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安丸 正一 院長の独自取材記事

やすまるクリニック

(神戸市東灘区/住吉駅)

最終更新日:2023/01/05

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JR神戸線・住吉駅から徒歩5分の場所にある、「やすまるクリニック」。内科・消化器内科として、内視鏡検査をはじめ、生活習慣病、一般内科疾患についてなど、幅広い相談に対応している。穏やかで優しい語り口が印象的な院長の安丸正一先生は、高校卒業まで出身地でもある神戸市で過ごし、勤務医を経て、この地に開業した。専門領域に限らず幅広い症状に対応し、「困っている患者の助けになりたい」と話す安丸院長に、医師としてのやりがい、診療に対する思いなどについて話を聞いた。

(取材日2022年12月8日)

困ったときには助けになれる、そんな医師をめざし開業

開業を志した経緯、きっかけなどはありますか?

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大学を卒業して以来、専門である消化器疾患を中心に仕事をしてきました。仕事を通じて、専門の領域を深く追究するだけではなく、もう少し幅広く診て、患者さんの助けになりたいと考えるようになり、開業を決意しました。一般の方は、病気というものに対していろいろな不安をお持ちだと思いますが、友人や知人など、周囲の人間からは、「健康について不安や疑問に思うことあっても、どこへ行ったらよいのかわからない」という声を良く耳にしていました。そういったことから、専門領域だけではなく、幅広く診療をして、ちょっと困ったときに手助けができる、そんな医師になれたらと思うようになりました。また、高校を卒業するまで神戸にいたため、周囲に友人も多く、身近な人たちの何か力になれるのではと思い、今のこの場所に開院することにしました。

ご専門治療の1つである、内視鏡検査について教えてください。

内視鏡については、胃にしても大腸にしても皆さんとにかく苦手意識があると思うので、少しでもハードルを下げられればと思っています。例えば、昔は内視鏡検査の際に空気を入れることが多かったんですが、今は代わりに二酸化炭素を使っています。空気を入れるとそのままおなかにたまってしまうのですが、二酸化炭素は体に吸収されておなかにたまりにくいので、以前のいわゆるおなかが張って苦しいという感じがほぼなくなります。それから、感染症対策も兼ねて、内視鏡検査で使う処置具は可能な限り使い捨てにしています。組織を取ったりポリープを取ったりするのに使う処置具など、一部消毒してリユースできるものも本当はあるんですが、それらも基本的にすべて使い捨てにして、都度新しいものを使っています。

内視鏡検査はどうしても苦手、という方もいらっしゃるかと思います。

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そうですね、内視鏡検査は、怖い、緊張する、と感じてしまう方がどうしても多いと思います。必要な方に対しては鎮静剤を使うなど、医療的な対応をすることもありますが、そういった鎮静剤などを使わずに声かけや説明を徹底するだけでも、だいぶ患者さんの心理的なハードルを下げることができると考えています。例えば、しっかりと事前に説明をするとか、検査の時に看護師含めて声かけをして、リラックスしていただくとか、そういった対応とあわせて、患者さんの不安を取り除くことができるように心がけています。

患者それぞれの事情をくみ取り、できることを探し出す

内視鏡関連以外だと、どのような症状の方が多くいらっしゃいますか。

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大きく分けると2つあります。1つは検診で血圧、血糖、コレステロール、尿酸が高いで引っかかった、そういう生活習慣病に関するご相談です。もう1つは一般的な風邪や、おなかを壊したなどが多いですね。特に新型コロナウイルス感染症の流行以降、健康診断で引っかかってしまい、心配になって相談にいらっしゃる方が増えている気がします。体重が増えてしまったり、それに伴っていろいろな数値が流行以前と比べると悪くなってしまったり。在宅勤務で運動不足になるなど、新型コロナウイルス感染症によって生活スタイルが変わったことも関係しているのかもしれません。

健康診断の結果に関して患者さんがご相談にいらっしゃった際、気をつけていることはありますか?

