13日)

地域への貢献と小児外科治療の2本柱

この場所で開業されたきっかけから教えてください。

鈴木淳一院長 すずきファミリークリニック1

ここは僕が生まれ育った町なんですよ。ただ医師になった当時は開業する気はなくて、長らく大学病院の外科に勤めていました。開業を考えたのは、ご近所の開業医で僕も子どもの頃からお世話になっていた坪井先生という方がいらっしゃったんですが、廃業されてしまって、地域のご老人たちが遠くのクリニックまで通っているという話を聞いたのがきっかけです。そのため地域に貢献したいと感じ、2016年9月に開業しました。この辺は昔からお住まいの方が多いのですが、新しくマンションができたこともあり、お子さんから若い世代、ご高齢の方まで、いろいろな年代の方がいらっしゃいます。先のような経緯で開業したものの、いざ蓋を開けてみれば、若いお母さんやその子どもたちの患者さんが意外に多くて驚きでした。できるだけ幅広い年代の方に来てもらえることが一番ですが、もともと小児外科が専門なので、そこは生かしていきたいなと思っています。

「小児外科」はあまり聞いたことがないのですが、どんな症状の患者さんが多いのでしょう?

一番多いのはでべそですね。小さい頃に正しい処置をすれば改善が図れるのですが、無処置だと、一部の人では皮膚が伸びておへその格好が非常に悪くなってしまう場合あります。あと代表的なものでは、腹膜や腸の一部が、太ももの付け根部分から皮膚の下にはみ出してしまう鼠径ヘルニアや、慢性便秘で便に血が混じるような症状などがあります。皆さん「外科=手術」というイメージがあるかと思いますが、例えば「便に血が混じる」という症状でも、手術を要するおなかの病気が原因のこともあれば、単にお尻が切れているだけということもあります。そこで治療の入り口として「これは手術しなくても大丈夫」または「これは手術が必用だから病院を紹介します」と振り分けをし、時に応じて「こうすれば手術を避けられるよ」というアドバイスもします。正しい対処をすることで、手術に至る数を減らすことも外科の医師の仕事と考えています。

これまで診てこられた中で、特に印象深い患者さんはいらっしゃいますか?

鈴木淳一院長 すずきファミリークリニック2

印象深いのは、長期にわたり診続けている子どもたちですね。小児外科で治療する病気の中に、胆汁の通り道である胆管が、生まれつき、もしくは生後まもなく詰まってしまう「胆道閉鎖症」という病気があり、生体肝移植を行う子も多いんですが、この疾患は手術後もずっと1年に2回ほどの頻度で定期的な通院が必要なんです。ですから、生後2ヵ月ぐらいの頃から成人まで通われるお子さんが何人かいます。こういう長年にわたって成長を見続けられるのは、小児外科だからこそ味わえるやりがいではないかと思います。

何でも話しやすい雰囲気づくりを大切に

そもそも先生が小児外科を専門に選ばれたきっかけは何だったのでしょう?

鈴木淳一院長 すずきファミリークリニック3

小児外科は僕が生まれた年ぐらいに誕生した、医学の中では比較的若い分野です。僕は大学を卒業後、昭和大学病院の外科に入り、最初の3年間で脳神経外科や心臓外科、消化器外科をひと通り経験しました。その後、専門を選ぶ際に小児外科に決めたのは、若い分野だからこそ、生存率など今後伸びる余地がたくさんあって面白そうだと感じたこと。それから、手術した患者さんはたぶん自分より長生きしてくれるという、2つの理由が大きいですね。開業した今は外来が中心ですが、毎週木曜の休診日は、開業前に勤めていた病院で小児外科の手術を行っています。資格も、日本小児外科学会小児外科専門医、日本外科学会外科専門医の資格を持っていますが、開業すると、一定以上の手術症例数を求められるため専門医資格を維持することが大変で、更新を諦めるドクターも少なくないようですが、できればこれからも専門の医師として診療を続けていきたいですね。

患者さんと向き合うときに、一番大切にされていることは何でしょうか?

