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佐橋 弘高 院長、中根 沙矢佳 部長の独自取材記事

医療法人社団大栄会 名古屋桜通デンタルクリニック

(名古屋市千種区/千種駅)

最終更新日:2019/08/28

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千種駅、車道駅からいずれも徒歩3〜4分。桜通りからすぐのスタイリッシュな白い建物と大きな鏡の柱が印象的な「医療法人社団大栄会 名古屋桜通デンタルクリニック」。2016年11月に移転オープンした同院は、かねてより訪問診療をメインにしてきた歯科医院である。2016年4月から院長を務める佐橋弘高先生の代から外来診療もスタートし、地域の患者の歯の健康を先を見据えて見守り続けていきたいと語った。佐橋院長が担当する一般歯科、高齢者歯科、障害者歯科、摂食嚥下リハビリテーションに加え、中根沙矢佳先生の審美歯科、予防歯科、口腔外科のタッグでより質の高い歯科医療をめざす同院。患者の一生に寄り添いたいと語る佐橋院長と、外来の未来を担う中根先生に診療の方針や今後の展望を語ってもらった。
(取材日2017年5月9日)

外来診療と訪問診療で幅広く対応する歯科医院

訪問診療が占める割合はどのくらいですか?

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【佐橋院長】当院は10年以上の訪問診療の実績があり、8割以上が訪問診療の患者様です。現在、10名のドクターが訪問診療を担当しています。開院以来、訪問診療をメインに行ってきましたが、昨年の11月に現在の場所に移転し、外来診療を本格的に開始しました。

外来診療と訪問診療、それぞれの患者層は?

【中根先生】お子さんから高齢の方まで幅広い年齢の方が来院されますね。平日は、会社帰りの30〜50代くらいの方が多いです。久しぶりにクリーニングをしたいとか、痛みが出てきて会社帰りにどうしても寄りたいという方も多いですね。
【佐橋院長】訪問診療の対象となる方は、通院が困難な方です。やはり一番多いのは65歳以上の高齢の方ですね。中には障害があるお子さんや、精神病院に入院されている若い患者さんもいらっしゃいます。対象となる地域は医院から半径16kmの範囲と定められていまして、さまざまな所に伺っています。名古屋市はもちろん、隣接する市町村へも一部訪問が可能です。

訪問診療を始めたきっかけは?

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【佐橋院長】研修医時代にお世話になった先生が、地区の歯科医師会の会長をされてまして、そのつながりで特別養護老人ホームの訪問診療をしていらっしゃいました。私も同行させてもらっていたのですが、研修医時代の私にはとても衝撃的な現場でした。口の中が放置された状態で過ごしている人がこんなにもたくさんいるんだと……。そして、ある90歳を超えた患者さんが「身寄りもなく一人で寂しい。身体もあちこち痛いしもう生きているのがつらい。死にたい。」と診察のたびにおっしゃっていたのが忘れられませんでした。私は何と声をかけて良いかわからず、ただただうなずく事しかできませんでした。それ以来、人生の終わりを迎えていく方々や、苦難に向き合っている方々のために何かできないかと考えるようになりました。歯科医師として、一人の人間として、さまざまな方の苦しみに寄り添いたいと思っています。

10年以上の往診実績に加え、外来診療を本格化

10年以上訪問診療をメインにしてきて、外来診療を加えた経緯は?

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【佐橋院長】この地域の方々にも広く安心して来院していただけるように、しっかりとした院内設備を整える必要があるという理由で、現在の場所に移転して新しく医院を作り上げました。これまでの訪問診療の実績を生かし、もし通院が困難になったとしてもご自宅などで診療室と遜色ないレベルの歯科治療が可能ですので、ご安心いただけると思います。また今後は、訪問診療の対象ではないけれど、通院に不安があるという方のために送迎サービスを始める予定です。地域の皆さまとも、一生お付き合いのできる医院にしていきたいと思っています。

外来診療の際、心がけていらっしゃることは?