例えば体重が重くていろいろなデータが良くない方に、「体重を減らしなさい」とだけ伝えても、実際の解決にはつながらないと思っています。体重が減らせない理由というのが人それぞれあると思うので、それらをできる限り把握した上で、その人ができることを探し出すことが大切です。もちろん体重を減らさないといけないというのは間違っていないのですが、医学的に正しいことだけを一方的に押しつけても、結果としてその人が何もできない状態のままになってしまうかもしれません。医学的に許容できて、その上で少しでも良い方向に持っていけること、患者さんが実行できることを一緒に探してアドバイスできるよう気をつけています。最初は小さなことでも、それができたら次、またそれができたら次はこれをやってみよう、と一つ一つ積み重ねていければ、患者さんも取り組みやすいかなと思っています。

患者さんとのコミュニケーションで、ほかに心がけていることはありますか?

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普段の診察のときに、患者さんが日常生活のことなどをお話ししてくださることがあるんです。例えば今度お孫さんが来るとか、どこかへ旅行に行くだとか、ちょっとした出来事を教えていただいたときは、必ずその次の診察のときに、その後どうだったか、お尋ねするようにしています。お孫さんお元気でしたか、旅行はどうでしたか……と、前回教えてくださったことの続きについてお尋ねするんですね。話したことをすぐに忘れられるのではなく、相手が覚えてくれていると思うと、自分だったらまた何かあったときに伝えようとすると思うんです。そうすることで患者さんも話がしやすくなって、例えば日常のことだけではなく、病気のことや症状についてもいろいろなことを教えてくれるようになるかなと考えています。治療に直接関係がないことでもお話ししてくださるとうれしいですし、ちょっとしたことでもカルテにメモを残すよう心がけています。

不安を抱える患者に寄り添い、答えを探したい

今後クリニックでやってみたいこと、取り入れてみたいことなどはありますか?

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開業のきっかけとして、患者さんが不安なこと、疑問に思っていることの手助けをしたい、という思いがあったと先ほどお伝えしましたが、最近は病気についてだけではなく、健康に対する関心が高くなっていると感じます。サプリメントとか生活習慣とか、何が健康にいいかという情報が今はあふれているので、実際にどれがいいのか困っている人も多いのではないでしょうか。例えば消化器内科に関係することだと、今だと「腸活」という言葉をよく耳にするので、便の中の菌を調べて腸内環境を整えるような新しい取り組みを今自分で試しています。どのようなものになるのか、テストしている段階ですね。提供するとしたら自由診療の範囲になりますが、なるべく情報を取り入れて、希望する患者さんには今後診療の中に取り入れていければと思っています。

病気のことから健康情報まで、患者さんから本当にいろいろな質問をお受けになるんですね。

そうですね。心配なことは何でもご相談いただきたいと思っているので、すべての訴えに対して、何らかのお答えをするようにしています。専門外の領域で私自身も見当がつかないなというご相談も当然あるんですが、そういう場合はご専門の先生に相談してできる限り調べたり、ほかの科の先生をご紹介したりしています。まずは自分のところにご相談いただいたことに対して、何らかの返答ができるように心がけているんです。「それはわかりません」だけだと、患者さんはそこでストップしてしまいます。自分のところで治療するのではなく、ほかの病院をご紹介する形でもよいので、少しでも解決に近づけるよう、答える努力をしています。

最後に、地域の方、患者さんへのメッセージをお願いいたします。

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自分が医師をしていて一番うれしいと感じるのは、「とりあえず困ったので来てみました」とか、「どうしたらいいかわからず来てみました」と患者さんに頼ってもらえて、ご相談いただくときなんです。もちろん病気が治ったときもうれしいんですが、困っている患者さんのために答えを探してそれを一緒に見つけたくて開業したので、そうした患者さんの手助けができたときは、やっていてよかったなと感じます。患者さんの中には、普段メインでかかっている病気ではない症状が出てたときや、違う項目が健診で引っかかったときでもクリニックに来てくださる方もいます。もし、お体のことで何か困ったことがありましたら、とりあえず最初の入り口として、ぜひ相談していただければと思います。

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