患者さん本人とか、患者さんが赤ちゃんや子どもならその親御さんに、とにかく話したいことを全部話してもらえるようにすることでしょうか。赤ちゃんの場合は特にそうですが、「ここちょっと変だな」と思うところは、いつもずっと一緒にいるお母さんが一番良く知っていらっしゃいます。限られた診察時間の中でサッと診て「何でもないですね」というのではなく、まず不安に思っていることや「変だな」と感じることなど、気になることは全部話してもらいたいので、そうしやすい雰囲気をつくることが大事だと思っています。自然に話してもらえるようにこちらからも質問もしますが、話が多少横にずれてもできる限り遮らずにしっかり聞くようにしています。

風邪や生活習慣病で来られる患者さんもいらっしゃるんですね。

鈴木淳一院長 すずきファミリークリニック4

たくさんいらっしゃいますよ。僕の専門は小児外科ですが、総合診療科も経験し、開業するまで週に1度は救急当直をしていました。ありとあらゆる患者さんを診るのは比較的性に合っていたようで、それが今の総合診療につながっているのかなと思います。検査体制としては、超音波とレントゲン検査は設備があり、血液検査も外部委託で行っています。このほか、皮膚にできる腫瘍や粉瘤の切除手術や、ちょっとしたケガを縫うとか、局所麻酔で可能なことなら大抵のことはできますね。本来、外傷は整形外科の領域なんですが、「子どもがケガして足を引きずっているんだけれど……」と来院される場合もあるので、まずは診て、専門科を受診すべきかどうか判断します。おじいちゃん・おばあちゃんからお孫さんまで、「何かあったら、とりあえずあそこに行けば大丈夫」と思ってもらえる、地域のかかりつけ医になりたいと思っています。

気軽に相談できる「家族のかかりつけ医」でありたい

外科での豊富な経験が、内科の診療に役立っている面もありますか?

鈴木淳一院長 すずきファミリークリニック5

そうですね。総合診療科でも救急で来る患者さんを診ていましたし、手術が必要なのか、内科の保存的な治療がいいのか振り分ける際、外科での経験は役に立っています。例えば、おなかが痛くて熱があり、急性腸炎ではないかというときでも、高齢者の場合は急性の胆嚢炎(たんのうえん)の可能性もあります。また、お尻から血が出る下血も、手術が必要な絞扼性(こうやくせい)イレウスが原因なのか、保存的治療を優先する出血性腸炎が原因なのかなど、見極めが必要です。このような場合には、実際の手術経験の積み重ねが、見極めや判断に役立っていると思います。もっともそんなにものすごく痛がっている患者さんがクリニックに来られることはめったにありませんが、何かしらの形で経験は生かされていると感じます。

最後に、今の目標を教えてください。

鈴木淳一院長 すずきファミリークリニック6

地域の皆さんを診るのと同時に、小児外科の患者さんの最初の相談口として広く利用してもらいたいですね。子どものでべそや鼠径ヘルニア、消化器系の疾患などは、小児外科だからこそ、すぐに手術が必要なのかそれともしばらく様子を見たほうがいいのか、的確な判断が可能です。当院で診断した後、必要であれば適切な医療機関を紹介しますのでご安心ください。また、当院では病診連携も密にとっており、小児の手術に関しては、埼玉県立小児医療センターやさいたま市立病院に信頼できる先生がいらっしゃいます。埼玉県にはこのほか、埼玉市民医療センターやさいたま赤十字病院などもあり、2次医療、3次医療としての受け皿はしっかりしています。とはいえ、これら大規模病院は敷居が高いと感じる人も多いため、そういったマイナス面を当院で解消できればうれしいですね。今後も、ご家族のかかりつけ医として、気軽に利用していただける存在でありたいです。