【中根先生】痛みの少ない治療です。また、患者さんによってさまざまなご要望があるかと思いますので、カウンセリングでしっかりと丁寧に説明することを心がけています。基本的には患者さんに治療法を選んでいただくのが一番ですが、迷われていらっしゃる方に対しては、もし自分だったらどんな治療をされたいか、身近な立場に置き換えて説明することもありますね。
【佐橋院長】歯を長持ちさせることを一番に考えています。そのためには新しい知識や技術を取り込んでいくことも大切ですが、長期予後を見据えた治療法を採用していかなければなりません。さまざまな知識や技術に対して本当に正しいか考え、根拠に基づいた治療を心がけています。

CTや歯科用マイクロルーペも導入されていますね。

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【佐橋院長】そうですね。どちらも「よく見る」ために使うものです。CTは3次元の画像を自在に診る事ができるため、歯根の形や膿の広がり具合、親知らずの生え方まで一目瞭然です。今まで見えなかった事を明視化し、さまざまなことを予測して治療をする事ができます。そしてマイクロルーペですが、これは単純に見たいところを拡大して見る事ができます。当院では、ほぼ全ての治療に6.0倍のマイクロルーペを使用しています。マイクロルーペを使用すると、虫歯の取り残しや見逃しのチェック、詰め物やかぶせ物の治療の精度が飛躍的に向上します。歯を長持ちさせるためには、この精度が非常に重要なのです。

日頃から歯を大切にする意識を

訪問診療と外来診療で幅広い年齢の患者さんに対し、気をつけていることは?

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【佐橋院長】年齢によって、また人によってさまざまなニーズや考え方があるかと思います。例えば、高齢の方や訪問診療対象の方は、さまざまな疾患をお持ちで薬剤を何種類も服用されていることも多いので、特別な対応が必要とされます。今までどういう歯科治療を受けてきたか、治療に対してどういった想いを持っているかということもさまざまです。そういった多様な背景をしっかりと聞かせていただくのが非常に重要だと考えています。いくら医療だからとはいえ、人と人の対話無くしてお互いの満足のいく結果は得られません。患者さん一人ひとりの「物語」を大切にしたいと思っています。

訪問でも他科との連携は大事ですか?

【佐橋院長】もちろん、それなしにはできないですよね。訪問診療の対象となる方は全身状態が不安定な方も多いため、医科的な情報をもとに治療の介入レベルを決定します。例えば、抜歯などは外科的な処置になりますので、その患者さんのかかっているドクターに投薬情報や疾患の経緯などを問い合わせて、治療の可否を判断します。また施設であれば、介護士や看護師、言語聴覚士などさまざまな職種の方がいらっしゃいます。患者さんに行った歯科治療の内容をしっかりと現場のスタッフの方々にも理解していただく必要があるので、わかりやすく説明をして治療報告書で情報を共有しています。 逆に現場のスタッフの方には、患者さんの食事状況や介護状況、体調など、細かい身体情報を教えていただいてから治療に臨んでいます。

今後の展望について教えてください。

【佐橋院長】外来診療と訪問診療の相乗効果をめざしていきたいです。クリニックにいらっしっていた方が通院できなくなり、訪問診療で対応させていただいたり、訪問診療があるから安心とクリニックに来てくださる人がいたり、訪問診療の対象ではないけれど、通院に不安がある方は送迎サービスを使ってクリニックに来ていただいたり、といった具合で、本当の意味で誰でも通いやすい歯科医院にしていきたいと考えています。
【中根先生】外来診療はまだ本格的にスタートしたばかりですが、さらに広く患者さんに来ていただけるよう、診療の質の向上に努めていきたいです。

読者へのメッセージをお願いします。

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【佐橋院長】 お仕事や子育てをされていると、忙しくて歯科医院に行くのは大変ですよね。歯医者なんか行く暇がないとおっしゃる方は非常に多いですし、症状が出なければ行かなくてもいいと考える人も多いです。しかし、若い頃からしっかりと歯の治療をして、定期管理を怠らずにされている方とそうでない方を比較すると、年齢を重ねるほど差が大きく出てしまいます。実際に訪問診療の現場でお話を聞いていると、入れ歯になって歯の大切さがよくわかった、若い時にもっと歯を大事にすれば良かったと後悔される方が非常に多いです。手遅れになる前になるべく早くその重要さに気付いていただきたいなと思います。
【中根先生】顎関節症の患者さんは女性にも多いのですが、噛み合わせがくずれると顔が歪んでしまったりもします。何十年後か先を見据えると、定期的なクリーニングも重要です。痛くないうちにケアをすることが大切だと思います。

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