全国のドクター13,132人の想いを取材
クリニック・病院 157,841件の情報を掲載(2025年1月14日現在)

ドクターズ・ファイル会員でできること

予約情報をマイページ上で管理できます!

過去の予約を一覧化

予約内容の確認

予約の変更・キャンセル※

※一部対象外の医療機関もありますので、あらかじめご了承ください

会員登録がお済みでない方は

すでに会員の方は

  1. TOP
  2. 兵庫県
  3. 三田市
  4. 新三田駅
  5. かみはらペインクリニック
  6. 痛みの悪循環を断ち切りQOLの向上をめざす神経ブロック療法

痛みの悪循環を断ち切りQOLの向上をめざす
神経ブロック療法

かみはらペインクリニック

(三田市/新三田駅)

最終更新日:2024/12/18

かみはらペインクリニック 痛みの悪循環を断ち切りQOLの向上をめざす 神経ブロック療法 かみはらペインクリニック 痛みの悪循環を断ち切りQOLの向上をめざす 神経ブロック療法
  • 保険診療

慢性的な肩凝りや腰痛、椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症といった整形外科疾患、また帯状疱疹後に続く神経痛を抱え、日常生活に支障を感じている人は年齢を問わずに意外と多いもの。そんなとき相談する場所が、痛みに関する診療を行うペインクリニックだ。三田市にある「かみはらペインクリニック」は、地域に住む人々のあらゆる痛みに向き合うクリニック。神原政仁院長は「年齢性別を問わず痛みやその他の不快な症状に悩む多くの人が日常生活を取り戻す手助けをしたいと思っています」と力を込める。中でも同クリニックが注力するのが、痛みを感じる部位周辺の神経の働きを止めることで痛みの緩和を図る神経ブロック療法だ。回数を重ねることで痛みの悪循環からの脱却をめざすこの治療法について、詳しく話を聞いた。

(取材日2024年11月7日)

神経の興奮や炎症を鎮めることを図り、慢性的な痛みの解決をめざす治療法

Q神経ブロック療法とはどのような治療ですか?
A
かみはらペインクリニック 神経ブロック療法について詳しく説明する神原院長

▲神経ブロック療法について詳しく説明する神原院長

神経ブロック療法は痛みの原因となる神経の周辺に麻酔薬や炎症を抑える目的の薬(ステロイド)を注射して痛みの緩和を図る治療法です。神経ブロック療法という言葉だけを見ると神経をブロック=遮断するという意味になりますが神経ブロック療法は痛みの伝わりを一時的に遮断するだけでなく神経の状態を改善させる効果が期待できます。また、組織の血流を改善させる効果も見込め血流が悪化することにより生じる「痛みの悪循環」の遮断につながります。慢性的な痛みは、この「痛みの悪循環」が原因の可能性があり、その解決には神経ブロック療法が有用です。そこで当院では、痛みの種類や場所に合わせて適切な神経ブロック療法を行っています。

Qどのような世代・症状のある人が受けることが多いですか?
A
かみはらペインクリニック 年齢や性別に関係なく、さまざまな疾患に対応している

▲年齢や性別に関係なく、さまざまな疾患に対応している

神経ブロック療法の対象となるのは、三叉神経痛による顔面の痛み、頸椎椎間板ヘルニア、頸椎症性神経根症などによる頸肩腕部痛、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症などによる腰痛や坐骨神経痛、体のさまざまな部位に発症する帯状疱疹による痛みなどです。また、痛みではありませんが、突発性難聴や顔面神経麻痺なども神経ブロック療法の対象です。年齢や性別に関係なく、幅広い疾患に対して行われる治療です。現役でお仕事をされている人の場合、ぎっくり腰(急性腰痛症)で来院された時には、薬の治療より早く症状が軽減することも期待できる神経ブロック療法を希望される方は多いです。

Q神経ブロック療法を行うと痛みはなくなるのでしょうか?
A
かみはらペインクリニック 医師と相談しつつ、継続的に治療を行っていくことが大切

▲医師と相談しつつ、継続的に治療を行っていくことが大切

神経ブロック療法は魔法のように1回で痛みがなくなる治療ではありません。中には1回の神経ブロック療法でほぼ症状改善がめざせるケースもありますが、そうでないケースもあり、神経ブロック療法の効果は人それぞれ異なります。「1回の神経ブロック療法で痛みから解放される」というイメージを持ってしまうと物足りなさを感じるかもしれません。大事なのは、すぐに変化が見られなくても継続的に治療を続けること。症状や痛みの程度にもよりますが、医師と相談しながら1〜2週に1回程度の治療を続けることをお勧めします。脊椎疾患などで神経ブロック療法を行っても症状が十分に改善しない場合には手術などの治療法も提案させていただきます。

Q神経ブロック療法は痛いのですか?
A
かみはらペインクリニック 患者の不安に寄り添い、さまざまな工夫を行っている同院

▲患者の不安に寄り添い、さまざまな工夫を行っている同院

普通の注射と同じく針を刺す際のチクッとした痛みや薬液を注入する際のズーンとするような痛みは感じるかもしれません。そこで当院では細い針を使用するなど、痛みを軽減するための配慮を行っています。ただし、いくら配慮しても神経ブロック療法を行う種類や場所によって痛みの強さは変わりますし、そもそも痛みに対する感受性も人それぞれです。過度な恐怖は不要ですが、患者さんが不安を感じるのも理解できます。どうしても不安な方は、事前にご相談いただければ安心につながるアドバイスもできると思います。「もっと早く受ければよかった」と、患者さんに笑顔になってもらえるように多くの人にこの治療の良さを知ってほしいと思っています。

Q合併症などの心配はありますか?
A
かみはらペインクリニック 患者の安全を第一に治療に取り組んでいると話す神原院長

▲患者の安全を第一に治療に取り組んでいると話す神原院長

神経ブロック療法という名前から合併症の心配をされる方も多いです。針を刺すという手技のため出血や感染のリスクは伴いますが、その確率は0.1%程度です。また針を神経に近づけるため、針による神経損傷の可能性もありますが、その確率も0.01%以下と極めてまれです。ただし注射をした後は一時的にしびれや感覚の鈍さを感じる場合があります。そこで当院では神経ブロック療法を行った後はベッドで30分程度休憩していただき十分な経過観察を行ってから帰宅していただきます。もし、神経ブロック療法をする当日に発熱などの体調不良がある場合や抗血栓・抗凝固薬を服用されている場合には差し控え別の治療法を提案させていただきます。

ドクターからのメッセージ

神原 政仁院長

神経ブロック療法は皆さんの想像以上に多くの方が受けている治療法です。注射が苦手な方にとっては不安が大きい治療かもしれませんが、実際に治療する時間はそれほど長くはありませんし、大きな合併症のリスクも極めてまれです。何をしても良くならない痛みに悩んでいる方や、外科手術はまだまだしたくないと思っている方は一度相談していただけたらと思います。魔法のように痛みを消す治療ではありませんが、痛みと上手に付き合いながらQOLを上げるために非常に有用な治療です。痛みの悪循環を断ち切りたいと思っている方は、ぜひ気軽にご相談ください。

Access