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川越 肇 院長の独自取材記事

かわごえクリニック

(岐阜市/糸貫駅)

最終更新日:2020/04/01

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のどかな田園風景が広がる岐阜市・木田。この地で川越肇院長は2016年8月「かわごえクリニック」を開業した。開業に際して川越院長がめざしたのが「専門的な治療を身近に提供すること」と「どんな相談にも応えられる地域のかかりつけ医となること」だった。同院では肛門外科を筆頭に、内科や外科などさまざまな診療科を標榜し、風邪などの日常生活で起こる体調不良の診療に加えて、日帰りでの痔の治療や胃や大腸の内視鏡検査、乳がん検診などに応じている。さまざまな治療・検査を行うのは簡単なことではないと思われるが「医師として当たり前のことをやり続けているだけですよ」ときっぱりと語る川越院長。快活な語り口には、誠実に気負いなく医療に取り組む川越院長の人柄がうかがえた。
(取材日2019年7月8日)

専門性を出すとともに、地域のかかりつけ医をめざす

さまざまな診療科目を標榜されているのですね。

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私が診療できる科目は、一通り標榜させてもらっています。縁あってこのエリアを紹介された当時、周辺には専門性をうたうクリニックは少なかったこともあり、開業するのなら専門的な診療を行えるのはもちろん、地域のかかりつけ医として何かあったらまずは頼っていただける存在、医療の“深さ”と“広さ”の両方を備えた診療を提供できるクリニックとなりたいと考えました。そのため開業当初より、肛門外科の専門的な診療に応じるだけでなく、内科や外科などを標榜してさまざまな検査・治療を行ってきました。

開業に際して、肛門外科の専門的な診療を行おうと決めたきっかけは何ですか?

痔で悩む方の年齢層は子どもから高齢者まで幅広く、人知れず悩む人は少なくなく、数ある病気の中でも深刻化しやすいものの一つだと思うのです。痛みや違和感を伴いますから、生活に支障を来す可能性も考えられる一方、たいへんデリケートな悩みであるため、つらさを打ち明けられないままに受診をためらい、症状が悪化してしまうケースも珍しくありません。それに、肛門外科を標榜するクリニックも多くはないと思います。症状に一人苦しむ患者さんの助けになれればとの思いから、開業以来力を注いで診療してきました。

どのような患者さんが来院されますか?

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まずメインとなるのが、おしりに関する悩みを抱えている方です。肛門外科を受診するとなると、どうしても恥ずかしさがついて回りますから、インターネットでどんな治療が受けられるか事前にしっかり調べてこられる方が多い印象です。また、この周辺はいわゆる住宅地ですから、この地域に昔から住まわれている方や最近引っ越されてきた方などにも受診いただいています。近隣の患者さんの多くはご高齢の方で、糖尿病や高血圧、脂質異常症などの持病を抱えている方の相談も多いです。これら慢性疾患の診療では治療薬の処方だけでなく、食生活の改善や運動の習慣化もたいへん重要となりますから、患者さんの生活背景なども踏まえながら診療を進めていきます。

患者の意思を尊重した「患者ファースト」の診療を徹底

痔はどのように治していくのですか?

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痔には痔核(イボ痔)、裂肛(切れ痔)、痔ろうがあり、病態や症状に応じた治療を行っていく必要があります。例えば肛門の内側に痔核ができる内痔核の場合、軽度であれば軟膏の塗布や内服薬、日常生活や食生活の改善などを通じての保存療法を行います。しかし症状が進行すると手術が必要となり、当院では注射による内痔核硬化療法で治療していきます。手術といっても、薬剤を患部に注入して内痔核を縮小させていくという治療法で、患部を切らないため患者さんへの身体的負担が非常に少ないのが特徴です。麻酔処置を施しますから、注射後はしばらく安静しなければいけないものの、その後はいつもどおりに生活を送れます。ビジネスパーソンなど、日々忙しく過ごされている患者さんにとって、非常にメリットのある治療法といえるでしょう。

日帰りでの治療なら患者さんにとっても気軽に受けやすいでしょうね。

そうですね。通院期間があまり長くないのもメリットの一つです。経過が良好であれば2ヵ月程度で治療が完了します。ただ、症状が重い場合は段階的に治療を進めなければいけないため、おのずと治療に要する期間が長引きます。早く悩みを解決するためにも、軽い症状の段階でクリニックを受診することが肝要です。また、痔の発症と生活習慣は大きく関係するともいわれていますから、生活習慣を見直し再発予防に努めることが大事です。当院では痔に関して相談を受けた際、患者さんにリーフレットなどをお渡しして、生活習慣の改善に役立ててもらっています。

患者さんと接する上でどのようなことを心がけていらっしゃいますか?

