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増栄 成泰 院長、増栄 孝子 先生の独自取材記事

ますえクリニック

(大垣市/大垣駅)

最終更新日:2020/08/18

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大垣駅南口の前に2016年にオープンした複合施設、スイトテラス。託児所や薬局などが入ったこのビルの2階に「ますえクリニック」はある。同クリニックは、院長の増栄成泰先生と、妻である増栄孝子先生、男性・女性それぞれの泌尿器科を専門とする医師がいるのが特徴。三重県や滋賀県からも患者さんが来ることもあるそう。孝子先生は、同じ女性として「恥ずかしくない・怖くない診療」を心がけているそうだ。増栄院長は「最近では泌尿器の病気について、よくご存知の患者さんも多いです」と話し、高齢化などによる需要の高まりも感じているそう。泌尿器科に特化した、専門クリニックとしての役割について2人に話を聞いた。
(取材日2020年6月25日)

男性・女性それぞれの泌尿器科医師が患者に寄り添う

泌尿器科とは、どのような範囲の診療を行うのですか?

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【増栄院長】泌尿器科という言葉はあまりなじみがなく、実際どのような疾患を診る科なのか、知らない方もいると思います。主に尿に関わる臓器である、腎臓、尿管、膀胱、さらに前立腺や精巣といった生殖器などの疾患を診るのが泌尿器科です。腎移植や血液透析などの腎代替療法を泌尿器科が担当する場合もあります。最近では、「この症状は尿管結石だと思う」というように、自分でいろいろと調べて当院を受診される方や、近隣の内科や外科の医師からの紹介も増えてきました。高齢化が進んできたためか、テレビ番組やCMなどでも盛んに、頻尿や尿失禁などのトラブルについて伝えていますよね。自分の症状に関して調べて知ろうとする人が増えていて、泌尿器科も、受診する診療科として一つの選択肢になってきていると感じています。

泌尿器科を選んだ理由と、開業の経緯について教えてください。

【増栄院長】医学部に入るまでは、泌尿器科についてあまり知らなかったのですが、がんや結石の手術以外にも腎移植や血液透析などもあり、治療範囲が広いことを知り、興味がわきました。前立腺がんの患者も年々増えていて、需要はさらに高まるだろうと感じました。勤務医の生活は充実していましたが、妻も泌尿器科の医師だったので、将来的には開業も1つの選択肢と考えていました。
【孝子先生】夫も私も総合病院に勤務していましたが、子どもが生まれてからは本当に忙しい毎日でした(笑)。働き方を見直して、もっと余裕を持って家族や患者さんに向かい合いたいという気持ちがありました。4年前、ようやく開業の意思が固まったとき、大垣駅前にスイトテラスがオープンすることになり、お声がけいただきました。当院は大垣駅から近く電車やバスで通院が可能なため、遠方から来てくださる方もいます。アクセスの良さは患者さんのメリットにもなるはずです。

女性医師がいるということも、クリニックの特徴になっていますね。

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【孝子先生】男性でも女性でも、泌尿器科を受診すること自体が恥ずかしいという方は少なくないと思います。受診のハードルを下げるために、男女両方の医師がいたほうがいいですよね。特に女性の患者さんは、わざわざ女性医師がいる医療機関を探して、遠方からでも来院いただいています。

女性特有の病気にも丁寧に対応

泌尿器系の病気にはどのようなものがありますか。

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【増栄院長】泌尿器科の病気としては、例えば、激しい痛みを伴う尿管結石、排尿時痛を伴う膀胱炎、尿が出にくくなる前立腺肥大症などは比較的よく知られていますね。ほかには、泌尿器の悪性腫瘍、特に前立腺がんは年々増加しています。検診で前立腺がんの腫瘍マーカー(PSA)が高く、当院にいらっしゃる方も少なくないですよ。前立腺がんを調べる生検は、入院で行われる病院もありますが、当院では日帰りで経会陰式前立腺生検を行っています。もし検査でがんが見つかった場合、当院は大垣市民病院などと連携していますので、すみやかに紹介させていただきます。血尿、尿失禁、頻尿、排尿困難などの症状には、病気が隠れている場合がありますので、気になる症状があれば、まずは受診してほしいですね。

女性特有の病気もありますか?