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クリニックを受診する時、患者さんは不安などから暗い気持ちになっていることがほとんどかと思います。患者さんのこわばった心をほぐせるように、まずは私自身が笑顔で気さくに接するように心がけています。加えて徹底しているのが、押しつけの医療は行わないこと。患者さんによってお考えはさまざまですし、治療を受けるかどうかをすぐに決められない方もいらっしゃいます。でも治療や検査を行うかを決めるのは、あくまでも患者さんご自身です。患者さんが選択に迷われた際には必要に応じて助言しながら、ご納得のいく選択ができるようにサポートすることを意識しています。

診療において、スタッフの皆さんのサポートも欠かせないことと思います。

もちろんです。医療に限らず、人と接する場面で重要となるのは、優しさや温かさです。どれだけ良い医療を提供できる素養があっても、目の前の人をぞんざいに扱ったり、ぶしつけな態度をとったりしていたら、誰も見向きもしなくなってしまいますよね。ただ医療を提供するだけでなく、患者さんを労わる姿勢を持つ。当たり前ですが、とても大切なことと考えています。その点、当院のスタッフはとてもホスピタリティーにあふれていて、一人ひとりが自分なりの「いたわりの姿勢」を体現してくれています。当院の自慢の存在ですね。

地域連携を取りながら、患者の健康を守り続ける

専門性を追求しながらも、多種多様な検査や治療に応じるのは大変ではないですか?

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医師として当たり前のことをしているだけです。専門的な治療を身近に提供できるのが当院の特徴ですが、医師として診なければいけないのは患部だけではありません。むしろ大事になるのは、患者さんそのものを捉えることです。例えば便に血が混じる状態が続いた場合、それが痔によるものなのか消化管からの出血なのかを患者さんが自己判断するのは難しいですよね。でも当院なら肛門の診察に加えて大腸内視鏡検査も行えますから、より適切な診断につなげられます。もちろん胃や大腸の内視鏡検査にはそれなりのテクニックが必要ですが、いってしまえばテクニックさえきちんと身につけていれば、あとはそれを生かして安全に検査を行うだけです。患者さんをしっかり診ていくために、自分のできることをきちんと提供する。それだけのことです。

今後の展望について教えてください。

地域の中で診療を行うようになり、改めて肛門疾患で悩まれている方が多いのだと実感しました。そのような患者さんが受診しやすく、早期に悩みを解決できるように、地域の医療機関とも連携しながらより良い診療を追求していきたいと考えています。そして地域のかかりつけ医として、何かあれば気軽に受診していただけるように励んでいきたいです。今後は在宅医療や訪問看護の需要がさらに高まると考えられますから、ケアマネジャーの方とのさらなる連携強化も必要となってくるでしょう。私も地域医療の担い手の一人として、微力ながらも力添えできたらと思っています。

最後に、読者へのメッセージをお願いいたします。

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健康的な毎日を送る上で何よりも大切なのは、早く病気を見つけて治すこと。ご自身の健康状態を把握するためにも、定期的に健康診断や人間ドックを受け、要再検査などの指摘を受けた際にはすぐにかかりつけ医に相談して必要な精密検査を受けましょう。当院でも各種精密検査に応じていますから、何かあれば気兼ねなくご相談ください。また、痔などの悩みについても、症状が進めばそれだけ治療が長期に及ぶ可能性が高くなります。そうなる前に手を打つこともできますから、恥ずかしがらずに受診していただきたいです。おかしな言葉かもしれませんが、当院は「また来たくなるクリニック」をめざしています。何かあったら気軽に足を運べる、そんな頼れる存在となれるようにこれからも成長していきたいですね。

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