【孝子先生】女性でも、男性と同様に悪性腫瘍、炎症性疾患、結石などの病気があります。男性と違う点は、女性は妊娠・出産で骨盤底筋が損傷を受けたり、閉経・体重増加が原因で骨盤底筋に負担をかけてしまうことで、骨盤内にある子宮や膀胱、直腸などの臓器が下がってきてしまうことがあります(骨盤臓器脱)。この疾患については、ここ15年ほどで治療の選択肢が広がりました。患者さんの年齢や重症度を考慮したさまざまな手術法がありますし、手術以外でも、リング状のペッサリーや、骨盤底筋体操で対応していけることもあります。ペッサリーは、従来のように入れっぱなしにせず、毎日患者さん自身でつけたり外したりできるよう、丁寧に説明しています。骨盤底筋体操は、院内で教室を開いてマンツーマンで指導しています。骨盤底筋体操は、過活動膀胱や尿漏れに悩む方にもお勧めですよ。

泌尿器科ですと、手術や検査に抵抗がある人も多いと思います。

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【孝子先生】確かに女性患者さんの中には、内診するのは産婦人科だけと思っておられる方や、膀胱の内視鏡検査に抵抗を感じる方が少なからずいます。なぜその検査が必要か、理由を説明して納得いただいた上で検査をすることで、患者さんが嫌な思いをしないように心がけています。例えば、自己診断で膀胱炎だと思い込んでいる方でも、場合によっては膀胱がんが隠れていることがあるため、必要と判断したら迷わず検査をお勧めします。また当院では、非常に細いカメラを使っておりますので、通常より痛みは少ないと思います。

病診連携で、より便利かつ充実した診療を提供していく

院長の診療におけるモットーを教えてください。

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【増栄院長】患者さんに納得してもらえるように、しっかりと説明し、治療方針を決めることが大切です。患者さんが何を感じているのか、不安はないのか、表情をよく観察します。社会的な立場や家族構成、経済的背景なども考慮しなければなりません。1つの疾患に対して、考えられる治療方法を提示し、メリットとデメリットを理解してもらえるように心がけています。
【孝子先生】患者さんの「恥ずかしい、怖い」という思いを払拭できるような診療を行うことですね。当院では、受付から会計まで受付番号でお呼びしていて、周りに名前を知られることがないように配慮しています。内診時にはドアに鍵をかけますし、ラップタオルを腰に巻いたまま診察することで少しでも恥ずかしくないように配慮しています。カーテン越しにどんな診察をしているのかわからなくて、恐怖心がある方もいますので、体に触れる時はこまめに声をかけています。

病診連携は、患者にとって心強いですね。

【増栄院長】大垣市や岐阜県内の医療機関はもちろん、近隣の県の病院などとも協力して診療にあたっています。患者さんの病状によっては病院での治療が必要になる場面もありますし、一方で近隣のクリニックのほうが利便性が高かったり、クリニックならではの細かいケアやサポートができたりもするので、病診連携によってより充実した医療を提供できると考えています。
【孝子先生】腹圧性尿失禁や骨盤臓器脱では手術が必要なこともあるのですが、私は現在、岐阜赤十字病院にも勤務していまして、そちらで手術を行っています。当院で診断し、岐阜赤十字病院で手術し退院した後は、当院に通院していただきます。診断から治療まで1人の医師が担当できることは、患者さんにとってもメリットが大きいと考えています。

お忙しい毎日で、ほっとできる時間はありますか。

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【増栄院長】趣味というほどの趣味もないのですが、映画鑑賞が好きで時間があれば観ています。最近は新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響で、なかなか映画館に足を運べずにいたので、とうとう動画配信サービスに加入しました。話題のドラマにもハマって、ステイホーム期間中もそれなりに楽しんで過ごせましたが、今は少しでも早く新型コロナウイルス感染症が収束することを願っています。
【孝子先生】私も趣味は特にないんですが、子どものスポーツの応援は熱心にやっていましたね。それもコロナ禍で難しくなって、最近は家で一生懸命マスクを縫っていました(笑)。もう少し状況が落ち着いたら、山登りや旅行に出かけたいですね。岐阜県は、散策するのにちょうどいい里山があるすてきな場所です。これからも、もっともっとこの地域の方々にお役に立てるようなクリニックになっていけるといいなと思います。

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